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トミックス 0系1000番台レビュー

2020年1月、トミックスより0系1000番台が発売された。

●98680 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線基本セット 18,200円
●98681 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線増結セットA 8,000円
●98682 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線増結セットB 17,200円

(税抜き表示)

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「トミックスリリースコンテスト 新幹線編」で1位獲得の結果、製品化された1000番台。

実車の解説についてはマイクロエースの 「0系 0+1000番台 レビュー」の冒頭部分も参考にされたいが、置き換え工程で運用編成不足に備えるため、全車1000番台で組成されたN97~99編成が増備された。「ひかり」編成として組成されたため、従来の「ひかり」編成96本(H1~96編成)から連番になっている。

0系では従来編成を部分的に置き換えたため0番台(大窓)と1000番台(小窓)の混在が基本で、これは置き換え用車両が2000番台になっても変わらなかったが、N97~99編成は全車が小窓という特徴を持っていた。晩年には1000番台+2000番台の小窓編成は存在していたものの、同一番台による16両編成はN97~99編成だけだった。特にこれらの編成に組み込まれた小窓の食堂車ユニット36-1000+27+1000はぞれぞれ3両づつしか存在しないレア車である。

また、編成を構成する車両がすべて同一ロット(22次車)で統一されており、N97・98編成はJR東海、N99編成はJR西日本に継承され、N97・99編成は末期には入れ替え(NH編成化)を経験しているものの、N98編成は編成廃止まで唯一入れ替えがなく、車両入れ替えが日常茶飯事だった0系においては異例な存在だった(同一ロットの16両編成デビューは他には14次車のH41~43編成があったが、食堂車ユニット組み込みで入れ替えが生じている)。

さて、今回紹介する製品はそんな「異例な」N97~99編成がプロトタイプである。「トミックスリリースコンテスト 新幹線編」で1位獲得の末に製品化された(敗れた「とれいゆ」も出してほしいんだけど・・・)。2014年に大窓の初期車が新規制作で模型化された後、筆者は次は大窓の後期車と思っていたが、まさかの1000番台、しかもN97~99編成とは良い意味で期待を裏切られた。はたして、どんな製品になったのか。

後述するが、今回製品は2014年発売の大窓初期車と共通する部分が多いため、メインサイトのレビューも参考にされたい。マイクロエースの1000番台は前述のリンクにて。あと、今回は実車の写真があまりないのはご勘弁を。現存している1000番台の保存車は博多にしかないし、現役時代もほとんど撮れていないので…

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タイトルに「国鉄」と銘打っているとおり、国鉄時代のN97~98編成がプロトタイプ。JR化後も編成構成は変わっていないが、再現するならデカールなりインレタなりを自前で用意する必要がある。

写真は左が基本セット、右が増結セットBで、これに増結セットA(紙パックの4両)を加えることで16両フル編成となる。そもそも実車が16両編成を崩していないので当然だが、紙パックのセットが2両だった大窓車の製品よりもフル編成志向が強いように思う。

こうして見ても、2000番台よりも窓周りが密な印象受ける。ウレタンは16両編成を順番に並び替え可能。動力車は6・10号車に設定されている。

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奥が2014年に発売された0番台(大窓初期車)、手前が今回製品の1000番台(小窓)。東北新幹線用200系の仕様がフィードバックされた2000番台と比べると、1000番台は窓の大きさくらいしか0番台と外観上の差がない。

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左が0番台、右が1000番台となるが、可動幌とカプラー(フックU字型)、屋根板とボディ、ボディと床下の組み合わせを見る限り基本設計は同じ。そのうえで、1000番台のボディを全形式分新規制作し、一部の屋根、床下、室内パーツを新規制作するという手法になっている。

可動幌横のボディが分厚い点を除けば、非常に出来が良かった0番台大窓初期車に準じているというだけで安心感がある。

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左が従来製品の0番台(大窓)、右が今回製品の1000番台。実車がそうである以上当然だが、ボンネット形状のモデリング、ヘッドライト、運転席窓の窓枠などまったく違いはない。

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ボディ内側のヘッドライト用プリズム、運転席窓のパーツ、コクピット下部から4灯表現されたプリズム(外からはほとんど4灯に見えないけど)も全く同じ。基本設計が同でじであることが読み取れる。1000番台の光前頭部は光らないためグレーのパーツが収まっている。

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ただし、ボンネット上の機器搬入口の形状は異なっており、左の0番台は四隅がRを描いているのに対し、今回製品(1000番台)は角ばっていてサイズも拡大されていることがわかる。なお、この形状変更は14次車以降のもので、1000番台(22~29次車、今回製品は22次車)特有のものではない。運転席窓上の手すりは7次車以降に付いたものでこれも正しい。要するに、ちゃんとやっているということで。

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マイクロの1000番台(JR西のR14編成)と比較。客用扉の窓や座席表示窓と比べるとよくわかるが、青帯の上端はマイクロが若干低い。扉や窓の位置関係はほとんど差がないが、乗務員室扉の窓はトミックスはサッシ省略、マイクロエースは銀色入れて再現という違いがある。

乗務員室扉下のステップはトミックスはモールド表現。マイクロは印刷表現だが編成番号、エンド表記が印刷済みでリッチな印象。もっとも、トミックスも編成番号は付属インレタで表現可能だ。

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実車の青帯の上端はトミックスとマイクロの中間くらいか。運転席窓との距離感はマイクロの方が近いかもしれない。0系の乗務員室扉の窓サッシは非常に細く無いように見えるので、窓のぱっと見の大きさはトミックスのほうが似ている。マイクロはサッシ表現により窓が小さく見えてしまっているし、表現オーバーな気もする。モデリングはトミックスはさすがという感じだが、マイクロも最初期の製品に比べたらずいぶんよくなってはいる。

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上段がトミックス0番台、下段が今回製品1000番台の1号車後位を見る。

1000番台は客用窓が小窓になっているのは当然として、行先表示機と座席表示機が追加されている。どちらもガラス表現で、座席表示機が下の客用窓から少しずれた位置にあるのも実車通りである。行先表示機と座席表示機の追加は14次車からなのでこれも1000番台ならではの特徴ではないが、座席表示機は14~21次車までは「スリムライン」という方式だったのに対し、22次車である1000番台以降は幕式に変更されている。模型では差が出る場所ではないけど参考まで。

0番台は車体表記のほとんどをインレタで表現するので印刷表現が全くないが、1000番台(特にN97~99編成)はほぼ固編成だったためか号車番号は印刷済みになっている。

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マイクロ1000番台の1号車後位も同じような印象だが、こちらの行先表示機と座席表示機はモールド表現である。また、ハッチのボルトがゴツイ、客用扉窓がやや小さい、禁煙車表示、車番も印刷済みで特にでかいJRマークも相まって賑やかといった違いがある。

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0番台ほどではないが、今回製品も車体の表記類はそのほとんどを付属インレタで表現することになる。内容は概ねトミックス0系従来製品に付属していたものに準じていて、プロトタイプであるN97~99編成がすべて収録されている。

下の方にある禁煙車表示はマニュアルでは1・2・10・12号車が指定されているが1985年くらいの設定だそうで、N97~99編成は1976年登場、今回製品は(後述するが)食堂車がいわゆる「マウント富士」改造前なので、1979年くらいまでの3年ほどの姿である。一方で東海道新幹線に禁煙車が登場したのは1980年(しかも1号車だけ。今じゃ考えられんな・・・)。厳密に考証にこだわるなら今回製品は禁煙車表示を施さないのが正しい。もちろん、もっとイージーに考えて施してもまったく問題ない。

右側に「付録」と称された号車番号のインレタがある。今回製品は号車番号は印刷済みだし、N97~99編成は入れ替えや短編成化はなかったから無用の長物に思えるが、2000番台も含めた従来製品との混結やコンバート用に便宜を図ったのかもしれない。大窓車の製品であればカプラーが同じだし、基本設計も同じだから連結させても違和感なく溶け込んでくれるが、今のところ大窓の食堂車ユニットがないのでまともな「ひかり」編成は組めない。

右はパンタ脇に付けるガイシパーツで、これも従来製品に付属していたものと同じだ。写真のは増結Aセットに付属していたもので、フル編成で揃えれば16両分ちゃんとある。

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上がトミックス大窓、下が今回製品でドア点検ハッチの比較。モールドは同じような節度感だが模型の見栄えとしては大人しいかもしれない。客用扉脇のハッチのサイズが0番台と1000番台で異なっているのは実車通りである。

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側面の非常口で上が0番台(大窓)、下が今回製品の1000番台(小窓)でこれも1000番台ならではのモノではなく16次車から採用されたものだが、ユニット式になったため枠付きになったのが特徴。トミックスがこの形状の非常口を再現するのは今回が初めてである(0番台は上の形状だし、2000番台には非常口がない)。

他社ではカトーとマイクロの大窓18次車も下のユニット式で再現されているが、今回製品はカトーに近い表現だ。

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床下の仕様も大窓製品と同じく床板と機器類が別体化されたもので、上が0番台、下が今回製品の1000番台でどちらも偶数号車(パンタ付き)なのだが、特に左側が変化していることがわかる。

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これは16次車以降は整流器が2つから1つになったこと再現したもので、サイドスカートのダクトも機器に合わせて再現。マイクロも再現していたもののやや半端だったが、今回製品はその点抜かりはない。この床下を使えば今後16次車以降の大窓後期型出す場合でも完璧に再現できることになる。なお、奇数号車については実車と同様に変更はない。

食堂車ユニットについては他の車両と同じ床下が採用されていて特に作り分けはなかった。サイドスカートと機器類は不可分だから一体型でもいいのに、別体化したからには食堂車ユニットの作り分けまでやるかと思ったが、さすがに特定のユニット専用パーツは厳しかったようだ。

とはいえ、今回製品のみならず大窓後期型まで視野に入れるとはめちゃくちゃ好印象。十分にやっていると評価したい。2000番台の時は床下が1種類しかなかったし、比較的新しいN700系ですら試作車の床下を延々と使いまわしていたトミックス…ホントに同じメーカーが作ったのかと疑いたくなるくらい(苦笑)。

さて、ここからは1000番台ならではの車両について見てみよう。他メーカーも含め、これまでにNゲージで模型化された1000番台の車両は以下のとおりである。

形式分類TOMIXKATOMA(NH49)MA(R14)ENDO
21-1000先頭車(博多寄り)
22-1000先頭車(東京寄り)
25-1000(1700)普通車(パンタなし)
26-1000普通車(パンタ付き・業務用室あり)
26-1200普通車(パンタ付き)
27-1000普通車(食堂車ユニット用)
36-1000食堂車
37-1000ビュフェ車
37-1500ビュフェ車
15-1000グリーン車(パンタなし)
16-1000グリーン車(パンタ付き)

TOMIXは今回製品、KATOは2000番台製品、MAはマイクロエースでNH49(JR東海)とR14(JR西)、ENDOはそのまま。

トミックス(今回製品)はプロトタイプであるN97~99編成の全形式、1000番台の車両をほぼ網羅しており形式代用はない。ビュフェ車は1000番台では37形になったので0番台にあった35形は姿を消している。25-1700は外観上は25-1000と変わらないので模型でも同じ車両となっているが、食堂車ユニットに隠れがちだがこれもN97~99編成でそれぞれ1両づつしかないレア車両。0番台の25-700は大阪万博輸送に備えて増結された10次車なので1000番台による置き換え対象にはならなかった。

37-1500は27次車以降のビュフェ室が拡大された車両で、今のところ模型化はマイクロNH49編成のみ。22次車がプロトタイプのトミックスが唯一模型化していない車両である。一方、マイクロR14編成はトミックスと同じ37-1000になっている。マイクロは26形も26-1200(業務用室なし)と26-1000(業務用室あり)がそれぞれNH49編成、R14編成にしかないのが面白い。また、意外にもマイクロには25-1000がない。NH49編成の食堂車ユニットは(当然)0番台なので36-1000、27-1000はない。

カトーは先頭車がなく15-1000、27-1000、36-1000形のみ模型化という妙な状況になっているが、そもそもの製品が2000番台であり、2000番台には15形、27形、36形がないのでそのままでは「ひかり」編成にできない。この3形式を大窓で作ることもできただろうが、フル編成志向の時代ではなかったし、あくまでも「小窓で揃える」ことにこだわったのだろう。なお、同時期のトミックス2000番台は最初から「ひかり」編成は諦めており件の3形式は模型化していない。

最古のエンドウ製品は時代的にフル編成は想定しておらず、36-1000はもはやユニットもなにもないが、華やかな食堂車とグリーン車は最低限入れたかった、という感じである。

ここからは他社製品との比較を交え、特徴ある車両を見ていきたい。

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まずは食堂車36形。小窓がずらりと並ぶ1000番台はN97~99編成の3両しかなかったレア車両だ。H1~96編成に連結された食堂車は0番台といえど18次車以降で車歴が浅く、置き換え車両は存在しなかった(食堂車が置き換えられる時期はすでに100系の時代である)。

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30年以上の歴史を持つトミックス0系製品では初制作となる36形。当然室内パーツも新規制作だが、食堂と通路の間の壁に窓がなく、いわゆる「マウント富士」と呼ばれる窓開け改造前の状態で再現している。

前述したが、今回製品を厳密に考えるならN97~99編成が登場した1976年から「マウント富士」改造前までの1979年くらいまでの姿ということになる。今後発売されるであろう大窓後期型製品が改造前なのか後なのかが気になる。

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それにしても、がっつり作り込んできたなという印象。実車の写真と比べても、椅子の背もたれの丸みや、テーブルに付けられたわずかな曲線、極めつけは車端の半個室みたいな箇所。仕切りの形だけでなく、ここだけソファー状になっているところまで再現するとは。

ちなみに、実車(リニ鉄の)は「マウント富士」改造後なので通路側の壁に窓がある。

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厨房の作り込みも相当なもの。配膳台の形状、模型の方はちょっとわかりづらいけど厨房の奥に3つ並んだコンロ。手前側にある4つのシンクとその距離感。特に左から3番目のシンク。実車写真では手前から3つ目になるが、シンクの横が少し低くなっている箇所まで再現しているのだ。外からはほとんど見えないのに…狂気を感じるレベル(誉め言葉)。

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通路側から見たところ。公式でも紹介されているが、写真左側の壁にある窪みは手洗い場だそうで。食堂の入口付近の壁にも四角いモールドがあって、メニューでも貼ってあったのだろうか(リニ鉄でもっと見ておけばよかった…)?

絶対トミックスの中の人に車内オタクいるだろw

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上からトミックス今回製品、カトー、マイクロ(NH49製品)。厨房部分の窓、行先表示機の大きさ・位置関係はおおむね変わらないが、搬入口についてはマイクロはでかい。搬入口にある小ハッチの大きさも異なっていて、トミックス<カトー<マイクロという感じ。マイクロは唯一0番台の大窓食堂車となるが、同社の最初期製品の18次車(H65編成)と同じボディということもあって、客用扉の手かけのモールドとか、やや大雑把な部分がある。

窓越しの向こう側の見え方、トミックスは前述のとおりマウント富士改造前で厨房部分も壁で覆われているため、入口部分だけが見通せる。カトーは完全に見通せてしまっているが、そもそも食堂車の内装になってないためである(グリーン車のパーツが流用されている)。マイクロはマウント富士改造後なので客用窓部分が見通せているが、入口部分が見通せない。厨房部分はパーツの構成上のためか一部壁がない部分が見通せてしまっている。なお、マイクロの厨房部分は壁があるだけで中はがらんどうである。まあ、これに関してはトミックスがぶっ飛んでる(誉め言葉)だけなのだが。

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36形は食堂車ゆえに他のパンタ車と同じ機器構成にできなかったため、ユニットの相手方も専用車が必要になった。それがこの27形で、東京寄り車端にある多目的室の2つ並んだ窓と電話室の小窓が特徴。こちら側が食堂車と隣接し、従業員の休憩所なんかもあったようだ。36形と同じく、小窓が並ぶ1000番台は3両のみ存在していた。

余談だが、36形の一部は後に「こだま」編成に転用されるにあたり普通車改造されて26-1900となったが、そのペアも引き続き27形が務めていた。

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27形の特徴となる多目的室&電話室部分も上からトミックス、カトー、マイクロで比較。カトーは窓の透明度がイマイチながら、窓の位置関係や大きさについては2020年時点で最新のトミックスに引けをとっていない。多目的室内に座席が見えているのはご愛敬か。トミックスもさすがに27形専用の室内パーツではないし(25形と同じ)、車端部ゆえに室内灯の保持部分があるため多目的室の壁についてはそこまで徹底していない。

マイクロは27形も初期製品からのボディ流用のため、ハッチ類のモールド、2つ窓の間隔がやや広い、電話室の小窓が大きいといった点で大味な印象だ。ただ、動力車に設定されているため専用の室内パーツが用意しやすかったのか、多目的室の壁は再現されている。

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ビュフェ車は0番台の35形から、立食式でビュフェスペースが縮小された37形になった。トミックスでは2000番台の37形は存在したが1000番台は初。模型としてはマイクロのR14編成製品以来となる。

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ビュフェ部は2000番台の37形とはもはや比べ物にならない造形。テーブルの形はもちろんだが、厨房内も36形に負けじと凝った内容になっている(0番台の35形でもここまでやってない)。模型の厨房内に2つのシンクがあって、その左にコンロらしきモールドまで再現。実車写真では左の1段下がっている個所、ここにコンロがあったのだろう(写真の撮影時点ではビュフェは非営業)。

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山側の博多寄りで上がトミックス今回製品、下がマイクロのR14編成製品。搬入口の大きさは36形と同様にマイクロの方が大きい。客用窓の形状はマイクロは丸っこい感じ。

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搬入口にある小ハッチの大きさを見る限り、トミックスの方が実車に近そうだ。ただ、客用扉下のステップの穴はマイクロにありトミックスにはない。前者はボディからサイドスカートまで一体型なので専用設計できるが、後者はサイドスカートが他車と共用だからである。

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今度は海側東京寄り車端部(よく見たらマイクロは脱線しとる…)。マイクロの電話室小窓は前述の27形と比べると、37形は後年新規制作されたこともあり適正な大きさになっている。ただし、モールドはあるものの窓ガラスは入っておらず塗装表現であり、27形とは差が出ている。27形が連結されるNH49編成製品は37-1500なので電話室小窓がなく、同一編成中で差が出てしまうことはないが…トミックスの方はあまりツッコミどころがなくてマイクロの話ばかりになってしまった(苦笑)。

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手前から27形、36形、37形。公式でもアナウンスされているが、この3形式は屋根板を新規制作していて、パネルの間隔の微妙な違いなどもきちんと再現している。200系のリニューアル品はビュフェ車も屋根が共用化されてリニューアル前よりも悪くなっていたのとは大違いだ。

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上が36形、下が37形。それぞれ上がマイクロ(グレーのラインが走っている方)、下がトミックスで比較。どちらも屋根上は専用設計になっているが微妙に差がある。36形は0番台と1000番台の違いかもしれないが、37形はどちらも1000番台。実車の写真がないので何とも言えないが、これまでの結果からするとトミックスの方が実車に近いのかなぁ…

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ラストはグリーン車15形で上がカトー、下がトミックス。カトーの客用窓は間隔が狭くやや横長。車掌室窓はカトーはサッシのモールドはあるものの無着色で、その点トミックスは銀色が入っているし、窓上の雨どいも表現している。発売時期に差がありすぎるのでこの差は仕方がないか。

トミックス0番台では1等車時代とグリーン車時代に対応するためインレタ表現となり印刷が一切なかったが、今回製品はプロトタイプ編成がグリーン車後の時代なのでグリーン車マークが印刷済みとなった。今後発売されるであろう大窓後期車もそうなるはずだ。

●総評
トミックスの0番台大窓製品は非常に良い出来で、連結部の見た目を差し引いても筆者的にはNゲージ0系では最良と評価している。それでも、過去の製品と比べたら圧倒的に良くなったとはいえ、大窓初期車としては最大公約数的な部分が残っていたのも事実で、例えば限定品の一番列車(1・2次車)は厳密なディテールでは実車と異なる部分も見られたものだった。

その点、今回製品は1000番台、N97~99編成としては再現度98%くらい行ってるんじゃないだろうか。編成を特定しやすい有利さはあったかもしれないが、間違いなく現時点ではもっとも実車の再現度が高い0系製品だといえる。1000番台の特徴を余すことなく盛り込んだボディだけでなく、屋根上や床下なども細かいディテールをきちんと作り分けており、食堂車やビュフェ車では尋常ではないほどのこだわりを見せてくれた。しかもそれは今回製品だけではなく、大窓の後期型にもそのまま使えるものだ。非常に先見のある設計だと感服せざるを得ない。

今後の展開として大窓後期型の再現度にも期待できるが、今回1000番台のボディをすべて制作したことの意味は大きく、大窓後期型で大窓の食堂車ユニットが制作されれば大窓+小窓の製品にも期待できそうだ。よほど癖のある改造車とかが含まれた編成でなければ、ほとんど再現できるレベルになるだろう。

さらに、この仕様で2000番台もリメイクされたらなとも思う。今持っている旧製品の2000番台がいらない子になってしまいそうだけど、持ってるバリエーションすべてを置き換えてもいいやと思えるほど個人的には評価が高かったりするのだよ、トミックスの0系大窓と今回の1000番台。2000番台も絶対いい出来になるって。

この調子でドクターイエローT3編成、さらにはT2編成も是非!

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