トミックス 小田急70000形「GSE」レビュー
2018年11月、トミックスより小田急ロマンスカー70000形「GSE」が発売された。
・98658 小田急ロマンスカー70000形GSE(第1編成)セット 22,800円

今年の3月に登場したばかりの最新型ロマンスカーが早くもNゲージで登場。メーカーはこれまで「LSE」「HiSE」「VSE」を手掛けてきたトミックス。

限定品ではないが、「VSE」と同様に特殊な装飾・イラストのパッケージとなる。製品名に「第1編成」とあるように70051Fがプロトタイプ。

ケースに収まった姿は「赤い!」という印象。「GSE」は名鉄っぽいという人もいるがなんとなくわかる気も。7両編成ということで1つのブックケースに無難に収まる。付属品は特になくシンプルな内容だ。



前面窓が大きいので照明が反射してしまって大変・・・とりあえず、造形は全く問題ないのではないだろうか。シンプルな造形だけれども各部のエッジがきちんと出ていて実車に忠実だと思う。特に展望席窓下端のエッジが生み出すハイライトは一見無表情に見える「GSE」にとって良いアクセントになっている。


カッコいいすね「GSE」。正面も銀色のピラーとボディのエッジとのつながりや位置関係がよく再現できている思う。ドーム状の運転室の形状も良い感じ。曲面ガラスということもあって、模型だとガラスの厚みが少々目立ってしまうが・・・


向きが逆になってしまったが、展望席側面の窓や扉の位置関係、オレンジバーミリオン帯の収束具合等文句なし。扉上部のRが実車よりも角ばっているが、まあ誤差レベルだと思う。

銀色ピラーの下端、実車には「GSE 70000」のエンブレムがあるがさすがに小さすぎるためか省略されている。


2階運転室はシンプルなドーム形状を再現。ガラス類は若干プラの厚みを感じるががあるが仕方ないか。断面を黒で塗るとよくなりそうだ。「VSE」ではワイパーが省略されていたが(余談だが、なぜかGMの3000形キット付属のインレタに「VSE」用のワイパーも収録されていた)、今回はモールド+塗装で表現されている。

この角度で見る「GSE」いいなあ。展望席窓下端のエッジはそのまま側面まで伸びて7両編成を貫く。「VSE」「MSE」にはシルヘッダーのような表現があったが、今回はこのエッジが側面のアクセントのようだ。


1号車後位のグラフィック。帯が2本に見えるが、上段は前述の側面部のエッジである(客用扉にはない)。
実車と見比べる限り(光線状態の問題でテカってしまった)、客用扉・乗務員室扉の大きさ形状、各種印刷との位置関係も正確だと思う。扉下の靴ズリは未塗装だが、新幹線などでもトミックスは伝統的に塗装を省略している。
ただ、車端の床下が若干反ってるのは気になるところ(後述する)。


4号車山側の車販準備室のあたり。ロゴも綺麗に印刷されていて、「GSE」の文字は白でその他はグレーというのも再現されている。ロゴ下のドアコックはモールド表現で、マイクロの「EXEα」や「MSE」に比べて節度感があると思う。それはともかく、ボディと床下の隙間が若干あるような・・・

同じく4号車の客用扉付近を拡大。小さな形式番号に加え、小田急ロゴ、身障者対応マークもきちんと印刷され位置関係も完璧に近い。オレンジバーミリオンの帯は実車では細い線で挟まれているが模型では細すぎるためか省略されている。行先表示機はガラス表現となるが、ステッカー等は付属しないのはいつものトミックスである。
動力車はこの4号車に設定されているが、客用扉の縦長の窓からウエイトが少し見えてしまっている。


4号車の海側は2つの窓が並ぶ。こちらもロゴや窓の位置関係は良好といえる。それにしても、どんな格好で電話してるんだか・・・この箇所の写真はこれしか撮れなくて。

VSE、MSEよりも大きくなった側窓はビシッとはめ込まれて精度感が高い。行先表示機はやや引っ込んでいるが普通に見る分には気にならない。実車はソリッドカラーっぽいけど、「VSE」がそうだったように模型はパール塗装風。拡大しないと分からないくらいのラメ感で不自然な感じはまったくない。

「GSE」の空調装置は空力を意識したような形状が面白い。屋根上は「ルージュボルドー」という色で側面とは異なる。新幹線のE6系、E7系でも見られたが、屋根上の塗装は全般的に光沢が強く、深みや高級感がある。

空調装置はメタリックになっている。実車と比べると表現オーバーな気がしなくもないが、上から見たときのメリハリには相当効いていて模型的な見栄えはかなりよい。

シングルアームパンタは「VSE」と同じパーツのようだ。

左から2・4・6号車。公式サイトの「情報室ページ」にもあったが、6号車はヒューズボックスが逆に付いているように作り分けされている。屋根上の実車写真はないので再現度については断言しにくいのだけど、一応筆者は「ちゃんとやっている」と信じる。妻面も凝っていて、雨どい周辺の細かい配管も再現されている。


パンタを囲うカバー車端部から出ている配管がリアル。貫通路から見える文字はガラスパーツにモールドされたもの。実車に沿ってのものだと思うが、貫通路のガラス扉は号車によってあったりなかったりする。


「VSE」に続き、床下はカバーが付く。塗装は「EXEα」の車体上部に使われている「ムーンライトシルバー」。2・6号車の海側には空気取り入れダクトがあるのが特徴で、それもしっかり再現されている。

「VSE」と同様、座席は別パーツで向きを変えることができる。実車のシート生地は柄物となるが、模型ではブルー1色で表現。
床下はコアとなる床下パーツに外板パネルを付ける方式を採用し、号車ごとの作り分けを容易にしている。同じような床下カバー付きでもなにかと流用が多い新幹線模型でもやってほしい方式ではあるけど、この「GSE」では前述の1号車車端部の反りとか、特に動力車となる4号車は少々ガバガバな感じがあったりとか、精度があまり高くない印象が受けるのが残念。

グレーの部分が床下のコアとなるパーツで、銀色の外板(カバー)パーツが付いていることがわかる。コアパーツには前述のダクトの「逃げ」が用意されていることもわかる。


実車の台車は半分カバーに覆われているのであまりよく見えないが、模型の再現度は特に問題はなさそうだ。ただ、筆者が購入した個体は3箇所くらい車輪が外れた状態だったが・・・


「GSE」は展望室付きロマンスカーでは初のボギー車となった。これまでのトミックスのロマンスカーはすべて連接構造だったので、同社としても初のボギー車ロマンスカーである。とはいっても一般的な姿になったといえるわけで、連結方式も一般的なアーノルドカプラーが採用されている。
ただねえ・・・実車と比べたらアレだけども、連結間隔がちょっと広すぎな気がする。

伸縮カプラーを使用しないNゲージの連結間隔はだいたい4~5mmくらいだけど、この「GSE」は実測でなんと8mm。連結間隔がある意味特徴な(?)がマイクロエースの2400形じゃないんだからさ、と思って並べてみたらなんとほぼ同じ間隔。
マイクロ2400形は動力車の前後はもっと広いし(10mm以上ある)、連結間隔が狭い「EXE」でも動力車の前後では間隔が広くバラつきがあるのに比べると、「GSE」はすべての連結箇所で同じ間隔を保ってはいるけど・・・「GSE」はありふれた20m級ボギー車であり、構造上ここまで間隔を広げる必要はないと思うが・・・解せぬ。

ヘッドライト・テールライトが点灯するのは当然として、展望室は最初から室内灯が実装されているのは面白い。一般的な室内灯のプリズムでは展望室は確かに届きにくいから合理的だし有難い。そういえば、カトーのNSEも先頭車にはプリズムが事前に仕込んであったっけ。

灯火類は小さいながらも点灯。標準的な光量であまり眩しい感じはしない。写真ではやや黄色がかっているが実物はもっと白い印象がある。実車のヘッドライトもLEDとはいえ、ここまで載せた写真を見ても割と黄色がかって見えるので特に問題はないと思う。
●総評
概ね、造形と塗装は文句なし、床下の精度と連結間隔がちょっと・・・という感じだろうか。
新幹線でもそうだけど、造形に関してはトミックスは変なデフォルメがなくて個人的には好感が持てる。今回の「GSE」も同社の実力が反映された素晴らしい造形だと評価したい。また、塗装もボディはパール塗装風、屋根は光沢を強くしてソリッドとメタリックを組み合わせるなど、単調な「赤」にしていないのは非常に見栄えがするし、シンプルな「GSE」の表情付けに一役も二役も買っていると思う。
半面、床下の精度の低さはマイナスポイント。E5系で「反り」は見られたが、こういう基本的な部分はユーザ側での対処が難しいので、もう少しなんとかならなかったのかと思う。不必要に広い連結間隔もらしくない。
ただ、床下は(個体差あるかもしれないが)ぱっと見には分かりにくいし、連結間隔はTN化など対処しようはある。そうした欠点を補って余りあるほど造形と塗装は素晴らしいので、小田急ファンとしては押さえておいて損はない製品だと思う。
現時点で小田急ロマンスカーのすべてが(鉄コレも含めれば)Nゲージで出揃ったことになるので、過去の形式と並べて「ロマンスカークロニクル」やっても面白いし、3000形などの通勤車と並べて、特に高架複々線区間を再現すると「今の小田急」感がすごく出ると思う。2018年、小田急にとって複々線完成は大きな出来事だったけど、同時期に運用開始した「GSE」も「その象徴」なのだから。
●おまけ
11月末に製品が届いたのだけど、仕事が忙しかったり天候に恵まれないなどで12月1日にようやく実車を撮影。今回のレビューはけっこうギリギリだったです。
「GSE」の運用は公式サイトで確認できるとはいえ、下回りまでディテール撮影できる駅は限られているし停車時間も短いので、海老名と本厚木に停車するやつを狙っていった。

ま、それでも本厚木では下り列車(同駅止まり)に被られて台無しだったわけだけど・・
「VSE」と比べると若干のコストダウンは感じるものの、真っ赤なボディはやはり存在感が抜群。横浜市に住んでいるとなかなか小田急を利用する機会がないのだけど、「EXEα」も含めていつか乗車もしてみたい。
・98658 小田急ロマンスカー70000形GSE(第1編成)セット 22,800円

今年の3月に登場したばかりの最新型ロマンスカーが早くもNゲージで登場。メーカーはこれまで「LSE」「HiSE」「VSE」を手掛けてきたトミックス。

限定品ではないが、「VSE」と同様に特殊な装飾・イラストのパッケージとなる。製品名に「第1編成」とあるように70051Fがプロトタイプ。

ケースに収まった姿は「赤い!」という印象。「GSE」は名鉄っぽいという人もいるがなんとなくわかる気も。7両編成ということで1つのブックケースに無難に収まる。付属品は特になくシンプルな内容だ。



前面窓が大きいので照明が反射してしまって大変・・・とりあえず、造形は全く問題ないのではないだろうか。シンプルな造形だけれども各部のエッジがきちんと出ていて実車に忠実だと思う。特に展望席窓下端のエッジが生み出すハイライトは一見無表情に見える「GSE」にとって良いアクセントになっている。


カッコいいすね「GSE」。正面も銀色のピラーとボディのエッジとのつながりや位置関係がよく再現できている思う。ドーム状の運転室の形状も良い感じ。曲面ガラスということもあって、模型だとガラスの厚みが少々目立ってしまうが・・・


向きが逆になってしまったが、展望席側面の窓や扉の位置関係、オレンジバーミリオン帯の収束具合等文句なし。扉上部のRが実車よりも角ばっているが、まあ誤差レベルだと思う。

銀色ピラーの下端、実車には「GSE 70000」のエンブレムがあるがさすがに小さすぎるためか省略されている。


2階運転室はシンプルなドーム形状を再現。ガラス類は若干プラの厚みを感じるががあるが仕方ないか。断面を黒で塗るとよくなりそうだ。「VSE」ではワイパーが省略されていたが(余談だが、なぜかGMの3000形キット付属のインレタに「VSE」用のワイパーも収録されていた)、今回はモールド+塗装で表現されている。

この角度で見る「GSE」いいなあ。展望席窓下端のエッジはそのまま側面まで伸びて7両編成を貫く。「VSE」「MSE」にはシルヘッダーのような表現があったが、今回はこのエッジが側面のアクセントのようだ。


1号車後位のグラフィック。帯が2本に見えるが、上段は前述の側面部のエッジである(客用扉にはない)。
実車と見比べる限り(光線状態の問題でテカってしまった)、客用扉・乗務員室扉の大きさ形状、各種印刷との位置関係も正確だと思う。扉下の靴ズリは未塗装だが、新幹線などでもトミックスは伝統的に塗装を省略している。
ただ、車端の床下が若干反ってるのは気になるところ(後述する)。


4号車山側の車販準備室のあたり。ロゴも綺麗に印刷されていて、「GSE」の文字は白でその他はグレーというのも再現されている。ロゴ下のドアコックはモールド表現で、マイクロの「EXEα」や「MSE」に比べて節度感があると思う。それはともかく、ボディと床下の隙間が若干あるような・・・

同じく4号車の客用扉付近を拡大。小さな形式番号に加え、小田急ロゴ、身障者対応マークもきちんと印刷され位置関係も完璧に近い。オレンジバーミリオンの帯は実車では細い線で挟まれているが模型では細すぎるためか省略されている。行先表示機はガラス表現となるが、ステッカー等は付属しないのはいつものトミックスである。
動力車はこの4号車に設定されているが、客用扉の縦長の窓からウエイトが少し見えてしまっている。


4号車の海側は2つの窓が並ぶ。こちらもロゴや窓の位置関係は良好といえる。それにしても、どんな格好で電話してるんだか・・・この箇所の写真はこれしか撮れなくて。

VSE、MSEよりも大きくなった側窓はビシッとはめ込まれて精度感が高い。行先表示機はやや引っ込んでいるが普通に見る分には気にならない。実車はソリッドカラーっぽいけど、「VSE」がそうだったように模型はパール塗装風。拡大しないと分からないくらいのラメ感で不自然な感じはまったくない。

「GSE」の空調装置は空力を意識したような形状が面白い。屋根上は「ルージュボルドー」という色で側面とは異なる。新幹線のE6系、E7系でも見られたが、屋根上の塗装は全般的に光沢が強く、深みや高級感がある。

空調装置はメタリックになっている。実車と比べると表現オーバーな気がしなくもないが、上から見たときのメリハリには相当効いていて模型的な見栄えはかなりよい。

シングルアームパンタは「VSE」と同じパーツのようだ。

左から2・4・6号車。公式サイトの「情報室ページ」にもあったが、6号車はヒューズボックスが逆に付いているように作り分けされている。屋根上の実車写真はないので再現度については断言しにくいのだけど、一応筆者は「ちゃんとやっている」と信じる。妻面も凝っていて、雨どい周辺の細かい配管も再現されている。


パンタを囲うカバー車端部から出ている配管がリアル。貫通路から見える文字はガラスパーツにモールドされたもの。実車に沿ってのものだと思うが、貫通路のガラス扉は号車によってあったりなかったりする。


「VSE」に続き、床下はカバーが付く。塗装は「EXEα」の車体上部に使われている「ムーンライトシルバー」。2・6号車の海側には空気取り入れダクトがあるのが特徴で、それもしっかり再現されている。

「VSE」と同様、座席は別パーツで向きを変えることができる。実車のシート生地は柄物となるが、模型ではブルー1色で表現。
床下はコアとなる床下パーツに外板パネルを付ける方式を採用し、号車ごとの作り分けを容易にしている。同じような床下カバー付きでもなにかと流用が多い新幹線模型でもやってほしい方式ではあるけど、この「GSE」では前述の1号車車端部の反りとか、特に動力車となる4号車は少々ガバガバな感じがあったりとか、精度があまり高くない印象が受けるのが残念。

グレーの部分が床下のコアとなるパーツで、銀色の外板(カバー)パーツが付いていることがわかる。コアパーツには前述のダクトの「逃げ」が用意されていることもわかる。


実車の台車は半分カバーに覆われているのであまりよく見えないが、模型の再現度は特に問題はなさそうだ。ただ、筆者が購入した個体は3箇所くらい車輪が外れた状態だったが・・・


「GSE」は展望室付きロマンスカーでは初のボギー車となった。これまでのトミックスのロマンスカーはすべて連接構造だったので、同社としても初のボギー車ロマンスカーである。とはいっても一般的な姿になったといえるわけで、連結方式も一般的なアーノルドカプラーが採用されている。
ただねえ・・・実車と比べたらアレだけども、連結間隔がちょっと広すぎな気がする。

伸縮カプラーを使用しないNゲージの連結間隔はだいたい4~5mmくらいだけど、この「GSE」は実測でなんと8mm。連結間隔がある意味特徴な(?)がマイクロエースの2400形じゃないんだからさ、と思って並べてみたらなんとほぼ同じ間隔。
マイクロ2400形は動力車の前後はもっと広いし(10mm以上ある)、連結間隔が狭い「EXE」でも動力車の前後では間隔が広くバラつきがあるのに比べると、「GSE」はすべての連結箇所で同じ間隔を保ってはいるけど・・・「GSE」はありふれた20m級ボギー車であり、構造上ここまで間隔を広げる必要はないと思うが・・・解せぬ。

ヘッドライト・テールライトが点灯するのは当然として、展望室は最初から室内灯が実装されているのは面白い。一般的な室内灯のプリズムでは展望室は確かに届きにくいから合理的だし有難い。そういえば、カトーのNSEも先頭車にはプリズムが事前に仕込んであったっけ。

灯火類は小さいながらも点灯。標準的な光量であまり眩しい感じはしない。写真ではやや黄色がかっているが実物はもっと白い印象がある。実車のヘッドライトもLEDとはいえ、ここまで載せた写真を見ても割と黄色がかって見えるので特に問題はないと思う。
●総評
概ね、造形と塗装は文句なし、床下の精度と連結間隔がちょっと・・・という感じだろうか。
新幹線でもそうだけど、造形に関してはトミックスは変なデフォルメがなくて個人的には好感が持てる。今回の「GSE」も同社の実力が反映された素晴らしい造形だと評価したい。また、塗装もボディはパール塗装風、屋根は光沢を強くしてソリッドとメタリックを組み合わせるなど、単調な「赤」にしていないのは非常に見栄えがするし、シンプルな「GSE」の表情付けに一役も二役も買っていると思う。
半面、床下の精度の低さはマイナスポイント。E5系で「反り」は見られたが、こういう基本的な部分はユーザ側での対処が難しいので、もう少しなんとかならなかったのかと思う。不必要に広い連結間隔もらしくない。
ただ、床下は(個体差あるかもしれないが)ぱっと見には分かりにくいし、連結間隔はTN化など対処しようはある。そうした欠点を補って余りあるほど造形と塗装は素晴らしいので、小田急ファンとしては押さえておいて損はない製品だと思う。
現時点で小田急ロマンスカーのすべてが(鉄コレも含めれば)Nゲージで出揃ったことになるので、過去の形式と並べて「ロマンスカークロニクル」やっても面白いし、3000形などの通勤車と並べて、特に高架複々線区間を再現すると「今の小田急」感がすごく出ると思う。2018年、小田急にとって複々線完成は大きな出来事だったけど、同時期に運用開始した「GSE」も「その象徴」なのだから。
●おまけ
11月末に製品が届いたのだけど、仕事が忙しかったり天候に恵まれないなどで12月1日にようやく実車を撮影。今回のレビューはけっこうギリギリだったです。
「GSE」の運用は公式サイトで確認できるとはいえ、下回りまでディテール撮影できる駅は限られているし停車時間も短いので、海老名と本厚木に停車するやつを狙っていった。

ま、それでも本厚木では下り列車(同駅止まり)に被られて台無しだったわけだけど・・
「VSE」と比べると若干のコストダウンは感じるものの、真っ赤なボディはやはり存在感が抜群。横浜市に住んでいるとなかなか小田急を利用する機会がないのだけど、「EXEα」も含めていつか乗車もしてみたい。