第58回全日本模型ホビーショーのレポート
恒例の(といっても昨年はサボったが)全日本模型ホビーショーのレポート。
9月は前記事の浜松工場、1つ前の週のゲームショウと人大杉で辟易としていたイベントが多かったが、(このイベントももちろん賑わってはいるが)久々に落ち着いて回れた気がする。

このイベントはプラモ・ラジコン等いろいろ展示があるけど、鉄道模型は割とまとめられていた。御覧のとおり大手3社のブースが1つのフレームで収まってしまう。
ただ、カトー・マイクロ共に新幹線製品がなかったのが残念(カトーは既製品のN700Aのみ展示)。小田急ネタもなかったのでこの2社は写真すら撮らずに終わってしまった。
というわけで、今回はほぼトミックス無双でお届けする。

12月発売予定の500系ハローキティ。パッケージが公開されていたが、車体色も含めて新幹線模型としては斬新(?)だ。

ピンクピンクピンク!試作品とはいえ、ベースは出来が良い既製品の500系V編成。製品版になっても特に問題はなさそう。エヴァみたいな糞収納にならないことを祈るが・・・

エヴァの時はカトー対策のために1号車室内を新規制作したのであって、ライバル不在の今回は通常と同じかと思いきや、1号車だけでなく2号車も室内パーツも新規制作という気合の入りっぷり。エヴァ同様にステッカーも付属する模様。今回は1号車の窓が一部開いているので、室内灯付けるとチラ見せくらいにはなるだろうか。

E5系の増備型とE6系の後期型が発表されていた。

とはいえ、既製品にちょっと手を加えた程度なので試作品も展示されていた。E5系はU28編成以降の幌が黒くなり、「Treasureland TOHOKU-JAPAN」ロゴが付く限定品が昨年3月に発売されたが、今回のはそれを通常製品化したような感じである。ただし、実車で行われている偶数号車の荷物スペース設置による窓埋めを反映している点は異なる。

対になるE6系も「Treasureland TOHOKU-JAPAN」ロゴが付く限定品を通常製品化したような感じだが、こちらは幌が黒い他、Z7編成以降のパンタカバーを新規制作。展示品のカバーは3Dプリンタで作成したと思われる(画像拡大したら表面がそれっぽかった)。
写真右端、E5系の窓埋めは試作品でも再現されており、塗装表現であることがわかる。

E6系の後期型は作ったんだけどなあ・・・写真は筆者の改造品(記事)。トミックスのE5系は車体の組み立て精度がイマイチだけども、今回はE6系ともども買ってしまいそうだ。

E5系・E6系の仕様はこんな感じ。E7系の窓埋め仕様が出るのも時間の問題か。

10月発売予定の0系R編成2種。

こちらは300系F編成後期型。

0系と300系の仕様まとめ。以前書いた通り、0系は2009年発売の「さよなら0系ひかり」の実質通常製品版。したがって、新規性はなく古い2000番台ベースの製品である。車番について言及があるがいずれも考証的に正解。除外されているR67編成はどちらの塗装もあるけど、先頭車が中間車からの改造なのでいろいろ異なる(無理矢理インレタつけてくると思ったが・・・)。R62・65編成は25-7900ではなくビュッフェ車となっているのでやはり異なる。
300系は予想通りの内容。J編成は後期型(J16編成以降)の製品が存在しており、それを前期型と同様の手法でF編成化(F6編成以降)したものである。
いずれも今回は通電カプラーがフックリング式からフック・U字式に変更されている。0系はスルー予定だが300系は買うかもしれない。新幹線については以上。

今度は筆者の個人的な趣味(?)小田急だ。トミーテックの鉄道コレクションからは小田急4000形(今走っているE233系ベースのステンレス車ではなくその前の車両)冷房改造後がアナウンス。「小田急顔大型鋼製車」がいよいよ鉄コレで出てきたのは個人的には期待大。

3Dプリンタでもここまで細かく出るんだね・・・実際は窓サッシもHゴムもガラス側にモールドされると思うので本当に「テストショット」なんだろうが印象把握は良好。窓周辺のくぼみもきちんと再現している。


「小田急顔大型鋼製車」は2600・4000・5000・5200形が該当するが、そのうち2600・4000形は写真上のように「窓周辺のくぼみ」があるのに対し、5000・5200形は写真下のようにフラットになっている。さらに5000形4次車と5200形は貫通扉がツライチになっていたりと、細かな違いがあるのだ。
小田急顔大型鋼製車はNゲージ製品には恵まれていないというのが正直なところで、現状はGMの古い板キットとマイクロエース製品しかない。前者は元々9000形のキットを強引に小田急顔にコンバートしたような製品で近年の製品と比べるとかなりキツイし、マイクロ製品はいかにも「マイクロ初期の製品」という感じの微妙なもので、前面は前者は5000形寄り、後者は2600形寄りで共用されており形式ごとの作り分け等されていないのだ。マイクロの「改良品」については前面は改善されているが、全体的に腰高で初期製品の微妙さは完全には隠せていない。
マイクロ製品でもその後の8000形、9000形はかなり良くなっているし、1000形や3000形といったステンレス車はGMが精力的に製品化している。逆に古い車両だと鉄道コレクションでラインナップが充実しつつある中、その間にある小田急顔大型鋼製車は前述のように取り残されたような状態だったのだ。
それがいよいよ鉄コレで解禁となった今、今後の5000形等への展開を期待してしまう。それもきちんと前述のような作り分けアリで。もちろん鉄コレならではのチープさはあるだろうが、そんなの手を加えればどうにでもなる。少なくとも、GMの板キット叩き直したり、高いマイクロ製品弄るよりもハードルは低いだろう。筆者的には、ぶっちゃけ素体さえよければどうでもいいくらいで。

小田急つながりでロマンスカー70000形「GSE」。未塗装ボディのみの展示だったが、こちらは順調そうで何の心配もしていない。

トミックスの四季島は超気合入りまくりな製品で、予価からして実車のようなリッチな感じがする。面白いのはTNカプラーのような密連型通電カプラー。さすがに伸縮はしないようだが・・・

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今回のトミックスはやたら新宿駅推してたな。「新宿駅を彩る(JR東日本と小田急)の車両たち」な気がしなくもないが、京王メトロ都営は地下で見えないし、なによりトミックスには製品がないからしゃーないか。地下で見えないとか言ったら、小田急も百貨店やサザンテラスで見えないけどね。
いつもなら他の模型(クルマ・戦闘機他)や工具も紹介するのだけど、今回はあまり心惹かれたものがなかったので終了。あ、最後にこれだけ。

アオシマの1/45のEF66のプラモ。ディスプレイ専用でありパーツ数が半端ないが、機関車でなければ成り立たない製品だと思う。新幹線をはじめ、電車だと先頭車両がいいところだと思うので。でも、このパーツ数の新幹線プラモがあったら組み立ててみたい気はする。
9月は前記事の浜松工場、1つ前の週のゲームショウと人大杉で辟易としていたイベントが多かったが、(このイベントももちろん賑わってはいるが)久々に落ち着いて回れた気がする。

このイベントはプラモ・ラジコン等いろいろ展示があるけど、鉄道模型は割とまとめられていた。御覧のとおり大手3社のブースが1つのフレームで収まってしまう。
ただ、カトー・マイクロ共に新幹線製品がなかったのが残念(カトーは既製品のN700Aのみ展示)。小田急ネタもなかったのでこの2社は写真すら撮らずに終わってしまった。
というわけで、今回はほぼトミックス無双でお届けする。

12月発売予定の500系ハローキティ。パッケージが公開されていたが、車体色も含めて新幹線模型としては斬新(?)だ。

ピンクピンクピンク!試作品とはいえ、ベースは出来が良い既製品の500系V編成。製品版になっても特に問題はなさそう。エヴァみたいな糞収納にならないことを祈るが・・・

エヴァの時はカトー対策のために1号車室内を新規制作したのであって、ライバル不在の今回は通常と同じかと思いきや、1号車だけでなく2号車も室内パーツも新規制作という気合の入りっぷり。エヴァ同様にステッカーも付属する模様。今回は1号車の窓が一部開いているので、室内灯付けるとチラ見せくらいにはなるだろうか。

E5系の増備型とE6系の後期型が発表されていた。

とはいえ、既製品にちょっと手を加えた程度なので試作品も展示されていた。E5系はU28編成以降の幌が黒くなり、「Treasureland TOHOKU-JAPAN」ロゴが付く限定品が昨年3月に発売されたが、今回のはそれを通常製品化したような感じである。ただし、実車で行われている偶数号車の荷物スペース設置による窓埋めを反映している点は異なる。

対になるE6系も「Treasureland TOHOKU-JAPAN」ロゴが付く限定品を通常製品化したような感じだが、こちらは幌が黒い他、Z7編成以降のパンタカバーを新規制作。展示品のカバーは3Dプリンタで作成したと思われる(画像拡大したら表面がそれっぽかった)。
写真右端、E5系の窓埋めは試作品でも再現されており、塗装表現であることがわかる。

E6系の後期型は作ったんだけどなあ・・・写真は筆者の改造品(記事)。トミックスのE5系は車体の組み立て精度がイマイチだけども、今回はE6系ともども買ってしまいそうだ。

E5系・E6系の仕様はこんな感じ。E7系の窓埋め仕様が出るのも時間の問題か。

10月発売予定の0系R編成2種。

こちらは300系F編成後期型。

0系と300系の仕様まとめ。以前書いた通り、0系は2009年発売の「さよなら0系ひかり」の実質通常製品版。したがって、新規性はなく古い2000番台ベースの製品である。車番について言及があるがいずれも考証的に正解。除外されているR67編成はどちらの塗装もあるけど、先頭車が中間車からの改造なのでいろいろ異なる(無理矢理インレタつけてくると思ったが・・・)。R62・65編成は25-7900ではなくビュッフェ車となっているのでやはり異なる。
300系は予想通りの内容。J編成は後期型(J16編成以降)の製品が存在しており、それを前期型と同様の手法でF編成化(F6編成以降)したものである。
いずれも今回は通電カプラーがフックリング式からフック・U字式に変更されている。0系はスルー予定だが300系は買うかもしれない。新幹線については以上。

今度は筆者の個人的な趣味(?)小田急だ。トミーテックの鉄道コレクションからは小田急4000形(今走っているE233系ベースのステンレス車ではなくその前の車両)冷房改造後がアナウンス。「小田急顔大型鋼製車」がいよいよ鉄コレで出てきたのは個人的には期待大。

3Dプリンタでもここまで細かく出るんだね・・・実際は窓サッシもHゴムもガラス側にモールドされると思うので本当に「テストショット」なんだろうが印象把握は良好。窓周辺のくぼみもきちんと再現している。


「小田急顔大型鋼製車」は2600・4000・5000・5200形が該当するが、そのうち2600・4000形は写真上のように「窓周辺のくぼみ」があるのに対し、5000・5200形は写真下のようにフラットになっている。さらに5000形4次車と5200形は貫通扉がツライチになっていたりと、細かな違いがあるのだ。
小田急顔大型鋼製車はNゲージ製品には恵まれていないというのが正直なところで、現状はGMの古い板キットとマイクロエース製品しかない。前者は元々9000形のキットを強引に小田急顔にコンバートしたような製品で近年の製品と比べるとかなりキツイし、マイクロ製品はいかにも「マイクロ初期の製品」という感じの微妙なもので、前面は前者は5000形寄り、後者は2600形寄りで共用されており形式ごとの作り分け等されていないのだ。マイクロの「改良品」については前面は改善されているが、全体的に腰高で初期製品の微妙さは完全には隠せていない。
マイクロ製品でもその後の8000形、9000形はかなり良くなっているし、1000形や3000形といったステンレス車はGMが精力的に製品化している。逆に古い車両だと鉄道コレクションでラインナップが充実しつつある中、その間にある小田急顔大型鋼製車は前述のように取り残されたような状態だったのだ。
それがいよいよ鉄コレで解禁となった今、今後の5000形等への展開を期待してしまう。それもきちんと前述のような作り分けアリで。もちろん鉄コレならではのチープさはあるだろうが、そんなの手を加えればどうにでもなる。少なくとも、GMの板キット叩き直したり、高いマイクロ製品弄るよりもハードルは低いだろう。筆者的には、ぶっちゃけ素体さえよければどうでもいいくらいで。

小田急つながりでロマンスカー70000形「GSE」。未塗装ボディのみの展示だったが、こちらは順調そうで何の心配もしていない。

トミックスの四季島は超気合入りまくりな製品で、予価からして実車のようなリッチな感じがする。面白いのはTNカプラーのような密連型通電カプラー。さすがに伸縮はしないようだが・・・


今回のトミックスはやたら新宿駅推してたな。「新宿駅を彩る(JR東日本と小田急)の車両たち」な気がしなくもないが、京王メトロ都営は地下で見えないし、なによりトミックスには製品がないからしゃーないか。地下で見えないとか言ったら、小田急も百貨店やサザンテラスで見えないけどね。
いつもなら他の模型(クルマ・戦闘機他)や工具も紹介するのだけど、今回はあまり心惹かれたものがなかったので終了。あ、最後にこれだけ。

アオシマの1/45のEF66のプラモ。ディスプレイ専用でありパーツ数が半端ないが、機関車でなければ成り立たない製品だと思う。新幹線をはじめ、電車だと先頭車両がいいところだと思うので。でも、このパーツ数の新幹線プラモがあったら組み立ててみたい気はする。