E2系200系カラー撮影リベンジ編&窓埋め状況調査など
前記事でレポしたE2系200系カラー(J66編成)の撮影、消化不良気味だったのでリベンジしてみた。また、E5系などの奇数号車への荷物スペース増設による窓埋め状況も調査してみた。
実施日は7/30。入場券を2時間ごとに買い替えつつ、東京駅で10:00~17:00まで張ってみた(特定されそう…)。これだけ長時間の調査撮影は久しぶりだ。猛暑日なのがきつかったが…
(2022/09/24 窓埋め調査一部修正・追記あり)
(2023/05/21 窓埋め調査一部修正・追記あり)
●E2系200系カラー・リベンジ編
この日は11:48~12:00(23番線)と16:48~17:00(22番線)の2回撮影チャンスがあり、撮影条件が良い後者をメインで狙う。前者は窓埋め調査のついでに撮るという感じで。

23番線は撮影条件が悪いが(東海道新幹線側から狙おうにもこの時は被られていて不可能)、一応ホーム上からは撮影してみた。夕方に本命が控えているため本当に「軽く」だ。

こちらは高崎駅で撮った本家、200系K47編成。


E2系1000番台は普通車は大窓ながら、グリーン車は小窓を保っていてその意味では200系に近いのだけど、こうして比べると(下段の200系は普通車)やはり雰囲気は異なる。
E2系は窓の間隔が広い(0番台ではもう少し狭かったが)こともあるが、J66編成を撮るたびに思ったのが窓の位置がずいぶん低いな、ということ。国鉄時代に設計された200系と、270km/h超で設計されたE2系ではそもそも屋根の高さからして異なっているが、上の先頭部付近の比較で見ても窓が低い=緑帯も低いことがわかる。乗務員室扉・客用扉の大きさと、それぞれにある窓の高さはほとんど変わらないが、窓と緑帯の上端の位置関係を見れば明らかだ。


前回の記事で「とにかくタイト」だと嘆いていた東京駅だが、それは朝夕の話で日中はそうでもなかったりする。
この案内表示板の写真、右側の時計は13:30あたりを示しているが、21番線・22番線とも入線時刻基準で20~30分くらい列車が来ないタイミングがあるくらいだ。ご覧の通り回送列車も省略されていないから「本当になにも来ない」のだ。

こんな調子なので20~23番線まで、全く列車がいないタイミングも何度かあった。コロナ禍で減便されていることもあると思うし帰省ラッシュの時期ならまた違うと思うが、朝夕のタイトっぷりから考えたら異常にも思える風景。極端すぎんだろ(苦笑)。

そんなわけで、このJ59編成は余裕で形式写真をコンプで来た。なんなら併結していたE3系含めて17両編成すべての形式写真を撮影しても余裕だった。

さて、本命の16:48~17:00はどうだろうか。対になる21番線の案内表示を見ると、17:12発「たにがわ」の予想入線時刻は17:00。もう少し早めになったとしても8分くらいは姿を見せてくれそう。今回はイケるのでは!?

定刻どおり入線、停車。今回は10号車側から狙っていく。筆者がいる21番線はまだまだ列車が来る気配はないが(清掃スタッフの準備動作でなんとなくわかる)、はたして。


E2系唯一の小窓車であるグリーン車を200系K47編成と比較。ホーム上で撮影したものと比べるとそこまで窓高さの違いは感じないか。
E2系と200系K編成はどちらも10両編成でグリーン車が9号車にあるのも同じ。番線が22番線なのも同じ。200系は2010年10月に撮影したもので、ある意味12年越しの定点撮影みたいなものだ。


E2系は山側、200系は海側となるが、200系は側面に雪切室ルーバーやらハッチやらがあってゴツい印象。一方、E2系は多目的室の窓があったり客用扉が車椅子対応の幅広だったりする。
E2系は「E」が付くとはいえ、どちらも形式は215形。200系K47編成のグリーン車は215-1013だから、E2系200系塗装の担当がJ63編成だったら製造番号まで一致しているところだった


1号車まで来た。まだ入線放送は入っていない。
E2系はJRマークがない分、後位のトイレ・洗面所のあたりが間延びした印象。オリジナル塗装ではここにE2系専用ロゴが入っているのでそんな印象はないんだけど。


一応前回まででも撮っているが、再度連結部なども撮る。車体間ヨーダンパのダンパ部分、ここもグリーンで塗装されていることを知る。


台車や床下もある程度は撮っておいたが、いつもより余裕があるとはいえ全車分の床下すべて撮るのは難しい。

1号車先頭部の表記類。床下グリーンの中(写真右下)に「J66」の表記がある。


4度目の正直。21番線の入線は17:00だったので、今回は12分間丸々、山側のみとはいえオープン状態でディテール・形式写真すべて撮影できた。夕方なので反射がきついが、とりあえず満足した結果に。
この200系も前述のグリーン車と同じく、12年前に撮影したものである。定点撮影的に見ると、停目の位置、ホーム上屋の仕様、ホーム安全柵の有無などに違いが見られるが、東海道新幹線の車両も時代を反映している。
200系の方に少し写っているが、当時はまだ300系が現役でN700系もZ50編成くらいの増備だった。E2系200系カラーが写る2022年の今はN700系(A含む)、N700Sのみ。前者の初期車はすでに廃車が始まっているのは承知の通りだ。
そして12年経っても、相変わらず同じようなことをやっている筆者がまるで成長していないことも承知の通りだ(苦笑)。
●窓埋め調査編
2年ほど前、当ブログでE5/H5系・E6系・E7/W7系の窓埋め状況を調査したことがあった。
http://speedsphere.blog84.fc2.com/blog-entry-366.html
E5/H5系・E6系・E7/W7系の普通車偶数号車への荷物スペース設置は2017年から始まり、それに伴い山側の窓が1か所埋められれたのだけど、編成の落成がその施策が行われる前なのか後なのかによって窓埋めの処理が異なっており、大きく分けると以下の2種類が存在していた。
・施策前に落成した編成(後天的な改造) → 窓ガラスにラッピング(もしくは塗装)して車体と段差がある。
・施策後に落成した編成(当初から窓埋め) → 窓部分にパネルがはめ込まれていて車体とほぼツライチ。
それぞれどんなものかは前述のリンク先やこの後の写真を見てもらうとして、当記事ではそれぞれ「ラッピング」と「パネル」と呼称するが、前回の調査時点では(読者様からの情報も含めて)以下のことがわかっていた。
・E6系、W7系、H5系は全編成が施策前に落成したので、全編成がラッピング処理。
・E7系はF18編成以前がラッピング、F19編成以降がパネル。
・E5系はU37編成以前はラッピング、U38編成以降がパネル。
(※E5系は荷物スペースが後付けか当初設置かの境界はU33編成とU34編成にある。U34~37編成は当初設置にも関わらずラッピング処理ということになる)
その後、2020年12月以降は奇数号車にも荷物スペースを設置、窓埋めも行われるようになりまたもや外観に変化が生じたので、今回改めてその辺を(E2系200系カラーの撮影と並行して)調査した次第だ。在来線ホームに行く必要がある20番線以外を周りまくったので忙しかった。
ますはE5系から見てみよう。


U4編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。なお、この後の写真も上段が偶数号車、下段が奇数号車である。


U25編成。こちらも偶数、奇数号車ともラッピング処理だが、施工が新しいせいか後者は色合いが異なっている。


U43編成。E5系の中では新しめの編成であり、偶数、奇数号車ともパネル処理になっている。こちらも奇数号車は色合いが異なっている。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
U1 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U4 なし ラッピング ラッピング
U7 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U9 なし ラッピング ラッピング
U11 なし ラッピング ラッピング
U13 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
U15 なし ラッピング ラッピング
U16 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
U20 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U23 なし ラッピング ラッピング
U24 なし ラッピング ラッピング
U25 なし ラッピング ラッピング
U28 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U30 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U31 なし ラッピング ラッピング
U35 偶のみ ラッピング ラッピング
U36 偶のみ ラッピング ラッピング
U39 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U42 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U43 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U44 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U46 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
(黒)というのはパネル周囲のシールの色である。また、当日は見られなかったが現時点の最新編成、U46編成は初期設置は「偶奇とも」であり、どちらもパネルのはずである。
(2023/5/21)U46編成を確認。
E5系の場合、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えていることがわかる。また、未施工の編成は見られずおそらく全編成完了しているものと思われる。
次にE6系。


Z17編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。

偶数号車でありながら初回は荷物スペース設置が見送られた12号車だが、奇数号車への設置タイミングで例外的に海側に設置されている(定員が少ないせいかも)。
今回調査できた編成は以下の通り(サンプル少ない?)。
初期設置 偶数号車 奇数号車
Z3 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
Z13 なし ラッピング ラッピング
Z17 なし ラッピング ラッピング
Z18 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
Z21 なし ラッピング ラッピング
Z22 なし ラッピング ラッピング
E5系と同様、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えている。こちらも全編成完了しているようだ。
続いてE7系。


F15編成。偶数号車はラッピングだが、奇数号車はパネルになっている。


F20編成。偶数、奇数号車ともパネル処理だが、パネル周辺のシールの色が異なっており、偶数号車は茶色っぽい。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
F4 なし ラッピング パネル(黒)
F5 なし ラッピング パネル(黒)(2023/5/21追記) ※ラッピングは段差をH5系みたく塗装してるっぽい?
F6 なし ラッピング パネル(黒)
F12 なし ラッピング パネル(黒)
F15 なし ラッピング パネル(黒)
F11 なし ラッピング パネル(黒)
F17 なし ラッピング パネル(黒)
F19 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F20 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F21 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
F26 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
F28 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)(2022/9/24追記)
F30 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F32 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
F33 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
F35 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
F36 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)(2023/5/21追記)
F37 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
F41 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
F42 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
E5系・E6系とは異なり、奇数号車の窓埋め処理はすべてパネルになっており偶数号車と揃っていないことがある。パネルの(茶)は当初は車体のアイボリーに近かったが、汚れや経年で濃くなったのかもしれない。こちらも全編成施工完了しているようだ。
E7系は2019年の台風による大量廃車の影響か一部編成番号が前後していることがありややこしい(F32・33・41・42は2021年落成だが、F28編成は2022年落成だったり)。
他社互換車両はどうか。W7系。


W10編成は偶数号車はラッピングで、偶数号車は荷物スペースの設置自体は終わっているものの、ブラインドを下ろしているだけでラッピングもパネルも施工されていない。
(2022/9/24修正)後日W10編成を改めて見たところ、この撮影時にはたまたまブラインドが下がっていただけで未施工でした…


W11編成は偶数号車はラッピングとなるが、奇数号車はまだ荷物スペースすら設置されていなかった。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
W1 なし ラッピング 未対応→パネル(黒)(2023/5/21修正)
W4 なし ラッピング 未対応
W5 なし ラッピング パネル(黒)(2022/9/24追記)
W10 なし ラッピング 未対応(2022/9/24修正)
W11 なし ラッピング 未対応
W12 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
W14 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
W22 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
最新ロットのW12・14編成(多分W13編成も)は当初から偶数奇数でパネル施工されているが、W11編成以前の奇数号車は未だに荷物スペースすら設置していない編成があることがわかった。もしかしたらパネルで施工された編成が他にあるかもしれないが、この日見ることはできなかった。今後奇数号車に荷物スペースが設置されるのは間違いないが、外観の処理はパネルになるのかラッピングになるのか、はたまたブラインドだけになるのか。今後の推移を引き続き追ってみたいと思う。
(2022/9/24)W5編成は奇数号車がパネル化されていることを確認。他の編成も順次そうなると思われる。
(2023/5/21)W1編成は奇数号車がパネル化されていることを確認。
最後にH5系。


H1編成。偶数号車・奇数号車ともにラッピング処理となる。段差になっているシール部分までグリーンで塗装されているのはE5系にはない特徴。


H3編成。偶数号車はラッピングだが奇数号車はまだ荷物スペースは設置されていなかった。
今回調査できた編成は以下の通り。H5系はそもそも本数が少ない(H2編成は先日の地震被害で離脱)。
初期設置 偶数号車 奇数号車
H1 なし ラッピング ラッピング
H3 なし ラッピング 未対応
H4 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24修正)
E5系と同じく偶数・奇数号車で処理を揃えているが、W7系と同様に荷物スペース未設置の編成がある模様。こちらもいずれ設置されるだろうが、おそらくH1編成と同様の処理になるだろう。
まとめると、
E5系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は偶数号車と揃えた処理。
E6系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車もラッピング処理。
E7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は全車パネル処理。
W7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は一部未施工の編成がある。
H5系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車は一部未施工の編成がある。
となる。W7系・H5系はまだ途上という感じなので引き続き調査してみたい。
●その他
今回も「その他」気になった点ををいくつか。

W7系の最新ロットW14編成で増設された車椅子対応スペース。N700Sと同様、座席を装備していないだけで外観には変化がない。


E2系200系カラーに隠れがちだが、E3系L66編成には山形新幹線30周年ラッピングが施されている。全車両の形式写真が撮れたがこの日は日差しがキツく、E3系の車体形状で影ができてしまう。

運転室内にホームセンターに売ってそうな謎のダクトが設置されていた。
編成番号が一致していることも含め、J66編成と連結したら映えそうだ。筆者が追っていたときには見られなかったが、J66編成との組み合わせがあってもおかしくはない。


今回は東海道新幹線側には行かなかったが、最後にN700系の話題。
JR東海のN700系(X編成)は初期車を中心にかなり廃車が出ているが、JR西日本のN700系(K編成)は未だに初期車が現役で走っている。K1・9編成(落成時はN編成)はX編成初期車と落成時期はほとんど変わらないにも関わらず、である。山陽新幹線エリアでもいまだに500系、700系E編成が現役だし、物持ちが良いというかなんというか。
N700Sも来年度増備車から一部変更点があるらしいし、調査のネタは尽きなさそうだ。ただ、なるべく暑くない時期に…
実施日は7/30。入場券を2時間ごとに買い替えつつ、東京駅で10:00~17:00まで張ってみた(特定されそう…)。これだけ長時間の調査撮影は久しぶりだ。猛暑日なのがきつかったが…
(2022/09/24 窓埋め調査一部修正・追記あり)
(2023/05/21 窓埋め調査一部修正・追記あり)
●E2系200系カラー・リベンジ編
この日は11:48~12:00(23番線)と16:48~17:00(22番線)の2回撮影チャンスがあり、撮影条件が良い後者をメインで狙う。前者は窓埋め調査のついでに撮るという感じで。

23番線は撮影条件が悪いが(東海道新幹線側から狙おうにもこの時は被られていて不可能)、一応ホーム上からは撮影してみた。夕方に本命が控えているため本当に「軽く」だ。

こちらは高崎駅で撮った本家、200系K47編成。


E2系1000番台は普通車は大窓ながら、グリーン車は小窓を保っていてその意味では200系に近いのだけど、こうして比べると(下段の200系は普通車)やはり雰囲気は異なる。
E2系は窓の間隔が広い(0番台ではもう少し狭かったが)こともあるが、J66編成を撮るたびに思ったのが窓の位置がずいぶん低いな、ということ。国鉄時代に設計された200系と、270km/h超で設計されたE2系ではそもそも屋根の高さからして異なっているが、上の先頭部付近の比較で見ても窓が低い=緑帯も低いことがわかる。乗務員室扉・客用扉の大きさと、それぞれにある窓の高さはほとんど変わらないが、窓と緑帯の上端の位置関係を見れば明らかだ。


前回の記事で「とにかくタイト」だと嘆いていた東京駅だが、それは朝夕の話で日中はそうでもなかったりする。
この案内表示板の写真、右側の時計は13:30あたりを示しているが、21番線・22番線とも入線時刻基準で20~30分くらい列車が来ないタイミングがあるくらいだ。ご覧の通り回送列車も省略されていないから「本当になにも来ない」のだ。

こんな調子なので20~23番線まで、全く列車がいないタイミングも何度かあった。コロナ禍で減便されていることもあると思うし帰省ラッシュの時期ならまた違うと思うが、朝夕のタイトっぷりから考えたら異常にも思える風景。極端すぎんだろ(苦笑)。

そんなわけで、このJ59編成は余裕で形式写真をコンプで来た。なんなら併結していたE3系含めて17両編成すべての形式写真を撮影しても余裕だった。

さて、本命の16:48~17:00はどうだろうか。対になる21番線の案内表示を見ると、17:12発「たにがわ」の予想入線時刻は17:00。もう少し早めになったとしても8分くらいは姿を見せてくれそう。今回はイケるのでは!?

定刻どおり入線、停車。今回は10号車側から狙っていく。筆者がいる21番線はまだまだ列車が来る気配はないが(清掃スタッフの準備動作でなんとなくわかる)、はたして。


E2系唯一の小窓車であるグリーン車を200系K47編成と比較。ホーム上で撮影したものと比べるとそこまで窓高さの違いは感じないか。
E2系と200系K編成はどちらも10両編成でグリーン車が9号車にあるのも同じ。番線が22番線なのも同じ。200系は2010年10月に撮影したもので、ある意味12年越しの定点撮影みたいなものだ。


E2系は山側、200系は海側となるが、200系は側面に雪切室ルーバーやらハッチやらがあってゴツい印象。一方、E2系は多目的室の窓があったり客用扉が車椅子対応の幅広だったりする。
E2系は「E」が付くとはいえ、どちらも形式は215形。200系K47編成のグリーン車は215-1013だから、E2系200系塗装の担当がJ63編成だったら製造番号まで一致しているところだった


1号車まで来た。まだ入線放送は入っていない。
E2系はJRマークがない分、後位のトイレ・洗面所のあたりが間延びした印象。オリジナル塗装ではここにE2系専用ロゴが入っているのでそんな印象はないんだけど。


一応前回まででも撮っているが、再度連結部なども撮る。車体間ヨーダンパのダンパ部分、ここもグリーンで塗装されていることを知る。


台車や床下もある程度は撮っておいたが、いつもより余裕があるとはいえ全車分の床下すべて撮るのは難しい。

1号車先頭部の表記類。床下グリーンの中(写真右下)に「J66」の表記がある。


4度目の正直。21番線の入線は17:00だったので、今回は12分間丸々、山側のみとはいえオープン状態でディテール・形式写真すべて撮影できた。夕方なので反射がきついが、とりあえず満足した結果に。
この200系も前述のグリーン車と同じく、12年前に撮影したものである。定点撮影的に見ると、停目の位置、ホーム上屋の仕様、ホーム安全柵の有無などに違いが見られるが、東海道新幹線の車両も時代を反映している。
200系の方に少し写っているが、当時はまだ300系が現役でN700系もZ50編成くらいの増備だった。E2系200系カラーが写る2022年の今はN700系(A含む)、N700Sのみ。前者の初期車はすでに廃車が始まっているのは承知の通りだ。
そして12年経っても、相変わらず同じようなことをやっている筆者がまるで成長していないことも承知の通りだ(苦笑)。
●窓埋め調査編
2年ほど前、当ブログでE5/H5系・E6系・E7/W7系の窓埋め状況を調査したことがあった。
http://speedsphere.blog84.fc2.com/blog-entry-366.html
E5/H5系・E6系・E7/W7系の普通車偶数号車への荷物スペース設置は2017年から始まり、それに伴い山側の窓が1か所埋められれたのだけど、編成の落成がその施策が行われる前なのか後なのかによって窓埋めの処理が異なっており、大きく分けると以下の2種類が存在していた。
・施策前に落成した編成(後天的な改造) → 窓ガラスにラッピング(もしくは塗装)して車体と段差がある。
・施策後に落成した編成(当初から窓埋め) → 窓部分にパネルがはめ込まれていて車体とほぼツライチ。
それぞれどんなものかは前述のリンク先やこの後の写真を見てもらうとして、当記事ではそれぞれ「ラッピング」と「パネル」と呼称するが、前回の調査時点では(読者様からの情報も含めて)以下のことがわかっていた。
・E6系、W7系、H5系は全編成が施策前に落成したので、全編成がラッピング処理。
・E7系はF18編成以前がラッピング、F19編成以降がパネル。
・E5系はU37編成以前はラッピング、U38編成以降がパネル。
(※E5系は荷物スペースが後付けか当初設置かの境界はU33編成とU34編成にある。U34~37編成は当初設置にも関わらずラッピング処理ということになる)
その後、2020年12月以降は奇数号車にも荷物スペースを設置、窓埋めも行われるようになりまたもや外観に変化が生じたので、今回改めてその辺を(E2系200系カラーの撮影と並行して)調査した次第だ。在来線ホームに行く必要がある20番線以外を周りまくったので忙しかった。
ますはE5系から見てみよう。


U4編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。なお、この後の写真も上段が偶数号車、下段が奇数号車である。


U25編成。こちらも偶数、奇数号車ともラッピング処理だが、施工が新しいせいか後者は色合いが異なっている。


U43編成。E5系の中では新しめの編成であり、偶数、奇数号車ともパネル処理になっている。こちらも奇数号車は色合いが異なっている。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
U1 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U4 なし ラッピング ラッピング
U7 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U9 なし ラッピング ラッピング
U11 なし ラッピング ラッピング
U13 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
U15 なし ラッピング ラッピング
U16 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
U20 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U23 なし ラッピング ラッピング
U24 なし ラッピング ラッピング
U25 なし ラッピング ラッピング
U28 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U30 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
U31 なし ラッピング ラッピング
U35 偶のみ ラッピング ラッピング
U36 偶のみ ラッピング ラッピング
U39 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U42 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U43 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U44 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
U46 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
(黒)というのはパネル周囲のシールの色である。
(2023/5/21)U46編成を確認。
E5系の場合、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えていることがわかる。また、未施工の編成は見られずおそらく全編成完了しているものと思われる。
次にE6系。


Z17編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。

偶数号車でありながら初回は荷物スペース設置が見送られた12号車だが、奇数号車への設置タイミングで例外的に海側に設置されている(定員が少ないせいかも)。
今回調査できた編成は以下の通り(サンプル少ない?)。
初期設置 偶数号車 奇数号車
Z3 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24追記)
Z13 なし ラッピング ラッピング
Z17 なし ラッピング ラッピング
Z18 なし ラッピング ラッピング(2023/5/21追記)
Z21 なし ラッピング ラッピング
Z22 なし ラッピング ラッピング
E5系と同様、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えている。こちらも全編成完了しているようだ。
続いてE7系。


F15編成。偶数号車はラッピングだが、奇数号車はパネルになっている。


F20編成。偶数、奇数号車ともパネル処理だが、パネル周辺のシールの色が異なっており、偶数号車は茶色っぽい。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
F4 なし ラッピング パネル(黒)
F5 なし ラッピング パネル(黒)(2023/5/21追記) ※ラッピングは段差をH5系みたく塗装してるっぽい?
F6 なし ラッピング パネル(黒)
F12 なし ラッピング パネル(黒)
F15 なし ラッピング パネル(黒)
F11 なし ラッピング パネル(黒)
F17 なし ラッピング パネル(黒)
F19 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F20 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F21 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
F26 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)
F28 偶のみ パネル(黒) パネル(黒)(2022/9/24追記)
F30 偶のみ パネル(茶) パネル(黒)
F32 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
F33 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
F35 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
F36 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)(2023/5/21追記)
F37 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)(2023/5/21追記)
F41 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
F42 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
E5系・E6系とは異なり、奇数号車の窓埋め処理はすべてパネルになっており偶数号車と揃っていないことがある。パネルの(茶)は当初は車体のアイボリーに近かったが、汚れや経年で濃くなったのかもしれない。こちらも全編成施工完了しているようだ。
E7系は2019年の台風による大量廃車の影響か一部編成番号が前後していることがありややこしい(F32・33・41・42は2021年落成だが、F28編成は2022年落成だったり)。
他社互換車両はどうか。W7系。


(2022/9/24修正)後日W10編成を改めて見たところ、この撮影時にはたまたまブラインドが下がっていただけで未施工でした…


W11編成は偶数号車はラッピングとなるが、奇数号車はまだ荷物スペースすら設置されていなかった。
今回調査できた編成は以下の通り。
初期設置 偶数号車 奇数号車
W1 なし ラッピング 未対応→パネル(黒)(2023/5/21修正)
W4 なし ラッピング 未対応
W5 なし ラッピング パネル(黒)(2022/9/24追記)
W10 なし ラッピング 未対応(2022/9/24修正)
W11 なし ラッピング 未対応
W12 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
W14 偶奇とも パネル(黒) パネル(黒)
W22 偶奇とも パネル(茶) パネル(茶)
最新ロットのW12・14編成(多分W13編成も)は当初から偶数奇数でパネル施工されているが、W11編成以前の奇数号車は未だに荷物スペースすら設置していない編成があることがわかった。もしかしたらパネルで施工された編成が他にあるかもしれないが、この日見ることはできなかった。今後奇数号車に荷物スペースが設置されるのは間違いないが、外観の処理はパネルになるのかラッピングになるのか、はたまたブラインドだけになるのか。今後の推移を引き続き追ってみたいと思う。
(2022/9/24)W5編成は奇数号車がパネル化されていることを確認。他の編成も順次そうなると思われる。
(2023/5/21)W1編成は奇数号車がパネル化されていることを確認。
最後にH5系。


H1編成。偶数号車・奇数号車ともにラッピング処理となる。段差になっているシール部分までグリーンで塗装されているのはE5系にはない特徴。


H3編成。偶数号車はラッピングだが奇数号車はまだ荷物スペースは設置されていなかった。
今回調査できた編成は以下の通り。H5系はそもそも本数が少ない(H2編成は先日の地震被害で離脱)。
初期設置 偶数号車 奇数号車
H1 なし ラッピング ラッピング
H3 なし ラッピング 未対応
H4 なし ラッピング ラッピング(2022/9/24修正)
E5系と同じく偶数・奇数号車で処理を揃えているが、W7系と同様に荷物スペース未設置の編成がある模様。こちらもいずれ設置されるだろうが、おそらくH1編成と同様の処理になるだろう。
まとめると、
E5系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は偶数号車と揃えた処理。
E6系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車もラッピング処理。
E7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は全車パネル処理。
W7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は一部未施工の編成がある。
H5系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車は一部未施工の編成がある。
となる。W7系・H5系はまだ途上という感じなので引き続き調査してみたい。
●その他
今回も「その他」気になった点ををいくつか。

W7系の最新ロットW14編成で増設された車椅子対応スペース。N700Sと同様、座席を装備していないだけで外観には変化がない。


E2系200系カラーに隠れがちだが、E3系L66編成には山形新幹線30周年ラッピングが施されている。全車両の形式写真が撮れたがこの日は日差しがキツく、E3系の車体形状で影ができてしまう。

運転室内にホームセンターに売ってそうな謎のダクトが設置されていた。
編成番号が一致していることも含め、J66編成と連結したら映えそうだ。筆者が追っていたときには見られなかったが、J66編成との組み合わせがあってもおかしくはない。


今回は東海道新幹線側には行かなかったが、最後にN700系の話題。
JR東海のN700系(X編成)は初期車を中心にかなり廃車が出ているが、JR西日本のN700系(K編成)は未だに初期車が現役で走っている。K1・9編成(落成時はN編成)はX編成初期車と落成時期はほとんど変わらないにも関わらず、である。山陽新幹線エリアでもいまだに500系、700系E編成が現役だし、物持ちが良いというかなんというか。
N700Sも来年度増備車から一部変更点があるらしいし、調査のネタは尽きなさそうだ。ただ、なるべく暑くない時期に…