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鉄道コレクション・小田急2200形・2320形 プチレビュー

2021年5月に発売された、鉄道コレクションの小田急2200形・2300形をプチレビュー。

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2200形(右)の初出は2006年発売の鉄道コレ第3弾であり、かなりの古株。今回は2320形(左)をラインナップに加え、各種改良してオープンパッケージ版で発売となった。

●実車について

2200形は1954年に登場した、小田急初のカルダンドライブ・ユニット方式等を採用した、いわゆる「高性能車」と呼ばれる車両である。のちに登場した派生車を含めて簡単に説明する。

・2200形
最初に登場した形式で、片開3扉ロングシートの2両固定編成が9本在籍していた。前面は非貫通型で、湘南型風の大きな2枚窓を持つのが特徴。後に行先表示機の追加やヘッドライト2灯化などの改造が行われているが、後述の形式と異なり編成の組み換えなどは最後まで行われなかった。最終増備の2217Fは正面貫通型のいわゆる「小田急顔」で、後述の2220形の2両固定編成版という趣だった。

・2220形
片開3扉ロングシートは2200形と同じながら、4両固定編成でトイレ付という特徴があり4本が在籍していた。しかし、数年後には中間車は先頭車改造が行われ2両固定編成8本となった。改造された先頭車は行先表示機が埋め込み式になったため、既存の先頭車とは顔つきが若干異なる。側面の扉窓配置は2200形と変わらないが、ドアには3種類の形態がありバリエーションが豊富だった。

・2300形
当初は2200形の下回りに特急用の車体を組み合わせた3代目ロマンスカーである(当サイトでは初代ロマンスカーは「SE」」ではなく1910形の認識)。以前鉄コレの記事を書いているのでこちらも参考のこと。4両固定編成が1本製作されただけであり、最終的には2両固定編成2本となったが、その際に既存の先頭車も小田急顔に作り直したため改造先頭車と顔つきの差はない。

・2320形
準特急用として4両固定編成が2本製作された。当初は両開2扉セミクロスシートだったが、ほどなく準特急廃止により片開3扉ロングシートに格下げ改造された。その際に中間車は先頭車改造され、2両固定編成4本となった。2220形と同様、既存先頭車と改造先頭車では行先表示機の仕様差により顔つきが異なっていた。側面の客用扉間にある3枚の窓のうち、中央の窓だけ少し狭いのが外観的特徴。

時系列的には2200形→2300形→2220形→2320形の順で登場している。駆動方式は2200(2217F除く)・2300形は直角カルダン、2220・2320形は平行カルダンである。昭和30年代の小田急は輸送力増強に追われていた時期であり、特に2300形は特急型から2度の格下げ改造が行われたほど、時代に翻弄されて短期に改造されまくっていた印象だ。いずれも1963年くらいには最終的な2両固定編成・全電動車・17.5m級3扉ロングシートで統一され、「FM系」「ABFM系」と呼ばれるグループとなった。

その後はヘッドライト2灯化、種別表示追加、電連や無線アンテナの装備、塗装変更などが行われたが基本的には大きな変化はなく、全電動車2両固定編成というフットワークの軽さから、他形式の増結用、多摩線での単独運用、4両編成・6両編成での運用、さらには「ブツ10」と呼ばれた10両編成まで登場。各駅停車から急行まで弾力的に運用されていた。しかし、20m車が増えてきた中で中型車と呼ばれたFM系は輸送力で不利なこと、非冷房だったことから徐々に8000形に置き換えられ1984年にすべて引退した。

小田急引退後は富士急行に譲渡車としては比較的多い8編成が譲渡され(FM系4形式がすべて揃っていた)、最終的には1997年まで活躍していた。また、新潟交通(廃線)にも2220形1編成が譲渡されている。保存車両としては2200形のみ現存しており、2201がロマンスカーミュージアム開館により空き家となった、海老名の元「SE」格納庫に2600形・9000形の先頭車とともに保存されている。また、山梨県笛吹市にある企業の敷地内に2211、2212が保存されている。その他辻堂海浜公園に2218、山梨県の個人所有で2327が存在したが、どちらも解体されて現存しない。

●模型について

ガレージ製品を除いた、メジャーメーカーからの製品としてはグリーンマックス(以下GM)の京急1000形キットに付属の2200形前面パーツを使用したものが最初と思われる。扉窓配置が同じというだけでその他は2200形とはかなり異なっていたが、1800形も国鉄72系の前面を変えただけのものだったし、5000形も9000形キットがベースだったりと、1980年代前半のおおらかな時代、実車に忠実であるよりもバリエーションが増やせる方がよかったのだろう。後に9000形キットから8000形を制作するためのパーツが発売されたが、それに2220形の前面も収録されており、前述の京急のキットと組み合わせて制作することができた。

本格的な製品が出てきたのは2006年になってからで、クロスポイント(GMのブランド)から2200・2220形のキットが発売された。当然専用設計されたキットであり、別パーツ化された3種類のドア、その他機器類が多数収録され、実に2200・2220形のバリエーションすべてを制作できる製品だった。ただ、2両で6,000円(しかも台車・パンタ・動力等別売)とかなり高価だった記憶がある。なお、このキットは今年8月にGMからエコノミーキットとして、価格を大幅に下げて再発売予定だ。

また、同時期に鉄道コレクション第3弾としても2200・2220形が発売された。ブラインドパッケージ版だったが、2200形は小田急時代、2220形は新潟交通譲渡後と富士急行譲渡後でモデル化。新潟交通版は社紋以外は変わらないため、そのまま2220形小田急時代としても大きな問題はなかった。鉄コレなので全体的にチープな面は否めず、GMのキットのようなバリエーションも望めなかったが全体の印象把握は良く、床下機器も専用設計のものが奢られた。GMの未塗装キットに比べたらお手軽で圧倒的に安価だったことから上手く棲み分けできていた。また、改造のべースとしてもなかなかの製品でもあった。

後に小田急の公式ショップ「TRAINS」名義で2200形の旧塗装が発売された。第3弾がベースであるため、旧塗装で活躍していた時代というより、保存後に塗り替えられた「晩年型の旧塗装」仕様だった。

2300形については2018年2月に「TRAINS」名義で特急車時代の製品が発売された。先ほどもリンク貼ったが、こちらも参考にされたい。これにより歴代ロマンスカーすべてがNゲージで揃うことになったが、一般車時代の製品は未発売である。

そして、今回紹介するのは2021年5月に発売されたオープンパッケージ版の2200形・2320形である。鉄コレとはいえ、後者はガレージ製品を除けば初のNゲージ化となる。

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オープンパッケージの鉄コレでは標準となっているパッケージデザイン。2200形は「セットA」、2320形は「セットB」となる(なぜか)。価格はそれぞれ3,564円(税込)となるが、15年前の鉄コレ第3弾の頃はブラインドパッケージとはいえ展示レール付きで500円くらいで買えたような気がする。2両なら1000円程度。

後述するが、一応第3弾の頃からグレードアップしている点もあるにはあるけど、それにしてもずいぶん高くなったなという印象。当サイトはマイクロエース製品を紹介すると決まって「高くなった」と評しているが、(最近の鉄コレ全般にいえる話だけども)鉄コレも正直大概である。

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ブラインドパッケージ時代と異なり、展示用レールは付かない(無くても特に困らないが)。パーツは屋根に取り付ける無線アンテナだけで、動力ユニット用の台車枠は付かないが、指定の動力ユニット(TM-06)側に付属してくるので問題ない。あとは写真の行先・種別ステッカーが付くだけである。今回製品はいずれも印刷済みだが、内容を変えたい場合はこれで貼りかえる。

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2200形は2209F(右が新宿寄り2209、左が小田原寄り2210)がプロトタイプ。鉄コレ第3弾の2013Fから変更されている。鉄コレはパンタ畳めないので、前パン車両だと画像の縦方向が高くなりがちだ。

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2320形は2321F(右が新宿寄り2321、左が小田原寄り2322)がプロトタイプ。メジャーメーカーから発売されるNゲージとしては初の製品化である。

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ヘッドライトや行先表示機の意匠はいわゆる「小田急顔」に準じている2200形だが、大きな2枚の前面窓の顔は「ネコ」の異名を持つ。今でこそ3000形、5000形のように小田急通勤車の非貫通型は珍しくもなくなったが、それまでは開業当時の車両や、国鉄や帝都電鉄(現在の京王井の頭線を運営していた会社)から導入した他社由来の車両でもない限り、頑なに貫通型にこだわっていた小田急通勤車の歴史の中でも、2200形はかなり異彩を放っていた存在だった。

実車と比べて窓の間隔がやや広いかな?と思ったが、全体的な印象は特に問題ないといえるだろう。右の新宿寄りにはジャンパー線のモールドがあったりと、きちんと作り分けられている。初出が15年前とはいえ、すでにリアル志向になっていた時代ではあるから当然かもしれないが。

行先表示は印刷済みで、種別表示は空白(各停を示す)。多摩線の線内折り返し列車を想定したようだ。FM系が多摩線で走っていた当時は唐木田駅はなく小田急多摩センター止まりだったが、新宿までの直通列車はないに等しく、その意味では並走する京王相模原線に水をあけられていた。現在は新宿まで10両編成の直通急行が普通に走っているし、一時期メトロからの直通やロマンスカーも走ってたのだから、隔世の感がある。

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一方、2320形は貫通扉付きの典型的な「小田急顔」である。実車の項でも書いたが、既存先頭車(右)と改造先頭車(左)では行先表示機の仕様が異なり、顔つきもやや差がある。なお、2220形にも同様の差異が見られる。実車は両側の窓がもう少し縦長な印象があるが、十分許容範囲だと思う。

こちらは「急行」「新宿」が印刷済み。FM系は高性能車だったこともあり、5000形や9000形といった大型車と併結した急行運用も珍しくなかった。

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2200形のサイドビュー、上が2209、下が2210。左が新宿寄りなので山側となる(車体に関しては海側も変わらないが)。

片開き3ドアで間に3枚窓というのは京王とか京急(前述のとおり、昔は京急1000形のキットから2200形を作ることができた)でも見られたスタイルで、特に格下げ改造等を受けていない2200・2220形は整った印象である。模型でもそのあたりはよく再現できていると思う。客用扉に対して車体後方側の1つは戸袋窓になっていて開閉できないが、模型でもよく見ないとわからない程度ながら開閉できる窓には少し段差があり作り分けられている。

2200形の客用扉はプレスドア(窓の下に四角い枠が2つ見える)で、最終編成2217F以外は全車そうなっている。この車両が現役だった頃は筆者は小学生だったが、同じくプレスドアだった1800形とともに「古い小田急の車両」を象徴するアイテムに思えた。

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パンタ車しか画像用意できなかったが、こちらは鉄コレ第3弾の2220形である。新潟交通に譲渡された後がプロトタイプだが、社紋以外は小田急時代と変わっていない。2200形とは扉窓配置は完全に同じで、横からではベンチレータくらいしか見分けがつかない。

FM系の台車は2種類あって、2200・2300形はFS203(直角カルダン)、2220・2320形はFS316(平行カルダン)となるが、見た目は似ているものの後者は軸距がやや短い。鉄コレもGMもFS316をプロトタイプにしているが、どちらも甲乙つけがたいレベルでよく再現できていると思う。

2200形と異なる点として、2220形の客用扉はプレスドア、通常ドア小窓、通常ドア大窓の3種類があり、同一編成内でそれが混在することもありバリエーションが豊富だった(他のFM系はドアの仕様が統一されている)。鉄コレ第3弾は2両とも通常ドア小窓となるが、2229Fをプロトタイプとしていて正しい。一方、GMキットはこのバリエーションにすべて対応できるのが強みといえるだろう。

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今度は2320形のサイドビューで、上が2321、下が2322。左が新宿寄り。

大まかな扉窓配置は2200・2220形と同じだが、両開き2ドアのセミクロスから改造されたこともあり、その名残として客用扉間の3つの窓のうち、中央がやや狭いという特徴がある。また、客用扉と車端から2つの窓、運転室直後の窓の位置も微妙に異なる。2220形から改造するにしても、扉窓の位置まで変更するのは大変困難であるため、ちゃんと再現した製品が出てきたのは本当にありがたいことだと思う。

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上が2200形、下が2320形で、それぞれ左が第3弾、右が今回製品。屋根はかなり濃いグレーになったことがわかる(個人的には前回の方が好き)。2320形の屋根板は2220形と大きく変わらないため流用品になるが、もしかしたら実車では若干差はあるのかもしれない(資料が少ない!)。

ベンチレータは屋根板と一体モールドで、無線アンテナや避雷器は省略されている。前者はパーツが付属しているが、後者はGMのパーツから持ってくるしかなさそうだ。パンタも交換しない限り鉄コレ標準の軟質プラ製の固定式だ。

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左が2200形、右が2320形。どちらもパンタ車でベンチレータの形状やパンタからの配管位置が異なる。

2200形のベンチレータは製造メーカーによって向きが正反対になっていた。左が新宿、右が小田原。
日車 パンタ > < > < | > < > < > → 2201-2202、2203-2204、2209-2210、2211-2212
川崎 パンタ < > < > | < > < > < → 2205-2206、2207-2208、2213-2214、2215-2216
※2217-2218ベンチレータが異なる(2220形と同じ)ので該当しない。

鉄コレのプロトタイプは日車製なので今回製品の2209Fとしては正しいが、第3弾時代は2213Fだったので間違っていたことになる。ちなみになんの因縁か、10000形「HiSE」のシート生地の色(赤と青があった)も日車製と川崎製でパターンが正反対だったりする。

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今でこそ20m級の新鋭車両もラインナップされる鉄コレだが、初期コンセプトは「小型で古い車両」がラインナップの中心であり、特にトミックスのスーパーミニカーブレールを使用したコンパクトなレイアウトで走らせることが提案されていた。鉄コレ初期に発売されたFM系にも言えたことであり、リアルさはともかく台車の可動域もめちゃくちゃ広い。

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パンタ車の屋根上(右)にはパンタからの配管がモールドされているが、妻面には配管のモールドがない。ただ、屋根板を入れ替えれば既存先頭車と改造先頭車を比較的簡単に再現できるメリットはありそう。

例えば2320形だと4両編成時代は2321-2322-2323-2324という編成で、中央2両が先頭車改造されたわけだけど、パンタの有無(奇数車がパンタあり)と既存・改造の顔つきの組み合わせで4種類ある。今回製品は2321-2322だから、もう1セット買って屋根板を入れ替え、車番を何とかすれば2323-2324の編成も再現できる。

こだわるなら前面のジャンパー線等も上手いこと処理する必要はあるが・・・

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左が第3弾、右が今回製品。画像が上下に高くなりすぎるのでパンタなし車で比較。

基本的には同じだが、今回製品はヘッドライト・テールライト(通過表示灯を兼ねる)にレンズが入り、行先表示が印刷済みになった。種別表示が空白なのは前述のとおり、各駅停車を示すものである(実際には薄く「↓」が表示されていた)。このあたりの仕様変更は1800形にもみられた。

窓から運転室の仕切りが簡易的に表現(鉄コレ名物)されているが、運転席背後はごく小さな窓があるだけだったので(しかもカーテンがかかっていた模様)実車とは異なる。第3弾の頃、銀河モデルからエッチング製の仕切りパーツが発売されていた気がするが・・・

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左が第3弾2220形、右が今回製品。今回製品は2220形から側面だけ金型を変えただけのようで、前面は灯火類のレンズ入れ以外まったく同じ。また、2200形と同様に行先表示等は印刷済みである。

今回製品は連結器に電連が表現されているが(取り付け精度が低いのはご愛敬)、2220・2320形では行先表示機が出っ張っている既存先頭車には装備されていたが改造先頭車にはなかった。屋根上の無線アンテナもそうだが、電連が装備されたころには改造先頭車は実質中間封じ込め状態だったので省略されたのだろう。

また、運転室の仕切りは既存先頭車は前述の2200形と同じだったが、改造先頭車は運転席直後も助手席側と同じサイズになっており、その意味では鉄コレは大雑把には合っている。

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ここまで第3弾と今回製品を並べて思うのが1800形の時もそうだったが、とにかく色味が違うなということ。ボディも屋根もかなり濃くなったというか、全体的に色黒な印象。写真よりも実物を見るとアイボリーの鮮やかさが足りない気がしている。

昔のGMのカタログの名言(これがわかる人は余裕で中年以上だと思われ)、「A君の小田急とB君の小田急が云々」の件もあるからどちらが正しいかは人によるとは思うが、筆者は旧製品の好きかな。2320形は側面と前面の青帯のつながりが乱れているし塗りなおしたい気分・・・GMから再発売されるキットで2220形でも作って、その塗装工程で一緒に塗ってしまおうかと画策中。

●総評

「レビュー」というほど模型に対して言及していない一方(汗)、古い車両はついつい余計な事を書きたくなってしまう性分なのでバランスの悪い記事になってしまった。もっとも、模型については大部分が15年前(第3弾)の時点で語り尽くされている気がするのでまあいいかなと・・・

ここまでの写真で見るとおり所詮鉄コレという品質の悪さは見られるものの、そこは価格なりなので(ずいぶん高くなったけどね・・・)通常のNゲージのクオリティを期待するのは野暮だ。それよりも、個人的には今回の2320形のような「こんなものまで」製品化してくれたことが嬉しかった。ボディとか基本的な部分はしっかりできているから、細密化改造や再塗装後のポテンシャルは高い製品だと思うし、それをしやすいのもまた鉄コレの魅力、利点なんじゃないだろうか。

これで晩年期のFM系4種類のうち、3種類が揃うことになった。となれば、あとは格下げ改造後の2300形しかない。特急用時代の製品から改造する手もあるが、ここまで来たら製品として出てきそうな気がするし、4両セットでぜひお願いしたい。なんなら2100形も4両セットで製品化を!!
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友輝

Author:友輝
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