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トミックス 200系東北・上越新幹線(100系顔F編成) レビュー

※今回から画像クリックで少し大きめの画像が別タブで表示できるようになりました。

2020年7月、トミックスより200系東北・上越新幹線(F編成)が発売された。

・98701 JR 200系東北・上越新幹線(F編成)基本セットA 18,400円
・98702 JR 200系東北・上越新幹線(F編成)基本セットB 18,400円
・98703 JR 200系東北・上越新幹線(F編成)増結セット 16,200円
(税抜き表示)

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100系顔の200系F編成がトミックスから発売。先に発売のH編成と異なり、窓下の細いピンストライプがないのが外観的特徴。

●実車について(200番台の考察含む)

メインサイトのレビュー記事と重複してしまうかもしれないが、200系F編成は12両編成、ビュフェ車連結、240km/h対応の200系の中でも最もスタンダードな編成である。

1985年登場の純正のF編成(1000番台)のほか、E編成(0番台)からの改造編入車、275km/h対応編成、長野新幹線対応編成など多彩なバリエーションが存在し、その中でも先頭車が所謂100系顔(シャークノーズと呼ばれることも)の編成が存在していた。100系顔の200系といえば16両編成、ダブルデッカー車2両組み込みのH編成(レビュー)が思い起こされるが、F編成のうちF5・8・40編成の3本も100系顔の先頭車が割り当てられていたのだ。100系顔ながらH編成と異なり、窓下のピンストライプがなく、先頭車以外はほかのF編成と見分けがつかない。200系が数多く走っていた時代において3本しか存在しなかったため、なかなか見ることができないレア編成でもあった。

200系の100系顔先頭車は新造車の2000番台と、中間車(225形、226形)から改造された200番台が存在していた。2000番台は広いシートピッチ1040mmが採用されているが、200番台も窓割を変更のうえ1040mmに改造されており設備が揃えられている(ただし、222形は座席が1列少ない)。それぞれ編成の割り当ては以下の通り。()内は種車。

221-2001(新造)・222-2001(新造) → H3編成
221-2002(新造)・222-2001(新造) → H4編成
221-201(225-43)・222-201(226-104) → H5編成
221-202(225-7)・222-202(226-42) → H1編成
221-203(225-8)・222-203(226-44) → H2編成
221-204(225-25)・222-204(226-62) → H6編成
221-205(225-26)・222-205(226-64) → F5編成
221-206(225-1011)・222-206(226-1017) → F40編成
221-207(225-69)・222-207(226-1019) → F8編成

200番台先頭車は7組存在し、4組がH編成、3組がF編成に組み込まれていたことになる。また、H編成分はすべて0番台からの改造なのに対し、F編成分は1000番台からの改造車も存在していることがわかる。

F編成3本のうち、F5・8編成は純正のF編成、F40編成はE編成からの改造編入車であり、200番台先頭車との関係性は以下のようになる。

F5編成 先頭車221-200、222-200ともに0番台からの改造車、中間車はすべて1000番台
F8編成 先頭車221-200は0番台、222-200は1000番台からの改造車、中間車はすべて1000番台
F40編成 先頭車221-200、222-200ともに1000番台からの改造車、中間車はすべて0番台

2000番台先頭車は2組しかない中、東北新幹線のフラグシップたるH編成を6編成組成したいなら(厳密にはH編成の前身にイメージアップ編成というのがあるがこここでは割愛する)、2000番台と同等の先頭車両をあと4組用意する必要があったというのはわかる(新造ではなく中間車からの改造になったけれども)。しかし、F編成の3本、特にF5・8編成は1000番台の車両をわざわざ0番台からの改造車で置き換えているわけで、別にそんなことしなくてもいいように思える。

この辺の事情を明確にした資料を見たことがないので、あくまでも筆者の想像になってしまうが、おそらく当時行っていた編成組み換え、特にG編成、K編成といった短編成化により先頭車のねん出が必要であり、その結果の産物だったのだと思う。

200系の先頭車改造はあくまでも100系顔でシートピッチ1040mmの200番台のみであり、それ以外の設計(丸顔やシートピッチが980mmのまま)は存在しない。一方、先頭車が不足していたG編成は「あおば」「とき(当時は各駅停車)」向けの高速化改造もされていないいわば「格落ち車」であり、K編成は自動連結機構を組み込む関係で丸顔である必要があった(922形ドクターイエローの試験結果が反映されているといわれている)ため、どちらも200番台先頭車を組み込むには適していなかったと思われる。

つまり、不足しているのは丸顔の先頭車なのに、作れるのは100系顔の200番台先頭車しかないという状態だった。

そこで、無難なF編成に200番台先頭車を割り当て、そこから丸顔の先頭車をねん出する、という手法になったのだと思われる。F5・8・40編成になったのは単に検査周期等の都合でそうなったのだろう。ちなみに、ここからねん出された丸顔の先頭車はすべてK編成、F5編成はK2(後のK22)編成、F8編成はK5(K25)編成、F40編成はK7(K27)編成にそれぞれ組み込まれた。

余談だが(ここまででも十分余談な気もするが・・・)、他に中間車から先頭車に改造された例は0系と100系がある。0系はR編成化の際に21形、22形にそれぞれ3901、7951の2組が存在し、200系以上に改造組み換えをやっていた0系にしては少なく感じるが、そもそも先頭車の両数が多かったのでこれで事足りたのだろう。しかしながら、3901は0番台グリーン車からの先頭車改造だったので違和感ある外観だったし、7951は最後にリバイバルカラーに戻された3本のうちR67編成の先頭を勤めており、粒ぞろいであった。

100系はV編成「グランドひかり」をK・P編成にする際に先頭車改造が発生している。中間車125形と126形にJR東海のG編成廃車から発生した先頭部を結合し、LCXアンテナの名残で外観上判別できた。5050番台が付番され全部で13組の改造が行われた。これは200系200番台よりも多い。

新幹線に限らず、中間車を先頭車に改造するのは「短編成化かつ、その本数を増やしたい」場合である。0、100、200系以外ではそうした要求がなく、先頭車化改造された例はない(500系は短編成化だけで本数増加はない)。また、その逆の先頭車から中間車に改造された例は新幹線では一つもない。

話を200系に戻そう。F編成はK編成への改造やE2系などの増備により徐々に本数を減らしていき、100系顔の編成についてはF5編成は2003年3月、F40編成は2002年8月に廃車となった。しかし、F8編成は案外長生きし、F19編成とともに最後のF編成の一角を担っていた。冒頭に100系顔200系はレアと書いたが、晩年期は時刻表で「Max」無しの12両編成さえ特定できれば1/2の確率だったので案外狙いやすくなっていた(数は少ないが、筆者もそれで撮影できた)。そんなF8編成も2006年6月に廃車。最後のF編成、F19編成が廃車になったのはその約1年後となる2007年5月だった。

●模型の概要

200系F編成の模型はマイクロエースからF19編成、F8編成、F52編成(ピンストライプ塗装の丸顔という超マニアック編成)が発売され、トミックスからは2015年3月にF編成の製品が発売されていた。

トミックスの200系は古くから存在しているが、2013年2月発売のK編成が旧製品をベースにしながらも、ボディの新規制作等でテコ入れした第2世代となり、F編成はさらにヘッドライトの大きさが適正化されたものとなった。その流れをくむH編成に次いで発売されたのが今回紹介するF編成の製品である。

トミックスにはすでにF編成の製品が存在していたが、今回製品では構成が以下のように変更された。

・基本セットA(6両)
・基本セットB(6両)
・増結セット(6両)

旧製品は基本セット(6両)と増結セット(6両)という構成だったので、基本セットが2種類になったことが大きな変更点となる。基本セットが複数というのは100系X・G編成、0系大窓の「ひかり」「こだま」編成以来のもので割と珍しい。

※2020/9/13 読者様より100系X・G編成は基本セットではなく増結セットが分かれているとのご指摘をいただき、記事を修正しました(そういえばそうでした・・・)。

基本セットAは先頭車が丸顔(0系顔)のセットで、スタンダードなF編成(F4~F21編成)を組むのであればこちらと増結セットを組み合わせる。カプラーの形状変更、新型モーターが採用されているものの、基本的には従来製品の一部仕様変更という位置づけである(そのためか従来製品は廃止となった)。一方、基本セットBはトミックスでは初めての100系顔先頭車(200番台)が含まれたセットとなり、増結セットを組み合わせることでフル編成となる。

増結セットは共通で、従来製品同様5~10号車が含まれている。車番を無視すれば基本セットのスワップでお手軽に丸顔・100編成を両方再現できるかもしれない。なお、前述のとおりカプラー・モーターが変わっているため、従来製品のセットとは互換性はないので要注意だ。

今回紹介するのは基本セットB、100系顔先頭車の製品である。丸顔の方は従来製品をすでに持っているのでスルーした。前述のとおり、従来製品とほとんど違いはないと思うのでメインサイトのレビューを参考にされたい。したがって、今回は基本セットBの200番台先頭車のF編成がレビュー対象である。

また、100系顔F編成の製品は2006年8月にマイクロエースからF8編成がすでに発売されているため、こちらとの比較も少々行っていきたい。

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マイクロエースの謎キャッチコピー・・・

●各部レビュー
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前述のとおり、基本セット6両と増結セット6両で構成され、写真のように編成順に収納できる。

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マニュアルは基本セット、増結セットで共通なことが多いなか、今回は基本セットA・B、増結セットでそれぞれ専用のものが用意されている。

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ビニール袋に入った状態のままなので見づらいが、付属パーツはパンタカバーと動力台車を外すための棒で、左1つが増結セット、右2つが基本セットに含まれる。

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200番台先頭車(写真上)はトミックスでは初の製品化となる。写真下は同社のH編成の2000番台先頭車だ。

今回製品はぱっと見、2000番台と同じ造形に見えるが、前面窓先端からノーズにかけて少し長くなっている。運転室側面窓の横幅も若干異なるし、窓上の手すりも再現されるようになった。正直なところ、どちらが実車に近いのかは断言しかねるが、2000番台はCADさえないであろう35年近く前に発売された100系試作車の先頭部の流用である。ちょっと思考停止気味ではあるけど、ここは最新の今回製品の方がより適正化されたと信じたい。

後述する2000番台のヘッドライトのツリ目については、この角度であればそれほど違和感はないと思う。また、造形自体は今でも通用するレベルにある(最新製品とそれほど差がない)というのは、発売時期を考えるとなかなか大したことではないだろうか。だからこそ、つい最近まで使いまわされてきたのかもしれないが・・・

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左が今回製品、右が2000番台。前述したノーズの長さ、側面窓の差がわかると思う。また、前面窓前についているフィンの幅が異なり、今回製品は幅が広くなっている。※長さは別ウインドウの上辺をあてがって測ってやるといいかも

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左が今回製品、右はマイクロF8編成。ノーズの長さはほぼ同じで、マイクロの側面窓はトミックス2000番台ほどではないがやや幅がある。窓上の手すりは実装されている。フィンのモールドは控えめながらも今回製品同様幅が広い。

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左が今回製品、右はカトー100系。ノーズ長さはカトーの方がやや短いが、トミックス2000番台ほどではない。側面窓はマイクロと同じくらい。窓上の手すりは省略されている。前面窓前のフィンはトミックス2000番台に近く、端まで達していない。

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実車のフィン形状。リニ鉄の100系(X2編成)だが、前面窓の幅にかなり近い。200系(2000番台、200番台)も同じようなものかと思いきや、2つ下の200系200番台の写真を見るともう少し広いようだ(左右の柱いっぱいまでフィンが達している)。

この件、いろいろ写真を調べると100系、200系ともに柱のあたりまで目いっぱいの幅を持つものがほとんどで、上のX2編成の「やや狭い」タイプは他にはX1(X0)編成でしか確認できなかった。ある本に載っていたX6編成は目いっぱいの幅だったので、X編成の初期車のみ異なっていたのかもしれない。

いずれにせよ、フィンに関して実車に近いのはトミックス今回製品とマイクロという判断になる。

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実車写真はH編成だが、H1編成なので200番台先頭車である。

すでにアナウンスされている通り、今回製品の(文字通りの)目玉は、長らく使いまわされてきた100系試作車のツリ目ヘッドライトがようやく修正されたこと。ノーズの造形はもちろんのこと、ヘッドライトのサイズ、位置ともに文句のつけようがない再現度である。ただし、ノーズ下裾部にある分割線は省略されている。

また、ちょっと気になるのがノーズ部(100系顔でも光前頭というのだろうか)から肩部にかけてのパーティングライン。光のあて具合によってはそれなり目立つので、少々残念に思えた。

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次はヘッドライトを「どアップで」比較する。上が今回製品、下が2000番台。

今回製品(パーティングラインがやっぱ目立つ・・・)はすぐ下の2000番台と比較しても、明らかにツリ目が修正されたことがわかる。プリズム自体も細くなり、周囲にリムの印刷も追加されてまさに「100系量産車(200系だけど)のヘッドライト!」になったと思う。一方、2000番台(100系製品も)はリム込みの大きさでプリズムが設計されているようだ。

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マイクロは水平に近く(一応、量産車もわずかにツリ目ではある)、リム印刷もやや太くて、ヘッドライト全体のシャープさに欠ける感じ。100系の先頭部は裾部に少し「垂れ下がり」があるが、他社と比べるとそれが足りなくて、ヘッドライトがやや下方にあるように見える。

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カトー100系は1997年に発売されて以降、2006年にマイクロF8編成が発売されるまで、量産車100系のヘッドライトを再現した唯一の存在だった。リム印刷はないものの、その細長さや位置は最新のトミックスと比較しても引けを取っておらず、発売時期からしても大したものだと思う。ただ、目尻の曲線が若干安定していないようだ。

ノーズ下裾部にある分割線を再現しているのはカトーのみで、V編成特有のモーター冷却用のダクトもモールドで表現されている。トミックスの100系K編成(V編成からの改造)製品はここを印刷で表現していた。ダクトはともかく、それ以外の分割線は100系でも使えるはずなのでここはトミックスもモールドにした方がよかったのでは?と思う。

お次は"Face to Face"で比較だ。

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左が今回製品、右がトミックス2000番台。ツリ目の修正がよくわかる。

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左が今回製品、右がマイクロF8編成。マイクロは車高が少々高い模様。前述のとおり、ヘッドライトが今回製品よりも水平に近い。そして、太く感じる。

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左が今回製品、右がカトー100系。カトーは若干車高が高いものの、ヘッドライトの位置や大きさ・細さは今回製品にかなり近い。

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正面から今回製品(左)と2000番台(右)を比較。2000番台はそのレビューで「ダブルデッカーにNSマークついてそう」と評したが、今回製品はまさに「100系量産車(くどいようだが今回は200系)の顔」であり、グッと落ち着きが出たように思う。

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先頭部の裏側(左が2000番台、右が今回製品)。アナウンスされていたヘッドライトプリズムをはじめ、共通しているパーツが全くない。2000番台は遮光とコクピット表現をダイキャスト製のパーツでまかなっているが、外すのめんどくさいのでそのまま撮影してしまった。

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床下は2000番台からの流用かと思いきや、室内パーツとその保持方法、コクピットや光源を覆うパーツなど根本的に変わっている。2000番台はそのレビューで「骨の髄まで旧製品と同じ」と評したが、今回製品は見た目こそ従来製品に合わせながらも、根本的に設計が変わったフルモデルチェンジ品といっていい。共通部品はもはや検電アンテナ、台車、可動幌くらいしかない。

ただし、先頭車だけがものすごく進化した代償として、室内灯は中間車とは違う品番が指定されているので要注意だ。基本セットBでは先頭車のみ0733、中間車は0731が指定されている。基本セットAであれば先頭車は中間車と共通の0731で大丈夫だ。

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真横から今回製品とマイクロを比較。これまでトミックスの200系(100系もだが)は例のダイキャスト製の遮光パーツのせいで乗務員室扉窓の向こう側が見通せなかったが、今回製品はすっきり見通せるようになった。ノーズ形状はそれなり差があって、トミックスは前面窓からノーズ先端までなだらかな曲線を描いているが、マイクロは結構山なりでずんぐりした感じある。また、前述したがマイクロはノーズ下部の垂れ下がりがやや足りず、その分スカートが分厚い感じがする。

色調はトミックスは鮮やかなアイボリーだが、マイクロは少し血色が悪い印象を受ける。ただ、実車は全検直後でもなければそんなに鮮やかじゃない(汚れていればなおさら)と思うので、どちらが正しいと断言できるわけでもない。緑の帯はトミックスの方が角度が寝ていて、これはノーズ形状の違いなども影響しているだろう。

マイクロの利点として、側面の編成番号が印刷済みで、乗務員室扉下のステップに銀色が入っていること。トミックスも窓や床下部の「F8」は付属インレタで再現できるものの、窓ガラスの「乗務員室」までは無理だ。

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H1編成なので200番台先頭車になる(向こうに100系G編成も写っている)。先ほどは思考停止気味に「最新の方が正しいに違いない」みたいなことを書いてしまったが、この側面からの画を見る限り、運転室側面窓の幅と乗務員室扉との位置関係についてはマイクロの方が近いかもしれない。いや、同社2000番台やカトー100系と比べても軒並み幅が狭いと判定されたことを考えると、今回製品は側面窓の幅がわずかに足りていないのかもしれない。

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1号車後位を比較。上が今回製品、下がマイクロ。

ハッチや雪切室のルーバーからモールドの強弱にかなり違いがあることがわかると思う。とにかく濃ゆいマイクロと、節度感のトミックスという感じだ。行先表示機・座席表示機はトミックスは新規制作のボディとはいえ、中間車は従来製品と同等なのでそれにあわせてモールド表現になっている。一方、マイクロはガラス表現になっている。

印刷に目を向けると、号車番号とJRマークしかないトミックスに対し、マイクロは形式番号や禁煙マークも印刷済みである。ただし、トミックスも後述のインレタでどちらも表現できる。それにしても、マイクロの号車番号はかなりでかく、N700系くらいあるような・・・

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試しに比較したところ、確かにN700系Z0編成と同じくらいの大きさだった。なお、トミックスのZ0編成は落成時の姿なので、量産車の号車番号よりもやや小さい。のちに全検で量産車と同じサイズに揃えられた。

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今回製品の印刷はグリーン車マーク、JRマーク、号車番号くらいしかなく、その他形式番号などの表記はおなじみの付属インレタで表現する。

編成および形式番号はF5・8・40編成すべてが収録されているが、F40編成のみ「付録」となっている。後述するが今回製品は1000番台ベースなので(増結セットが丸顔先頭車と共通していることもある)、0番台ベースのF40編成では特に屋根上に異なる点が出てしまうためだ。それでもH編成(こちらは0番台ベース)から屋根板持ってきたり、237形(ビュフェ車)の電話室や厨房部の小窓を気合で再現したいという猛者のために収録しました、ということだろう。イージーに「なんちゃってF40編成」に仕立ててもなんら問題ないが。

F5編成とF8編成という話であれば、これも後述するが先頭車の屋根上の状況からしてF8編成をチョイスする方が実車に近くなる。

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禁煙・喫煙マークについては時代に応じた2パターンを表現できる。禁煙車の表示が文字なのかピクトなのか(あと適用号車も)の違いになるが、200系の原色塗装はおおよそ2005年くらいから徐々にピクトに変わったようだ。

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2005年11月に撮影したF8編成。「12」の横にピクト化された禁煙マークがある。

F5編成は2003年、F40編成は2002年にそれぞれ廃車になったので、どちらもピクト時代はなかったはずである。したがって、ピクトの禁煙マークを適用するなら2005年以降のF8編成しかないことになる。ちなみに、丸顔F編成のインレタにはF19編成用の「グレー地の禁煙マーク」が含まれていたが、こちらのセットには含まれていない。あれは2007年3月の全車禁煙化によるものなので、その施策前に廃車になったF8編成(2006年6月廃車)には適用されないからである。

ちなみに、今回製品の基本セットA(丸顔)のインレタはF10・12・17・19編成が収録されており、従来製品とほぼ同じ内容のようだ。

また、マイクロのF8編成は廃車直後の2006年8月発売だったため、禁煙マークはピクトで再現している。

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どちらも今回製品で、上が先頭車、下が中間車。先頭車200番台はシートピッチが1040mmに拡大されたため、下の中間車(シートピッチ980mm)と比べて客用窓の幅がやや広い。また、下の中間車のように200系では客用窓と車体下部の小ルーバーの位置が一致しているが、200番台ではズレていることがわかる。

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221-200で今回製品(上)とマイクロ(下)の比較。窓下ルーバーのズレはマイクロも再現していて客用窓の位置関係はトミックスと大差ないのだが、ピッチが狭くなっている左から4、5番目は若干の差があるようだ。

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ビュフェ車237形で今回製品(上、ちょっとホコリがついちゃった)とマイクロ(下)の比較。マイクロは右側の客用扉の右に電話室の小窓があり、厨房部分にも横長の小窓があるとい差異がある。この窓はE編成またはF1~3編成(もしくはそれらをベースにした改造車)にあったもので、F4編成以降からは省略されている。したがって、マイクロは(他製品との共用が理由だと思うが)F8編成としては実車とは異なっている。トミックスはF5・8編成としては正解。そもそもプロトタイプではないが、F40編成に仕立てる場合は小窓が必要になる。

マイクロの他の200系製品にも言えることだが、奇数号車の床下のダクトが金色で印刷されていて派手である。

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222形の業務用室窓から座席が見えてしまっている。室内パーツ共用化のせいか他のトミックス200系でも見られる現象だが、今回製品は「ここは客席だ」といわれてもおかしくないほどの妙な収まりのよさである。

写真は省略したが、マイクロは業務用室の仕切りも再現していてそのへんう上手くやっている。

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左が今回製品、中央がF編成従来製品、右がH編成ですべて奇数号車(パンタなし)中間車の屋根および車端部である。

今回製品は従来製品のF編成と同様に1000番台なので、車端のガイシは中央に配置され、屋根肩部の高圧線はすべて海側(写真左側)に配置されている。一方、H編成は0番台なのでガイシが少し片側に寄っており、土台部分は丸形、高圧線は山側(写真右側)にある。1000番台であるF5・8編成は今回製品の屋根上で問題ないが、0番台であるF40編成はH編成の屋根上になるのが正しい姿である。H編成から屋根板もってくれば再現できなくはないが・・・

可動幌の仕様は同じだが、今回製品ではカプラーがフック・U字型に変更された。前述したが、これが理由で従来製品とは互換性はなくなっている。カプラーだけ交換すれば連結できることはできるが、モーターも新型になったので2両の動力車が協調するかどうか。

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どちらも今回製品で上が中間車、下が先頭車(221形)。中間車は従来製品1000番台と同じということで、屋根板も同じものが使われているが、今回製品の先頭車はボディが新規なので屋根板も新規制作されている。

先頭車の屋根板は空調装置の円形ルーバー内ファンの表現が強くなったが、H編成と異なり中間車との質感の違いはほぼ感じない。車端側の空調装置のモールド(分割線など)が異なっているが、どうやらこれは0番台の形態のようだ。F5・8編成の先頭車は0番台から改造されたものなので正しい。F40編成の先頭車は逆に1000番台からの改造なので若干異なることになる。

ただし、「模型で作る東北新幹線」様の資料を見る限り、中間車時代のガイシは撤去されているものの土台は残されていたようだ(形状は0番台の片側に寄った丸形)。模型では残念ながら、マイクロともども省略されている。H編成の屋根板から「おゆまるコピー」等で持ってくればなんとかいける?

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こちらは222形の車端で1000番台の形態になっている。221-200が0番台、222-200が1000番台の形態ということは、今回製品はF8編成がプロトタイプであることがわかる。F5編成の場合、ここが0番台の形態にはるはずだ。F40編成であればこれで正しい。

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今回製品も従来のトミックス200系と同様、形状がよいパンタカバーが付属する。200系にパンタカバーが付き始めたのは1990~1992年くらいで、200番台先頭車のF編成登場は1991~1992年。パンタカバー無しの時代もあったかもしれないが、まあ付けておいた方が無難だろう。

マイクロのパンタカバーは角ばっているうえに銀色塗装で、トミックスのパンタカバーが出てからは違和感あるものになってしまった。また、マイクロは滑り止めを濃いグレーで塗装しているので屋根上が全体的に派手な印象。

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パンタは搭載しているが使用していない箇所(1・2号車間、11・12号車間)には側壁がない小型のパンタカバーが付く。傾斜が立っている「D」と寝ている「C」のパーツが用意されており、従来製品のF編成、K編成、H編成でも共通だ。

※メインサイトのH編成レビューにて、このパンタカバーについて筆者が勘違いしていた点がありH編成の記事を一部訂正しました。

マニュアルでは両方とも「D」を使用するように記載がありパーツの数も充足しているが、「お好みで」ではなくきちんと「C」を使うことがあるので(まあ別に「お好み」でもよいかは各自ユーザの判断だが)、200系の「小型」パンタカバー取り付けの基本は以下であることを示しておきたい。

・パンタ付きの車両には番台問わず「D」を付ける。位置も同じ。
・対になる車両が0番台の場合、「D」を車端からやや離して付ける。
・対になる車両が0番台以外の場合、「C」を車端に寄せて付ける。
・改造により番台が変わっている場合、種車の番台に準拠する。

今回製品(100系顔F編成)の場合、以下表のようになる。()内は改造前の番台。
1号車2号車11号車12号車
F5編成221-205(0)226-1021215-1005222-205(0)
カバー形状DDCD
F8編成221-207(0)226-1036215-1008222-207(1000)
カバー形状DDCD
F40編成(参考)221-206(1000)226-121215-25222-206(1000)
カバー形状CDDD


202008_Tomix200F-45.jpg
というわけで、F5・8編成の1・2号車間(上)、11・12号車間(下)のセッティングはこちら。1号車は0番台(ベース)なので「D」を使用して車端から離す。11号車は1000番台なので「C」を使用して車端寄りにする。パンタがある2・12号車は「D」を使用して位置は同じ、という感じだ。参考までにF40編成の場合、上の写真とは逆の付き方になる。

続いて灯火類のチェック。

202008_Tomix200F-46.jpg
202008_Tomix200F-47.jpg
前述のとおり新設計のプリズムとなったが、ヘッドライト、テールライトともに十分明るく、シャープに光っている。

202008_Tomix200F-48.jpg
202008_Tomix200F-49.jpg
テールライトは特に顕著だが、先端側が明るくなる傾向があるようだ。普通に見る分には気にならないレベルだし、2000番台のように目尻の部分で光が透けてしまうこともない。

202008_Tomix200F-50.jpg
前述のとおり床下やコクピットパーツは大幅な変更を受けており、灯火類についても4灯が光るような精巧なものに大幅刷新。

202008_Tomix200F-51.jpg
202008_Tomix200F-52.jpg
0系大窓もそうだったがプリズム越しに4灯表現はさすがに厳しい感じ。露出や角度を変えたりして撮影してみたが、これくらいが4灯に見えるかな~の限界だった。ただ、100系実車は他の形式と比べてもあまり4灯が独立してはっきり光っている印象はなく、全体が煌々と光っている感じなのでこれでいいのかもしれない。

●総評

なんといっても、トミックスの100系顔のヘッドライトが初めて修正されたというのが大きく、今回撮影してもとにかくまともな100系量産車の顔になったとひしひし感じる。それは、同じ顔を持つ今回製品、200系F編成にもいえることだ。

特に先頭車はフルモデルチェンジに近い仕様変更を受けており、パーティングラインが目立つとかノーズ下部のモールドがないなど不満がないわけではないが、これまでの同社100系顔の製品、特にH編成の2000番台とは比べ物にならないくらい良くなったと思う。正直、発売時期に差がありすぎるとはいえ、カトーの100系にすら勝っている印象である。

中間車についても定評ある2013年以降の仕様で形式代用もなく、特にF8編成としての再現度は非常に高い製品である。これまで唯一のF8編成製品だったマイクロも当時は悪くないなと思っていたが、筆者的には今回製品で置き換えてしまおうと思うほどに。マイクロのF8編成は再生産の記録がなく今後もされそうにないし、もはや「競合製品」ではないのかもしれないが、再生産されたとしてもよほどトミックスが嫌いとかでなければ今回製品を勧めたい。

今回製品自体に対する不満はほとんどないのだけど、これまでのトミックスの100系顔の経緯を考えると「遅きに失しすぎた」感はある。

100系顔F編成を軽く見るつもりはない。ないけど、メインストリームたる100系、200系ならH編成を差し置いて、ややマイナーな編成が生まれ変わった100系量産車顔の初採用例というのはスッキリしないものがある。これまでも手を付ける機会は何度もあっただろうし、もっと早くやってくれてりゃな、と。

・・・それでも、ようやくまともな100量産車顔、しかも現時点ではベストといえるようなものを作ってくれたのだ。だから、未来を見よう。

やってほしいのはやはり、本家100系への反映だろう。特に16両編成(X・G編成)は2004年発売のさよなら運転仕様で一部車両の新規制作が行われたものの、通電カプラーではないどころか、車端の窓入れなし、パンタも固定式と製品が古すぎる状態なので、さすがにテコ入れが欲しいところ。先頭車もLCXアンテナを再現したり、食堂車も0系1000番台バリの再現を期待したい。

16両編成3本とか経済的には地獄だけど(汗)、なんならカトーの独壇場「グランドひかり」もやっちゃっていっすよ。6両編成のK編成にも容易に反映できるだろうし。

200系H編成については今回製品の200番台を使えばH1・2・5編成が容易に再現でき(H6編成は11号車の形態が異なる)、実際製品も出そうだが、個人的にはやはりH3・4編成の2000番台先頭車を作り直してほしいと思う。こちらも16両編成で財布に厳しい内容だが、基本セットだけで従来製品の先頭車だけ置き換えできればなと思う。
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