超久々新幹線調査撮影@東京駅
3月末に久々の東京駅での新幹線調査撮影に行ってきた。前回が2017年11月、E2系J59編成にパンタカバーが付いてた時以来だから、どんだけサボってたのかと。

有楽町寄りのホーム端には安全柵が取り付けられていた。天気は曇りで調査撮影にはベストコンディションだ。
前の記事であるE5・E6系のレビューのため、窓埋め改造が行われた写真を調達することと、3月16日から上越新幹線でもE7系の導入がはじまり、そのために増備されたうちの2編成に期間限定で特別ラッピングが施されているので、それが今回のターゲットとなる。あとは何か「めっけもん」があれば随時撮るという計画だ。
●E7系上越新幹線仕様ラッピング編
まずはE7系限定ラッピングから。今のところ上越新幹線向けのE7系運用は原則決められているので、撮影は比較的容易だと思う。朝があまり早くなくて撮影に有効な時間帯でというと以下になるだろうか。
10:04着(10:16発)、14:44着(回送で折り返し)、15:04着(15:16発)

まずは1発目の10:04着。増備編成F20~22編成のうち、F20編成のみラッピング対象外なのでいきなり外れてしまった。行先表示でまさに上越新幹線の運用に就いていることがわかる。
気を取り直して「いつもの」方法で本日の運用編成を調べると、ラッキーなことに臨時で11:32着(11:44発)があるじゃありませんか!しかもF22編成で。

F22編成が到着・・・ただ、23番線なので下回りが撮れない。ある程度はディテール等撮ったが、まだ午後の分があるのでそっちに賭けよう。

14:44着(回送で折り返し)はF21編成が充当されていた。しかも22番線停車なので、ようやく1線挟んだアングルで撮れる。今回は小型のSX130ISで撮ったのだけど水準器がないので傾いてしまった。


「上越新幹線仕様」といっても従来の青帯の下にピンクの帯が追加されただけなので既存のE7系とイメージは大きく違わない。ピンクの色合いもE1系やE4系の「ときピンク」ではなくE2系やE5系のそれに近い。


3号車と9号車には特別なロゴマークが追加されている。一方、1号車・12号車には従来のE7系ロゴが存置されている。ピンク帯は連結部まで到達していないことがわかる。

次の15:04着(15:16発)はF22編成だった。F21編成に続けて22番線に連続入線していることになる。撮影するなら午前中のはスルーしてこの時間が狙い目だろう。ただし、反対側の21番線(筆者がいるホーム)はこの間出入りが激しく短時間しかその姿をさらしてくれないので注意(しかも16両編成なので完全にかぶられる)。
ラッピングといっても比較的控えめなデザインであり、容易に元に戻せる構成であることがわかると思う。E7系の上越新幹線導入はE4系などの置き換えやサービス向上もあるだろうけど、北陸新幹線と車両を共通化することで効率化を図る目的もある。あまりガチガチに上越新幹線仕様にしてしまうのは(見る方は楽しいかもだけど)本末転倒というわけだ。
それにしても、トミックスが速攻で食いつきそうなネタである。製品化発表は時間の問題だろう。そして買うのも時間の問題だろう(苦笑)。
●窓埋め調査編
模型レビューで使うために、荷物スペース設置による窓埋め写真を撮るついでに調査もしてみた。

F22編成の窓埋め箇所。荷物スペース設置はE7系から行われ、その施策後に落成したF19編成以降は当初から窓埋めされている。外板をプレスしたような見た目であまり目立たない。

一方、施策前に落成した車両、つまり元々座席があった箇所に荷物スペース設置改造を行った編成は窓ガラスにラッピングで対応している。したがって、車体との段差が少々ある。写真はF18編成で、当初から窓埋め(F19編成)との境界であることがわかる。

E6系は全編成が施策前に落成したので、全編成が窓ガラスにラッピングとなっている。写真はZ4編成だが、後期型のZ19編成も同様であることを確認している。

E5系U30編成も同様にラッピングで対応。これより前の編成も同様だ。

U1編成は試作車だからといって特別扱いはないようだ(当たり前か・・・)。あと、外幌が量産車と同じタイプに交換されていることをこの写真から気づいた。

現時点の最新ロットU42編成は施策後の落成でラッピングではなく当初から窓埋め・・・なのだが、前述のE7系F22編成の見た目とは雰囲気が異なる。

実際に触って確かめたところ、車体とは完全にツライチで窓部分もおそらく車体と同じアルミ製+塗装になっている。周辺のみパッキンしている感じだった。

U38編成はたぶんU42編成と同じかな。

こちらはU37編成。U42編成と同じ構成でパッキンが濃いだけなのか、ラッピングなのか・・・ここまで来ると触って確かめないとわからない領域になってくるな。調査ネタが増えてよかったじゃないか(え?)。

E7系でもF21編成はE5系のような処理だった。製造メーカーによって異なるのかもしれない。逆にE5系にE7系のプレス処理のような編成がいるのかは当日の調査ではわからなかった。
それでは「他社互換車両」はどうなんだろうか?

JR西日本所有のW7系は全編成が施策前の落成となるが、荷物スペースを設置するも窓埋めされていない編成が見られた。写真はW3編成。

一方、W10編成はE7系F18編成以前ようなラッピング処理だった。E7系もそうだったが、前述のW3編成のような未施工者車も順次ラッピング処理になっていくのかもしれない。写真のW10編成は屋根上がピカピカでおそらく全検あがり、そのタイミングで施工したのだろう。

JR北海道所有のH5系も全編成が施策前の落成になるのでラッピング処理となる。

しかし、こちらは段差まで塗装されておりE5系とは雰囲気が異なる。窓ガラスまで塗装しているということだろうか?ここまで「ラッピング」と書いてきたが実際のところは塗装されている可能性もあり、そのへんの正誤はご容赦願いたい。
今回の調査でおおむね以下のことがわかった。
・E6系、W7系、H5系は全編成が施策前に落成したので、全編成がラッピング処理。
・E7系はF18編成(ラッピング)とF19編成(当初から)が境界。しかしF21編成のみ施工が違う。
・E5系はU30編成以前はラッピング、U38編成以降が当初からは確認したが境界が不明。また、「当初から」の編成にE7系のような施工方法の違いがあるのかも不明。
一応ここでは便宜上「窓埋め」と表現したが、800系前期型の多目的室設置に伴い行ったようなのを本当の「窓埋め」だと思う。今回調査してわかったのは、今後(あるかどうかわからないが)荷物スペースを座席に戻せるように配慮した改造、もしくは準備工事なんだなと。いずれにしてもNゲージでその差を表現できるようなものではないけど、追って調査・報告予定だ。
それにしても、調査したい編成が集中したので忙しく、東京駅(東海道線のホームまで使った)を休む間もなく歩き回っていた感じ。今やってる「エースコンバット7」でAWACSに指示されて戦場を駆けずり回っているような。
AWACS <<23番線にF18編成だ、確認せよ>>
筆者 <<ウィ、ウィルコ!>>
●東海道新幹線編

間を見て東海道新幹線側にも顔出してみる。もう見渡す限りN700系ばかりだ。

700系は来年3月には引退が決まっている絶滅危惧種で、JR西日本のB編成はまだまだ残っている印象だが、JR東海の編成はいよいよレア化して来た感じ。意外にも最終増備のC55編成以降はすでに全車廃車になっているらしく、さよなら運転は1号車に無線アンテナ付きの編成になりそうだ。トミックスの700系は無線アンテナ付きになるようなのでその点は問題なさそうだが、C55編成以降の発売可能性が低くなってしまった。。

写真のX3編成はN700系とはいえ初期車であり、2020年にN700Sの量産車が出てくると真っ先に置き換え対象になりそうだ。N700SをN700系と同一形式と見るかどうかは意見があると思うが、0系時代に見られた同一形式による置き換えが実現しつつある。
そのN700Sだが、現在は確認試験車が試運転を繰り返しているところで、N700系だらけの東海道新幹線では一番ホットな存在であることは間違いない。しかし、N700系Z0(X0)編成がそうだったように神出鬼没な存在なのでレアリティ(ソシャゲ脳)は黄医者以上。過去にZ0編成が撮れたのも本当に偶然で、X0編成化されて以降は一度も見たことがないくらいだ。
しかし、N700Sが走っているのかどうか、走っているならどの辺か、といった情報を今はTwitterから得ることができる。筆者はアカウントもってないが、この日は愛知県内を上りで走っているという情報は得ていた。また、19番線に列車番号800番台の回送表示が出ていたのも気になってた。
とはいえ、黄医者にしてもZ0編成にしても900番台が割り当てられていた覚えしかなく、800番台は通常のN700系の試運転だったし、「愛知県内を上ってる」程度だと浜松工場に戻って東京まで来ない可能性がある。ややモヤモヤしつつもどうせハズレだろうと思い、予定していた日暮里での屋根上撮影に向かうことにした。
ところが、山手線がトラブルで運転見合わせになり足止めを食らう(並行する京浜東北線は日暮里には止まらない)。この時点でTwitter調べたら新横浜付近を13分前に通過したとの情報が・・・東京駅に来るやんけ!急いで入場券を購入して東海道新幹線ホームに向かった。

ま、間に合った!山手線のトラブルは筆者にとって吉と出た格好。

19番線の列車番号893(極道?)はやはりN700Sだった。Twitterで得ていた予想時刻とおおむね一致していた。

昨年9月の浜松工場でのお披露目以来である。あの時はまともに撮影できる状態ではなかったけど、今回は19番線なのが悔やまれるが、普通の人にはN700系と区別がつかないのか人だかりもないし、かなりマシである。
1号車はノーズ先端からワイパーにかけてなんらかのセンサーのケーブルが取り付けられていた。

灯火類はヘッドライトがLEDになり周囲にガトリングガンのように配置し、中心にテールライトのLEDを配置している。


ノーズの両サイドには稜線があり、そのままヘッドライトまで続いている。浜松工場の時はプロトタイプレーシングカーのようだと書いたが、こうしてみるとE4系っぽい感じもする。

この複雑な形状のヘッドライトをどう模型化するか・・・トミックスからはこのJ0編成(確認試験車)の発売が決定しているが、量産車が出てくればカトーも製品化するだろう。比較が楽しみである。

編成番号はかつて300系が使っていたJ0編成。青帯の中にすれ違い時に使うセンサー窓があることがわかる。

東京駅にはホームドアががっつり設置されたので19番線ではロゴをまともに撮るのは難しい。

1号車にはこれまでとは異なる形状の検電アンテナが設置されていた。こういうのはまさに試験車の醍醐味でテンションが上がる。なお、16号車は従来と同じ形状だった。

N700系では3号車車端にあった喫煙ルームの窓がN700Sはなくなっている。N700系Z0(X0)編成では喫煙ルーム設置はないとされていたが、N700Sのこの位置はどうなのか不明。

N700系では小窓が確認できる。喫煙ルームがあったとしてもここは窓が小さく、N700Sは廃止された可能性がある。量産車では復活するかもしれないが。

N700Sでは高圧線が屋根内に埋め込まれたことがわかる。E5系とかと異なるのは、車端部屋根上でいったんジョイントで外に出して連結部を渡していること。ジョイント形状がそれを物語っている。トミックスのN700S、中間車は窓配置がN700系と同じだとしても、屋根上がこれでは確かにボディ新規制作になるなと納得。


パンタがある5号車車端には投光器が設置されていた(点灯はしてなかった)。N700系Z0(X0)編成が装備していたものと同じだと思う。

8・9号車間のケーブルヘッドはN700系から変化はないようだ。

3号車以外の喫煙ルーム位置には従来と同じように窓がある。やはり3号車の窓は小さすぎるので廃止されただけかな。

それにしても、ホームドア立派すぎだろって感じで下回りどころか車体の下半分すら撮れない。19番線は東海道新幹線では一番外側なので対向のホームから狙うとかはできない。こればかりは機会を待つしかない。

16号車側は1号車のようなセンサーは見られなかった。テールライトのLEDが小さくて1つしかないのでどんなもんかと思ったが、ケース内の反射板で拡散させているのだと理解。この写真を撮った直後、N700Sは出発していった。

ついでといってはなんだけど、F編成(N700AのJR西日本所有車)も初めて撮影できた。
AWACS<<ミッションコンプリート、RTB!>>
それにしても久々に来たら濃厚な調査だったと思う。特にN700Sはもともと想定してなかっただけに・・・とはいえ、E5系の窓埋めとか一部宿題も残った。気温もあったかくなってきたので、ちょいちょい撮影に出てみるか。N700Sも走ってるのかどうかがわかるだけでも撮影機会が増えそうだし。

有楽町寄りのホーム端には安全柵が取り付けられていた。天気は曇りで調査撮影にはベストコンディションだ。
前の記事であるE5・E6系のレビューのため、窓埋め改造が行われた写真を調達することと、3月16日から上越新幹線でもE7系の導入がはじまり、そのために増備されたうちの2編成に期間限定で特別ラッピングが施されているので、それが今回のターゲットとなる。あとは何か「めっけもん」があれば随時撮るという計画だ。
●E7系上越新幹線仕様ラッピング編
まずはE7系限定ラッピングから。今のところ上越新幹線向けのE7系運用は原則決められているので、撮影は比較的容易だと思う。朝があまり早くなくて撮影に有効な時間帯でというと以下になるだろうか。
10:04着(10:16発)、14:44着(回送で折り返し)、15:04着(15:16発)

まずは1発目の10:04着。増備編成F20~22編成のうち、F20編成のみラッピング対象外なのでいきなり外れてしまった。行先表示でまさに上越新幹線の運用に就いていることがわかる。
気を取り直して「いつもの」方法で本日の運用編成を調べると、ラッキーなことに臨時で11:32着(11:44発)があるじゃありませんか!しかもF22編成で。

F22編成が到着・・・ただ、23番線なので下回りが撮れない。ある程度はディテール等撮ったが、まだ午後の分があるのでそっちに賭けよう。

14:44着(回送で折り返し)はF21編成が充当されていた。しかも22番線停車なので、ようやく1線挟んだアングルで撮れる。今回は小型のSX130ISで撮ったのだけど水準器がないので傾いてしまった。


「上越新幹線仕様」といっても従来の青帯の下にピンクの帯が追加されただけなので既存のE7系とイメージは大きく違わない。ピンクの色合いもE1系やE4系の「ときピンク」ではなくE2系やE5系のそれに近い。


3号車と9号車には特別なロゴマークが追加されている。一方、1号車・12号車には従来のE7系ロゴが存置されている。ピンク帯は連結部まで到達していないことがわかる。

次の15:04着(15:16発)はF22編成だった。F21編成に続けて22番線に連続入線していることになる。撮影するなら午前中のはスルーしてこの時間が狙い目だろう。ただし、反対側の21番線(筆者がいるホーム)はこの間出入りが激しく短時間しかその姿をさらしてくれないので注意(しかも16両編成なので完全にかぶられる)。
ラッピングといっても比較的控えめなデザインであり、容易に元に戻せる構成であることがわかると思う。E7系の上越新幹線導入はE4系などの置き換えやサービス向上もあるだろうけど、北陸新幹線と車両を共通化することで効率化を図る目的もある。あまりガチガチに上越新幹線仕様にしてしまうのは(見る方は楽しいかもだけど)本末転倒というわけだ。
それにしても、トミックスが速攻で食いつきそうなネタである。製品化発表は時間の問題だろう。そして買うのも時間の問題だろう(苦笑)。
●窓埋め調査編
模型レビューで使うために、荷物スペース設置による窓埋め写真を撮るついでに調査もしてみた。

F22編成の窓埋め箇所。荷物スペース設置はE7系から行われ、その施策後に落成したF19編成以降は当初から窓埋めされている。外板をプレスしたような見た目であまり目立たない。

一方、施策前に落成した車両、つまり元々座席があった箇所に荷物スペース設置改造を行った編成は窓ガラスにラッピングで対応している。したがって、車体との段差が少々ある。写真はF18編成で、当初から窓埋め(F19編成)との境界であることがわかる。

E6系は全編成が施策前に落成したので、全編成が窓ガラスにラッピングとなっている。写真はZ4編成だが、後期型のZ19編成も同様であることを確認している。

E5系U30編成も同様にラッピングで対応。これより前の編成も同様だ。

U1編成は試作車だからといって特別扱いはないようだ(当たり前か・・・)。あと、外幌が量産車と同じタイプに交換されていることをこの写真から気づいた。

現時点の最新ロットU42編成は施策後の落成でラッピングではなく当初から窓埋め・・・なのだが、前述のE7系F22編成の見た目とは雰囲気が異なる。

実際に触って確かめたところ、車体とは完全にツライチで窓部分もおそらく車体と同じアルミ製+塗装になっている。周辺のみパッキンしている感じだった。

U38編成はたぶんU42編成と同じかな。

こちらはU37編成。U42編成と同じ構成でパッキンが濃いだけなのか、ラッピングなのか・・・ここまで来ると触って確かめないとわからない領域になってくるな。調査ネタが増えてよかったじゃないか(え?)。

E7系でもF21編成はE5系のような処理だった。製造メーカーによって異なるのかもしれない。逆にE5系にE7系のプレス処理のような編成がいるのかは当日の調査ではわからなかった。
それでは「他社互換車両」はどうなんだろうか?

JR西日本所有のW7系は全編成が施策前の落成となるが、荷物スペースを設置するも窓埋めされていない編成が見られた。写真はW3編成。

一方、W10編成はE7系F18編成以前ようなラッピング処理だった。E7系もそうだったが、前述のW3編成のような未施工者車も順次ラッピング処理になっていくのかもしれない。写真のW10編成は屋根上がピカピカでおそらく全検あがり、そのタイミングで施工したのだろう。

JR北海道所有のH5系も全編成が施策前の落成になるのでラッピング処理となる。

しかし、こちらは段差まで塗装されておりE5系とは雰囲気が異なる。窓ガラスまで塗装しているということだろうか?ここまで「ラッピング」と書いてきたが実際のところは塗装されている可能性もあり、そのへんの正誤はご容赦願いたい。
今回の調査でおおむね以下のことがわかった。
・E6系、W7系、H5系は全編成が施策前に落成したので、全編成がラッピング処理。
・E7系はF18編成(ラッピング)とF19編成(当初から)が境界。しかしF21編成のみ施工が違う。
・E5系はU30編成以前はラッピング、U38編成以降が当初からは確認したが境界が不明。また、「当初から」の編成にE7系のような施工方法の違いがあるのかも不明。
一応ここでは便宜上「窓埋め」と表現したが、800系前期型の多目的室設置に伴い行ったようなのを本当の「窓埋め」だと思う。今回調査してわかったのは、今後(あるかどうかわからないが)荷物スペースを座席に戻せるように配慮した改造、もしくは準備工事なんだなと。いずれにしてもNゲージでその差を表現できるようなものではないけど、追って調査・報告予定だ。
それにしても、調査したい編成が集中したので忙しく、東京駅(東海道線のホームまで使った)を休む間もなく歩き回っていた感じ。今やってる「エースコンバット7」でAWACSに指示されて戦場を駆けずり回っているような。
AWACS <<23番線にF18編成だ、確認せよ>>
筆者 <<ウィ、ウィルコ!>>
●東海道新幹線編

間を見て東海道新幹線側にも顔出してみる。もう見渡す限りN700系ばかりだ。

700系は来年3月には引退が決まっている絶滅危惧種で、JR西日本のB編成はまだまだ残っている印象だが、JR東海の編成はいよいよレア化して来た感じ。意外にも最終増備のC55編成以降はすでに全車廃車になっているらしく、さよなら運転は1号車に無線アンテナ付きの編成になりそうだ。トミックスの700系は無線アンテナ付きになるようなのでその点は問題なさそうだが、C55編成以降の発売可能性が低くなってしまった。。

写真のX3編成はN700系とはいえ初期車であり、2020年にN700Sの量産車が出てくると真っ先に置き換え対象になりそうだ。N700SをN700系と同一形式と見るかどうかは意見があると思うが、0系時代に見られた同一形式による置き換えが実現しつつある。
そのN700Sだが、現在は確認試験車が試運転を繰り返しているところで、N700系だらけの東海道新幹線では一番ホットな存在であることは間違いない。しかし、N700系Z0(X0)編成がそうだったように神出鬼没な存在なのでレアリティ(ソシャゲ脳)は黄医者以上。過去にZ0編成が撮れたのも本当に偶然で、X0編成化されて以降は一度も見たことがないくらいだ。
しかし、N700Sが走っているのかどうか、走っているならどの辺か、といった情報を今はTwitterから得ることができる。筆者はアカウントもってないが、この日は愛知県内を上りで走っているという情報は得ていた。また、19番線に列車番号800番台の回送表示が出ていたのも気になってた。
とはいえ、黄医者にしてもZ0編成にしても900番台が割り当てられていた覚えしかなく、800番台は通常のN700系の試運転だったし、「愛知県内を上ってる」程度だと浜松工場に戻って東京まで来ない可能性がある。ややモヤモヤしつつもどうせハズレだろうと思い、予定していた日暮里での屋根上撮影に向かうことにした。
ところが、山手線がトラブルで運転見合わせになり足止めを食らう(並行する京浜東北線は日暮里には止まらない)。この時点でTwitter調べたら新横浜付近を13分前に通過したとの情報が・・・東京駅に来るやんけ!急いで入場券を購入して東海道新幹線ホームに向かった。

ま、間に合った!山手線のトラブルは筆者にとって吉と出た格好。

19番線の列車番号893(極道?)はやはりN700Sだった。Twitterで得ていた予想時刻とおおむね一致していた。

昨年9月の浜松工場でのお披露目以来である。あの時はまともに撮影できる状態ではなかったけど、今回は19番線なのが悔やまれるが、普通の人にはN700系と区別がつかないのか人だかりもないし、かなりマシである。
1号車はノーズ先端からワイパーにかけてなんらかのセンサーのケーブルが取り付けられていた。

灯火類はヘッドライトがLEDになり周囲にガトリングガンのように配置し、中心にテールライトのLEDを配置している。


ノーズの両サイドには稜線があり、そのままヘッドライトまで続いている。浜松工場の時はプロトタイプレーシングカーのようだと書いたが、こうしてみるとE4系っぽい感じもする。

この複雑な形状のヘッドライトをどう模型化するか・・・トミックスからはこのJ0編成(確認試験車)の発売が決定しているが、量産車が出てくればカトーも製品化するだろう。比較が楽しみである。

編成番号はかつて300系が使っていたJ0編成。青帯の中にすれ違い時に使うセンサー窓があることがわかる。

東京駅にはホームドアががっつり設置されたので19番線ではロゴをまともに撮るのは難しい。

1号車にはこれまでとは異なる形状の検電アンテナが設置されていた。こういうのはまさに試験車の醍醐味でテンションが上がる。なお、16号車は従来と同じ形状だった。

N700系では3号車車端にあった喫煙ルームの窓がN700Sはなくなっている。N700系Z0(X0)編成では喫煙ルーム設置はないとされていたが、N700Sのこの位置はどうなのか不明。

N700系では小窓が確認できる。喫煙ルームがあったとしてもここは窓が小さく、N700Sは廃止された可能性がある。量産車では復活するかもしれないが。

N700Sでは高圧線が屋根内に埋め込まれたことがわかる。E5系とかと異なるのは、車端部屋根上でいったんジョイントで外に出して連結部を渡していること。ジョイント形状がそれを物語っている。トミックスのN700S、中間車は窓配置がN700系と同じだとしても、屋根上がこれでは確かにボディ新規制作になるなと納得。


パンタがある5号車車端には投光器が設置されていた(点灯はしてなかった)。N700系Z0(X0)編成が装備していたものと同じだと思う。

8・9号車間のケーブルヘッドはN700系から変化はないようだ。

3号車以外の喫煙ルーム位置には従来と同じように窓がある。やはり3号車の窓は小さすぎるので廃止されただけかな。

それにしても、ホームドア立派すぎだろって感じで下回りどころか車体の下半分すら撮れない。19番線は東海道新幹線では一番外側なので対向のホームから狙うとかはできない。こればかりは機会を待つしかない。

16号車側は1号車のようなセンサーは見られなかった。テールライトのLEDが小さくて1つしかないのでどんなもんかと思ったが、ケース内の反射板で拡散させているのだと理解。この写真を撮った直後、N700Sは出発していった。

ついでといってはなんだけど、F編成(N700AのJR西日本所有車)も初めて撮影できた。
AWACS<<ミッションコンプリート、RTB!>>
それにしても久々に来たら濃厚な調査だったと思う。特にN700Sはもともと想定してなかっただけに・・・とはいえ、E5系の窓埋めとか一部宿題も残った。気温もあったかくなってきたので、ちょいちょい撮影に出てみるか。N700Sも走ってるのかどうかがわかるだけでも撮影機会が増えそうだし。