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トミックス E3系700番台「現美新幹線」

トミックスから発売されたE3系700番台「現美新幹線」をレポ。

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世界最速芸術鑑賞

従来製品の「こまち」仕様をベースにしているが、11号車以外はボディを新規制作するという気合の入った製品となっている。連結方式などはフック・U字型カプラーで、2015年7月発売の「なすの」仕様に近いかもしれない。メインサイトのE3系レビューも参考にしてほしい。実車については2つ前の記事をどうぞ。

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パッケージは限定品でもないのに(こんなのが再販の可能性を残してるってものすごいが)、凝ったデザインのものが採用されている。

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実車パンフのイメージに似せたのかもしれない。模型は海側なのに対し、こちらは山側なので丸写しというわけではない。

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E3系6両編成なのでコンパクト。「つばさ」と共用の7両編成対応のウレタンなので1両分開いている(「なすの」も同じだった模様)。
インレタ等の付属品はなく、後述するが車番、編成番号等すべて印刷済みである。それにしても、ケースに入った状態でも派手で存在感がある。

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新幹線模型の写真は何枚も撮ってきたが、黒光りする先頭部が新鮮。

スカートの分割線を見ても、従来製品がベースになっていることがわかる。ちなみに、実車は上越新幹線内で単独運用しかしていないのに、格納式TNカプラーが引き続き装備されている。併結実績がないまま廃車となった200系K47編成リバイバル塗装では省いたけれども、こちらは(可能性は極めて低いが)併結運転があるかもしれないし、模型のコストとしても省く方が難しいのかもしれない。もちろん、模型なので他形式との併結を楽しんでも構わない。

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前面窓の編成番号「R19」も印刷済み。ここでも各所同じパーツが採用されていることがわかる。

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「現美」ロゴがシャープに再現され黒い車体に映える。乗務員室扉窓のみならず、車体下部の編成番号も印刷済みで、無いのはエンド表記くらい。ただ、手すりやドアノブには銀色が入っていないからややあっさりした印象も。色差しするとかなり効くかもしれない。実車の黒はやや青味がかっている印象だが、模型は本当にまっ黒という感じ。

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11号車の後位山側。ドアステップには黒が印刷されているが、その周囲までラッピングが回ってるのはご愛敬か。ラッピング模様は実車と見比べたところ全号車でほぼ正確といっていい出来栄えだった。

他のE3系製品と同様、先頭車は動力車となっているが走行上は問題ないだろう。なお、今回新規制作された12~16号車の床下は前期型(R17編成以前)の小型ダクトになっており、従来製品のボディのままである11号車に合わせたものになっている。

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最大の売りである塗装は前述のとおり実車のラッピング模様をよく再現している。光沢はそれなりにあるが、手で触ってもわかるほど平滑性はあまりない。模型として普通に見る分には問題ないと思うし、Nゲージサイズであのラッピングを再現しているわけで、個人的には十分許容範囲である。

あと、説明書きには繊細な印刷なので慎重に扱うようにと。

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禁煙マークが少々苦しいものの、車番や号車番号もしっかり判読できる。N700系くまモンがひどかったので不安だったが、今回はかなり頑張ったようだ。

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屋根は空調装置がグレー、滑り止めは未塗装という「つばさ」新塗装に近い構成になっている。

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同社の「こまち」仕様と同じく、パンタ周辺は「つばさ」仕様のままである。黒い塗装に赤いパンタと白いガイシが目立つ。

見ごたえのあるラッピングを全号車分どーんと。

海側形式写真(上から11~16号車)
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山側形式写真(上から11~16号車)
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アナウンスされていた通り、特徴ありすぎる室内は再現されておらず「こまち」製品同様に座席が並ぶ。ぱっと見の違和感はそれほどないが、やはり寂しい気はする。500系EVAでは見えない車内までやっていたからなおさらね・・・まあ、あれは対カトーという意味もあったかもしれないが。改造のしがいはありそうだがなかなか大変そう。

従来製品の不満(前期型の床下、パンタ周りなど)はあるものの、自作でこんなの作れる人は限られるし、マイクロも以前の元気がなくなってしまった中、極めてマニアックなネタをよく製品化してくれたと思う。しかも、カトーの「とれいゆ」のように「タイプ」で誤魔化さずにきちんとボディを新規制作し、ラッピングも忠実に再現。フル編成組むと本領発揮、カラフルで模型映えする。コンパクトなのでレイアウトにも優しい。「現美新幹線」の模型が欲しいなら買って損なしの逸品だと思った。

・・・この際だから「とれいゆ」もやっちゃわない?
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