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マイクロエース・小田急30000形「EXE」レビュー(緊急追加レポ)

マイクロエースのEXEレビューは一度クローズしたのだけど、小田急グッズの公式ショップ「TRAINS」のブログを見ていたら、なんか問題が発生しているようだ(現在は収束しつつある模様)。→TRAINSの記事

●状況の確認と当ブログの評価

詳細はTRAINSの記事を見てほしいが、3号車(サハ30453)海側と9号車(デハ30003)山側の一部に塗装ムラがあるとのことだった

EXE111.jpg
写真中央部、塗装の光沢で微妙に盛り上がっているような感じになっているのがわかるだろうか?

EXE112.jpg
売店カウンターのある車両(3・9号車)で、写真右端の小さい窓が2つ縦に並んでいる面で見られる。3号車と9号車は同じボディだが方向は反転させているので、前者は海側、後者は山側となる。レッドのポイントが入っている客用窓の右隣の窓の下(ややこしい?)の下に、塗装が盛り上がっているような影が確認できる。

この現象については購入時から認識していて、レビュー記事内で「塗料ダレのような跡があった」と述べている箇所がそれである。この点については記述通りの塗装ダレであり、筆者の所持品だけの問題(個体差)だと思っていた。でも、まあマイクロエースだしこの程度なら許容範囲だし・・・ということであまりコメントしなかったのだが、どうも塗装ではなく金型の問題であるようだ。TRAINSブログで掲載されている写真を見ても、筆者の個体とほぼ同じような感じだし、特定の位置(ボディを共用している3・9号車)で発生していることがそれを裏付けている。

「金型の修正」というのは具体的によくわからないが、それにより車体の一部がわずかに盛り上がってしまったのだろう。指で触っても盛り上がりはまったく感じないが、メタリック塗装は下地に対してデリケートなので、EXEの場合は表面に出てきてしまったと考えられる。

TRAINSのブログではこれに不満を持った一部ユーザの意見を皮切りに、コメント欄でいろいろやりとりされているが、それはそれとして、筆者もここまでEXEのレビューをやってしまった関係上(読者は少ないと思うが^_^;)、スルーするのもなんなので、ちょっと意見を書いておきたい。

●結局「気持ちの問題」では?

まず宣言しておきたいのが、
当件により、評価を変更するつもりはありません。
ということだ。前述のように「塗料ダレのような跡があった」ことを認識してレビューを書いている以上、当件はもともと評価に含まれていると考えていただければ結構だ。

先の記事で取り上げたロマンスカー「SSE」や小田急2400形もそうだし、メインサイトで扱っている新幹線でもそうだが、マイクロエースに限らずどんな製品でもスネに傷を持っていて、完全無欠な製品ってまずない(少なくとも筆者はそんなの見たことない)。大量生産品である以上、多かれ少なかれ妥協点が入ると筆者は思っている。

例えばEXEなら、レビュー記事でも扱った先頭車にあるパーティングライン(金型の分割線)。未塗装キットならあらかじめサンドがけしたりして塗装するところだが、大手メーカーのプラ完成品は大量生産品なので多分そこまではやらない。でも、だからこそ現在の価格で提供(安くはないけど)できているわけで、もちろんパーティングラインはないに越したことはなのだけど、価格相応の「仕様(生産技術的な問題)」だと言われればそれまでだ。

当件は「仕様」ではなく「瑕疵(ミス)」に相当すると思うが、パーティングライン等の「仕様」とされている部分の方がよっぽど見た目をスポイルしており、しげしげと目の前で光を反射させながら見るでもしない限り目立たないことも確かだ。ましてや、走行させている場合などはほとんどわからない。レビュー記事中にBトレと塗装比較している箇所があるが、その時も全然気付かなかったし(そういえば該当車両だったなと)、今回の記事で掲載した写真も、盛り上がりを目立つように撮るのは結構大変だったりした。それゆえに、筆者は当件を許容範囲としたのである。相対的なものではあるが、些細な問題だなと。

当件は状況証拠的に金型由来であることは間違いなさそうで、おそらく現在出回っているEXEの模型すべてにこの現象があるのではないだろうか。また、個体差もほとんどないと思われる。その上でいろいろ意見があるということは、各々がどう感じるかの問題だけな気がする。

筆者のように所詮大量生産品と割り切って見たり、不満があれば自分で修正するからいいやと思っているタイプと(EXEの塗装の修正は容易ではなさそうだが・・・)、その行動の良し悪しはともかく、模型店でひたすら在庫品を検品してから購入するような、わずかな小キズも許さないだろう人とでは、当然見え方も違ってくるだろう。気持ちの問題と言い換えることもできるだろうか。瑕疵に気付いても気にしなければ気にならない(見えなくなる)か、気付いたらとにかく気になる(見えてしまう)というか。

●今後気をつけてもらえば・・・

今回の件、果してリコール(回収・交換)に発展するのだろうか。

前述の通り、金型が原因と言うことは(あればの話だが)予備部品も該当している可能性も高く、正常な状態にするには金型の再修正を行い3・9号車のボディを再生産し、交換するしかないと思われる。しかし、すでにユーザの手に渡っている個体数や、交換の方法(セットごと送るのか、該当車両だけ送るのか、どこにどのように送るのか)を考えると現実的ではないこと、走行させたり楽しむ分には問題がないこと、そもそもユーザの感性や気持ちの問題で評価が分かれていることを考えると、リコールには発展せず、そのまま収束すると思われる。今回程度のことでリコールに応じていたらキリがないしね。

TRAINSによれば、現在はメーカーを通して調査中とのことなので続報を待ちたい。おそらく特に対応なし(「今回はごめんなさい」)ということになるだろうが、実際問題、監修したTRAINSだってメーカーに「次は気をつけて」としか言いようがないだろうし、メーカーも中国の工場にそう言うしかないだろう。その結果が反映されるかどうかは分からないが、ユーザとしてもそうとしか言いようがない。

現在製品化されていないロマンスカー「MSE」はどこのメーカーが担当するのかはわからないが、MSEもメタリック塗装であるから、その時以降が改善(とは違うか)されていれば、少なくとも筆者はそれでよいと思う。元々当件にはそんなに不満があるわけではないし、個人的にはEXEを製品化してくれただけでもありがたいと思っているので・・・総合的に見れば、レベルの高い製品であることには違いないしね。ただ、今回の件はともかく、メーカーには品質の向上に一層精進していただきたいとは思っている。

最後に、今回の瑕疵についての基本的な責任はメーカー(マイクロエース)にある。小田急(TRAINS)が行う「監修」とは、メーカー手持ちの技術やパーツ、コストの範囲内で、最大公約数的に「模型としての品質(実車と似ているかどうかなど)」を上げるために意見を出しているにすぎない。監修者=プロジェクトリーダーではないし、メーカーや工場を意のままに動かせるわけではない。生産や「製品としての品質」はコントロールできないのだ。よって、少なくとも今回の件ではTRAINSに詰め寄るのはお門違いである。問題を履き違えることがないよう注意したい。
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