「GT-FORCE」を改造したお話

みなさん、今年のGWは何して過ごしていましたか・・・って、もう1カ月くらい経ってますがな。このブログが旬を外しまくるのはいつものことなのでご勘弁を。
さて、今年のGWはご存知のとおりコロナで外に出られる状況ではなく(仕事も4月以降在宅、でも通勤しなくていいのは最高。今後ずっとこれていいよもう)、最低限の買い物以外はどうしても家にいることが中心になる。そんな中どう過ごすか・・・ここはやはり定番「家でゲーム」だ。ただし「あつ森」ではないし(そもそも本体ない)、「FF7R」でもない。
●ゲームも古けりゃハンコンも古い
世ズレしてるにもほどがあるが、PC用の古いゲームを引っ張ってきた。「Out Run2 Corst 2 Corst(以降「アウトラン2」)」だ。

ボータフォンの看板が懐かしい。筆者は視点変更できるクルマゲーは必ずと言っていいほどコクピット視点でプレイするが、このゲームだけは旧作への敬意もあって後方視点にしている。
1986年に登場した名作「アウトラン(セガ)」の続編にあたる。「2」は2003年登場で旧作同様アーケードゲームであり、シミュレータ系とは正反対の、レースというより美しい景色とBGM(「Splash Wave」は何年経っても神曲でしかない)で気持ちよく走り続けるような、ドライブゲーという趣である。「2」では3Dになったものの走行方向は前方に進むしかなく、逆走という概念はない。フェラーリの正式ライセンスを取得しており、自分で運転する車種はすべてフェラーリとなっている。
今回引っ張り出したのはWindows版で、2015年にAmazonで3,500円くらいで購入したものである(現在はプレミアがついている模様)。海外版となるがWindowsなので特にリージョン制限を受けずに遊べる。日本語には対応していないが走るだけのシンプルなゲームだし、そもそも国内のアーケード版の時点で日本語表記はないに等しかったから問題ない。
さて、久々に遊んでみたはいいものの、手持ちのゲームパッド(PS3用のホリパッド)ではいまひとつ楽しめない。ステアリング操作はアナログスティックとはいえ微調整が難しいし、アクセルブレーキはアナログですらない。いくら「非リアル系」なゲームだとしても、やはりクルマゲーにはハンドルコントローラー、いわゆる「ハンコン」が欲しくなってくる。

そこで、これまた古いがロジクール「GT-FORCE」を押し入れから出してきた。2001年、PS2の「グランツーリスモ3」と同時期に発売されたハンコンで、PS2時代は「グランツーリスモ」シリーズのほか、「首都高バトル」「バトルギア2」「頭文字D」等でも活用していたが、それ以降は長いこと使っていなかった。
この「GT-FORCE」、PS2向けの製品といいながら専用ポートではなくUSBなのでPCにそのまま接続できるし、「WingMan Formula Force GP」というPC向けの同一製品が発売されており、そのドライバをインストールすればPCでも使うことができる(ドライバはVistaまでの対応となっているがそれ以降のWindowsでも問題なく使用可能)。そのため、「アウトラン2」を購入した当時も「GT-FORCE」でプレイしており、5年ぶりにこの組み合わせを引っ張り出してきたことになる。
しかし、今日にいたって「GT-FORCE」を使うには大きな問題があった。
それは、ステアリングのサイドにある青いラバーグリップが経年劣化でベタベタになっており、シンナーのような異臭を放っていたことだ。カーボンラッピングしたりラバースプレーしてみたが全くダメ。ベタベタはともかく臭さだけはマジ無理。お手上げ。とても使えない。
現在はスペックが足りないのでPC買い替えが前提になるが、最近の新しいクルマゲーをやる想定もあるから買い換えも考えた。古すぎる「GT-FORCE」なんていい加減捨てろと。
しかし、ハンコンといってもピンキリで、同じロジクールの「G29」は本格的だけども高いし(PS4が買えてしまうレベル)、フォースフィードバック(FFB)がないものなら10,000円以下の安価なものもあるが、耐久性等が未知数だ。そもそもそこまでガチる気はないし、「GT-FORCE」もラバーグリップが腐っているだけで、操作に関する部分はまったく問題はない状態である。
だったら、「もったいない」精神で活用する方向で考えた。具体的には、「GT-FORCE」のステアリング部分をごっそり交換してしまおうということだ。保証なんてとうの昔に切れてるし、誰かに売却するわけでもない。改造に失敗したことろでダメージは小さく、そうなったら新しいハンコンに買い換えればよいのだと。
結局、GWはこの「GT-FORCE」の改造に費やしたのだった。以降、その改造の行程をレポートする。
●「GT-FORCE」改造

まずは分解。本体側のカバーを開け、ステアリングの裏にあるネジ(本体カバーを外さないとアクセスできない)をすべて外すと表側の部品を分割できる。

分解するとラバーグリップが外せる。写真は外した状態で、ベタベタになったラバーグリップがとにかく臭いので一刻も早く廃棄したかった。ラバーグリップは外した際に弾力や柔軟性なくボロボロと崩れていたので、もはや「ラバー」としては死んでいたのかもしれない。

ステアリングの裏側には2つの基板があり、基板上の黄色い丸型のタクトスイッチがパドルシフト左右に対応。基板裏側にはステアリング表側のボタン4つに対応するタクトスイッチがある。

パドルシフトボタンはステアリングパーツに切込みが入っていて、プラの弾力で戻るだけのシンプルなもの。十字型の突起が前述のタクトスイッチを押している。
ステアリングのシャフトは中空の筒状になっており、本体のメイン基板から各タクトスイッチへの信号線とGND線が延びている。

本体側も見てみる。「GT-FORCE」にはFFBの動力となるモーターが見える。センタリングもバネ等ではなく電動であり、基本的にはACアダプタによる給電が必要なハンコンである。
ステアリングシャフトの先端には可変抵抗があり、ゲームへの操舵はこれを回しているだけなので電気的には案外シンプルな印象。

今回交換するのはAmazonで4,000円くらいで買った、実車用としては格安のステアリング。中古でもよかったが、ヤフオクでも結局それなりの値段がついているし、サイズや形状が条件を満たして4,000円以下で買う手間や時間を考えると、新品でも割に合うと判断した。

下部が平らになったD型シェイプで、メタリックレッドの樹脂部品が使われている。値段が値段だけにフェイクレザーですらないし、全体的に作りも安っぽい。ステアリングの名門「MOMO」のロゴが入っているものの、どう見ても中華のパチモンです(以下略)という感じ。
自分のクルマだったらこんなクオリティのものは絶対付けないが、今回はゲームのハンコン用。遊び半分に改造するのだと考えればこれで十分だ。

大きさを比較する。購入したステアリングは32パイ(320mm)で、一般的な乗用車のステアリングは370mmくらいなので相当小さく、一昔前なら車検は通らないサイズである。一方、「GT-FORCE」のステアリングはおおよそ250mmくらいだったので、それと比べると結構大きいといえる。
本格的なハンコンは実車用のステアリング交換に対応しているものもあるが、「GT-FORCE」はほとんどがプラ製の悪く言えばおもちゃの延長で、あまり大掛かりなステアリングは付けられない。現在発売されているハンコンがだいたい280mm程度と考えると、320mmならまあ許容範囲だろう。

そうと決まればステアリングをこんな感じで切り落とし、センターとスポーク部分だけ残す。

裏側はこんな感じ。基板はきちんと残せている。

本体側も同じように切り落とす。スイッチ等が実装されていない下方向のスポークは不要に思えるが、ネジ穴がある関係で残している。格安ステアリングは軽い部類とはいえ、元のプラスチック製よりは相当重い。左右2か所のネジだけでは強度的に不安があった。

取り付けるとこんな感じ。見事に(?)ステアリングが切り落とされた状態。

スポーク部は前方に向けて「反り」があるためそのままではステアリングを付けられない。15mmのボススペーサー(1000円くらいだった)で逃げる。

中心を出すのが難しかったが、位置決めしたらボルトを通すための穴を開ける。中心にもやや大きめの穴を開けた(理由後述)。

ボススペーサーを介してステアリングを取り付ける。ボルト穴は6つあるが、一番上は「GT-FORCE」側に余裕がなく省略。実車だったら絶対ダメだが今回はゲーム用なので強度的にも問題ないと判断。

裏側からボルト5箇所をナットで止める。中心に穴をあけたのはステアリングのホーンボタンを活かしたかったから。ゲームによってはホーンが実装されていることがあるので、それに使えるのではないかと。

いったんステアリングを取り付けてみる。きちんと回せるし、強度的にも問題なさそうだ。

次はパドルシフトだ。本来は実車のパドルに取り付けるエクステンションパーツ(スバル用)だが、アルミ製でクオリティは悪くなさそうだったので、今回はこれをそのまま「GT-FORCE」のパドルに採用。楽天で1,600円くらいで購入。

パドルシフトの位置を少し手前側に持ってきたいので、アルミアングル(L字型)を加工してこんな部品を作る。接着は強力両面テープを使用した。見た目が雑だがキニシナイ。

実車のパドルにフィットさせるためのプラ部品は外し、残ったビス穴を使用して前述のアングルを加工したパーツに穴を開けたうえで取り付ける。

ステアリングの裏側、パドルシフト部分に穴を開ける。もともとモールドがあったのでそれを基準に2つ開けた。

アルミアングルに穴をあけ、ステアリングのパドル部分に取り付ける。
アングルでなくてもいいのでは?と思われるかもしれないが、今回はなるべく「家にある余り物」を材料にするようにしている。DIYでいろいろ作っていた関係でアルミや木材の余りがけっこうあり、もったいなかったので。

裏側はこんな感じ。パドルシフトボタンの根元あたりを4箇所ボルトナット止めしている。

基板にあるタクトスイッチ横の白いソケットが干渉しそう・・・これは後述の配線時に撤去した。


最初は上写真のようにそのまま付けたら、パドルボタンのプラに変な力がかかり押せなくなってしまった。そこで、下写真のようにナットをスペーサーにしたら期待通りの動作するようになった。

前述のパドルを取り付けた。

ステアリング操作の邪魔にならず、かつ指が十分届く絶妙な位置になった。さすがに実車の「ゴクッ」という感触はないけど、操作感あるストロークは十分確保。タクトスイッチのクリック音も聞こえてきているため、とりあえずパドルシフトの取り付けは問題ないといえるだろう。
ここまでで「車を操作する」インターフェースは実装が終わったが、ゲームではメニュー操作のほか、走行中の視点変更やサイドブレーキなどの操作がある。「GT-FORCE」ではステアリングスポーク部分備わった4つのボタンにその役割があったので、それも再現する必要がある。

ゲーム用のものではないが、パネル実装型の押しボタンスイッチ(モーメンタリ式、押したときだけON)を必要数分用意し、一方でアクリル板を切り出して、ボタンが通る穴を開けたものを用意。穴あけ時に一回割ってしまったので裏から補強している。補強は取り付け時のスペーサーも兼ねている。

アクリル板にカーボンラッピングシートを貼りつけ押しボタンを実装。両端の赤ボタン4つは「GT-FORCE」の4ボタンに対応し、その他のボタンはゲームパッドを1つ追加したイメージである。
「追加したゲームパッド」は左の黒4つが十字キー、右のカラフルな4つはトリガーボタン。配色は(なんとなく・・・)スーパーファミコンを意識、中央の白3つはスタートボタン等、ステアリング中央のホーンボタンも追加ゲームパッドの一部になる想定だ。
今回は「アウトラン2」をダシにしているが、PC向けに改造していることもあって他のゲームで使用することも視野に入れている。「GT-FORCE」の4ボタン足りない分はキーボードや別途ゲームパッドを用意すればいいかもしれないが、なるべくステアリング部分で操作できるようにした方が便利であるはず。

ボタンを実装したパネルをステアリングに取り付け。両端の4ボタンはステアリングを持ったまま操作できる位置になっている。

各ボタンに電気的な配線を施していく。
左右に残した基板は「GT-FORCE」に4つのあるボタンとパドルシフトLRを受け持つが、今回は後者のみ使用する。4つのボタンは追加したパネルのボタンからリード線を引き込んだ。写真でいうと下側(1列)のピンソケットにそれらを接続。
一方、「追加ゲームパッド」はパネルのボタンから青と緑のリード線(これらもすでに家にあるもので間に合わせたが、色は一応左右で揃えておいた)を引き込み、GND線は各ボタンを被覆のないすずメッキ線で数珠つなぎで結線。ホーンボタンのリード線も含めて上側(2列)のピンソケットに接続。
さて、「GT-FORCE」にある4つのボタンはもともと存在するものだからいいとしても、「追加ゲームパッド」のボタン(上下左右、トリガーボタン×7、ホーンボタン)は「GT-FORCE」のメイン基板で受けることはできない。

そこで、「追加ゲームパッド」をPCに接続、認識させるために写真の「REVIVE USB MICRO(ビットトレードワン社)」を使用する。
この装置については別途記事を起こす予定なので詳細は避けるが、簡単に言えばボタンの入力信号をUSB変換し、ハンダ付けは必要になるがゲームパッドなどを簡単に作れるマイコンである。12ボタンまで対応し、GND線を接続するだけだ。
サイズは1円玉くらいで非常にコンパクト。写真のようにソケット化してベースのユニバーサル基板に取り付けている。ベース基板はこの後長さを短くした。

ベース基板に穴を開け、5mmのプラ棒でスペーサーを作成。M4のボルトが通るようにする。

「GT-FORCE」本体内の任意の場所にM4ボルトが通る穴を開ける(写真中央付近)。

ベース基板をボルトナットで固定する。ベース基板には必要なリード線(12ボタン信号線+GND線)を基板裏でピンヘッダに結線している。

リード線をステアリングシャフト(筒状になっている)に通す。今回使用したリード線は割と太目で13本もあるのでシャフトに通るかどうか、通ったとしてもステアリングの動きに干渉しないかが心配だったが特に問題なかった。すでに通っている黒いケーブルはもともと「GT-FORCE」で使用しているものである。
ピンソケットを付けた「REVIVE USB」をベース基板に取り付け、USBケーブル(Micro USB端子に対応)を差し込もうとしたところ・・・ケーブルの根元が本体側の柱に干渉orz

ベース基板を縦方向にして難を逃れた。本体内の上方はかなり余裕があるのでケーブルも干渉しなかった。リード線は結束バンドでまとめた。

「GT-FORCE」のメイン基板を元に戻す。本体から外部に出ているケーブルのうち、上が「GT-FORCE」のオリジナル、下が今回追加した「REVIVE USB」からのケーブル。後者は本体ボディの一部を半円状に削って外部に出せるようにした。

リード線を通したステアリング側はこんな感じに。

長さをそろえてピンヘッダに取り付ける。上から2つが「追加ゲームパッド」で使用する「REVIVE USB」からのもので、リード線の色はある程度揃えているが特に意味を持たない。というのも、「REVIVE USB」では各信号線をどのボタンに割り当てるかはソフトで設定するため、GND線以外はどのピンに結線してもよいのだ。
一番下が「GT-FORCE」オリジナルのリード線で(太さがまったく違う)。元の白いピンソケットは外して別途ピンヘッダ化した。これらを前述のステアリング側のピンソケットに差し込んで接続することになる。
なお、GND線はそれぞれで分けており、「GT-FORCE」と「追加ゲームパッド」は回路・配線的には完全に独立している。

ピンヘッダとピンソケットを接続しステアリングをビスで取り付け、ステアリング動作に支障することがないことを確認。これで少なくとも、操作に関する物理的なハードウェアは完成となる。

「REVIVE USB」の設定ソフトを起動した状態でいよいよPCに接続。事前にテスターで通電確認はしているが、認識してくれるのかどうか緊張する一瞬である。
各ボタンを押すと画面に反応が返ってきた。すべてのボタンが問題なく結線、動作できている証拠でひとまず安心。

「REVIVE USB」の設定画面。左側を見てのとおり、各ピンに「ジョイパッドのレバー上」みたいに割り当てていく。今回は使わないが、マウスボタンやキーボードのキーを割り当てることもできる。ここで設定した内容は「REVIVE USB」に記憶され、以降はこの設定ソフト無しでも普通にUSBゲームパッドとして動作する。

Windowsのデバイス一覧を見ると一番右の「Wingman・・・」が「GT-FORCE」、右から3番目の「REVIVE Micro」が「追加ゲームパッド」でそれぞれ認識されている。「GT-FORCE」からのケーブルが2本刺さっている状態である。

「GT-FORCE」のプロパティ画面でステアリングもペダルも反応することが確認できた。基本的なキャリブレーションもここで行える。別途「追加ゲームパッド」もプロパティで動作を確認できた。


ようやく本体カバーをかぶせて完成。「GT-FORCE改」が爆誕(?)した。元のステアリングよりも重心がかなり前に来ることになったが特に問題なさそうだ。

ハンコンだけができてもしょうがない。シートはこれ、フルバケに交換した際に発生したECR33のシートだ。なにせ本物のクルマのシートなわけで、ハンコンと組み合わせるのに申し分ない。
もっとも、今回用意したわけではなくかなり前から自室でPCチェアとして使っているものである。余談だが、模型のレビューする際の撮影は奥にある机の上で行っている。

シートは回転できるキャスター付きのベースを自作して一般的なPCチェア並みの座面高さになっているため、ペダルをそのまま床に置くとバスやトラックのような「踏みおろす」ようなポジションになってしまうのでイマイチだ。
そこで、自作のキャスター付きベースにする以前、かつてシートが乗っていた金属のパイプフレームにベニヤを付けてペダルを置くようにした。ペダルは特に不具合はなかったので拭き掃除した程度。踏み込んだ際に後方に移動しないようベニヤ側にストッパーは付けたものの、固定はしていない。
これにより、高さを稼いである程度前に足を投げ出す乗用車っぽいポジションにできた。

デスクに取り付ける。今後導入予定の新パソコンの準備工事とテレワークのため、モニター下がケーブルだらけだ。
「GT-FORCE」にはクランプがあるのでしっかり固定できるが、ステアリングの重さでややガタつきが出たため底面に薄いゴム板を貼ることで解消した。さっそく「アウトラン2」を遊んでみる。

「アウトラン2」のコントローラー設定画面、「GT-FORCE」がきちんと認識されている。なお、追加ゲームパッドは認識、動作自体は確認はできたものの同時使用はできなかった。ホーンボタンは用意されているが、今回はお預けである。
そもそもシンプルなゲームなので設定項目が少なく、「GT-FORCE」のボタンだけで事足りてしまう。複数コントローラーに対応していない仕様はある意味当然か。なお、このゲームはFFBには対応していない。

これだけではパッドで遊んでいたとしてもわからないが、「GT-FORCE改」で遊んでいるときのショット。ドリフトしながら「PRTSCN(筆者のキーボードの場合)」キーを押して・・・
このゲームは「リッジレーサー」シリーズと同様、ドリフトに入るとレールの上に乗ったような強烈な補正がかかる。そんな挙動もさることながら、コースによっては遺跡の中を走るとか荒唐無稽なものも。そこをバスも含めた一般車が平然と走っているのはかなりシュールな光景で、このゲームはリアリティよりも「ノリと勢い」なんだなと。

とりあえずゴールできるくらいに遊べることを確認。練習なしで途中ミスもしてるのでタイムが遅いのは勘弁いただきたい(苦笑)。ミルキーウェイは難しいけど星空がきれいなので好きなのよ。
●最後に
ファミコン時代のようにデジタル操作でゲームデザインされたものではなく、少なくともアーケードの移植や高度なカーシミュレータではなおさら感じられることだと思うが、やはりクルマゲーはハンコンに限ることを再認識した。
今回改造した「GT-FORCE」は左右90度程度しか舵角がなく、昨今のハンコン、特にG29あたりと比べたらショボイし実車感覚とは程遠いのは確かだけども(「アウトラン2」くらいだとちょうどよかったり)、それでもキーボードのやゲームパッドに比べたら何百倍も面白いと断言できる。特に緩いカーブでの舵角保持は本当に楽だし、今回は特に改造しなかったがペダルの微妙な加減ができるのもハンコンならではだ。ドリフト時のカウンターも気持ちいい。
「アウトラン2」のようなアーケードライクで「非リアル」ゲームでもその良さを実感できるのだから、現在の高度なクルマゲーではハンコンはたとえ安価なものでも、もはや必須なんじゃないかと思う。デメリットがあるとすれば場所を取るくらいか(結構大きい問題かもしれないが・・・)。
「GT-FORCE」本来の性能からは無茶させてる感はあるが、もともと捨ててもおかしくないくらいのモノを(少々手間はかかったものの)ここまで復活させることができたのはよかったと思っている。今後の耐久性は未知数だけども、冒頭で書いた通り売るわけでもないし、壊れたらその時はその時だ。PC買い換えたらそのうち他のゲームでも使っていきたい。