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8年ぶりのバッテリー交換

先日、クルマのバッテリーが上がっていたので久々に交換したレポート。

かつてこのブログでもバッテリー交換の記事を書いたことがあるが、実に2011年の4月、もう8年以上前のことだ。記事番号も35番目なので、自分でも懐かしいくらい。

http://speedsphere.blog84.fc2.com/blog-entry-35.html

筆者は基本週末しか乗らないからバッテリーにとっては苦しい環境で、それまでの純正バッテリーは3年持てばよかった方だったのだが、この時取り付けた「G&Yu」のバッテリー、今回の交換以前にバッテリーが上がったことはなく、実に8年以上持ったという優秀かつ驚異的なバッテリーだった

今回もぜひ同じ製品で行こうと思ったが、当時の購入先がすでにやめてしまっており、ネット通販でも同一製品が見当たらなかったのでやむなく他の製品を当たることに。もはやR33スカイラインは適合表にすら記載がない製品も多いが(涙)、ぶっちゃけメンテナンスフリー(密閉型)タイプでサイズさえ合っていれば取り付けられるので、今回は「ACデルコ」というメーカーのバッテリーを購入。なんでもトヨタの純正バッテリーに指定されているメーカーだそうで、信頼性は問題なさそうだ。グレードやサイズは前回と同じく「60B24L」とした。価格は1万円弱と純正品と比べたらかなり安い。

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バッテリーのほか、ソーラーバッテリー充電器も購入。

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R33(2ドアクーペ)のバッテリーは後方配置されてるので、トランクルームを開けてご開帳。よぉ・・・8年振りだな・・・

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まずは鎮座していた旧バッテリーを取り外す。12kg以上ある上に邪魔なストラットバー、狭い体勢に猛暑日(9月なのに33度越え)なので、外した時点ですでにヘトヘトに・・・

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大きさはほとんど変わらず、取っ手付きの黒い密閉型ということもあって外観もよく似ている。とりあえず、取り付けに際してサイズ的にはまったく問題なさそうだ。

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外した時と同様にきつい作業だが、旧バッテリーがあったのと同じ位置に配置。写真のガス抜きホースを忘れずに差し込んでおく。

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また、今回はソーラーバッテリー充電器も取り付けることになるが、場所はリヤシート直後のボード上とした。ボード上は植毛なのでマジックテープでそのまま貼れるし、駐車場は屋根付きながら西日が後方から入るので合理的な配置だと思う。ちなみに、今回の取り付けの時にクソ暑いのも西日のおかげ・・・

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トランクルームへのコードはボートの末端にあるルーバーの穴から引き込んだ。ただし、そのままでは穴が小さくプラグが通らなかったので、トランクルーム側から穴を少し拡大して対処した。

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今回はロゴがあっちを向いてしまうのでちょっと殺風景になってしまった。まあ、滅多に開ける場所じゃないし走行に支障がなければどうでもいいのだけど。充電器のケーブルは指定通りバッテリーケーブルの+、-端子にそれぞれ共締めし、+、-の順にバッテリーに接続、最後に充電器にプラグを刺すという手順だ。充電器のケーブルは長いので付属のタイラップで固定した(右上)。

早速エンジンを始動したらさすが新品バッテリー、セルの回り方からして違う。バッテリーは少しづつ劣化していくから慣れてしまい、案外「上がる直前」に気づきにくいんだよね。で、ある日突然上がっていると・・・自宅で上がる分にはネットで1週間たたずに届くし、取り付けも自分でやればいいからあまり問題はないが、そうはいっても取り付けは素人には重作業。ショップとかはそりゃ工賃取るわけだ。

その後テスト走行に出たが全く問題なし。旧バッテリーはGSで処分を依頼した(500円程度)。あとはどれくらい持つかだな。今回は充電器付けたけど効き目は未知数。数年後にまたバッテリー交換の機会があったらまた報告する予定。

p.s.後で気づいたが、「G&Yu」は「G&Yu NEXT+」という製品で売ってるのね。今回のバッテリーより少し高いが、そっちの方がよかったかも?今回のバッテリーはまだ付けたばかりなので結論出すにはまだ早いか・・・

トミックスから0系1000番台、N700系4000番台、800系ラッピング車発売決定

トミックスから新幹線製品がいくつか発売発表された。まずは0系1000番台から。

●98680 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線基本セット 18,200円
●98681 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線増結セットA 8,000円
●98682 国鉄 0-1000系東海道・山陽新幹線増結セットB 17,200円

(税抜き表示)

2020年1月発売予定。

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R9編成、2002年新大阪にて。新幹線趣味に入って最初に遠征した時に撮影した写真で、色調・明るさは少し調整した。

昨年下旬くらいから発売された新幹線製品に付属のアンケートキャンペーン「リリースコンテスト」で、0系1000番台が新幹線編で第1位になったため製品化が決定した(製品化発表自体はすでに公表されていたが、製品仕様が出るまで記事化を保留していた)。ちなみに、筆者は300系後期型やE5・E6系のアンケートで「とれいゆ」と半々で入れていたが(911形はまあ・・・)、別に「とれいゆ」だって発売してもいいのよ?

1000番台についてはすでに発売されているマイクロエースのレビューも参考にしてもらうとして、今回のプロトタイプは全車1000番台で構成されたN97~99編成である。当時ひかり用編成(H編成)が96本あったので連番になっており、特に食堂車ユニットが小窓なのはこの3編成のみ。カトーの2000番台は小窓で揃えたかったのか食堂車ユニットを1000番台にしていたが、今回の製品化でようやく本来の編成に組み込まれることになる。

N97・98編成はJR東海、N99編成はJR西日本に継承されたが、編成内の車両入替が日常茶飯事だった0系において、N98編成は唯一入れ替えがなかった編成である(編成解体後、一部他の編成に組み込まれた車両はある)。

模型の仕様は2014年に発売された大窓車をベースに、1000番台のボディが新規制作される形となる。小窓や方向幕になった行先表示だけでなく、ボンネット搬入口の形状、側面の非常口形状も忠実に再現されるとアナウンスされている。床下は偶数形式の整流器ダクトの数が従来製品の2から1になるはずだが、ここまでやるかは不明だ。ただ、ここをやっておけば大窓車の後期型(16次車以降)にも活きるから、是非という願いはある。

それにしても、1000番台は0番台との混在編成が圧倒的に多くて、実際にマイクロ製品はそれを再現していたのだけど、トミックスはまずは1000番台の形式を一通り作っておいて、追々混在編成も製品化していく算段だろうか。なかなか焦らすじゃあないか。これで大窓の後期車(16次車以降)の製品があれば、今後0系のバリエーション展開はしばらく困らないだろうし非常に楽しみ。

なんなら、この勢いでドクターイエローT3編成も!

お次はN700系4000番台(F編成)。

●98683 JR N700-4000系(N700A)東海道・山陽新幹線基本セット 21,500円
●98684 JR N700-4000系(N700A)東海道・山陽新幹線増結セット 20,800円

(税抜き表示)

2020年1月発売予定。

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新幹線に限らず「4000番台」って珍しい。

「N700A」はJR東海所有の1000番台(G編成)は発売されているが、今回の4000番台(F編成)は「JR西日本版のN700A」となる。実車の時点でG編成との差異がほとんどないので仕方がないが、製品は従来の1000番台からJRロゴの色がJR西日本のブルーになり、収録インレタの内容が変わる程度だと思われる(そして、相変わらずZ0編成ベースと・・・)。上の写真でも確認できるが、台車カバーの中心上にある空気ばねカバーの塗装が白とグレーで塗り分けられているのがG編成とのわかりやすい差ではあるけど、ここは再現されないだろう。

なんとなく今更感がある製品だけど、G編成発売当時は1編成しかなかったF編成も、その後の増備で現在では従来型のN700系(K編成)より多い勢力になっているので、同社のバリエーション展開的にも製品化されておかしくないともいえる。この調子だとK編成もしれっと製品化されそうな気もするが・・・

最後に800系ラッピング車。10月発売の「黄色のやつ」は過去記事でも扱わなかったので今回まとめて。

●97914 限定品 九州新幹線800-1000系(JR九州 Waku Waku Trip 新幹線)セット 30,000円
●97915 限定品 九州新幹線800-1000系(JR九州 Waku Waku Trip 新幹線 ミッキーマウス&ミニーマウス デザイン)セット 30,000円

(税抜き表示)

上は「黄色」でU007編成、2019年10月発売予定。
下が「赤色」でU009編成、2019年12月発売予定。

こちらはさすがに画像はないので(今から九州に行くのは・・・)ビジュアルはメーカー公式等を見ていただきたいが、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念したキャンペーンに伴うラッピング仕様の製品。「黄色」は2019年5月から運転の第1弾、「赤色」は2019年8月から運転の第2弾となる。なお、それぞれ運転終了が9/1、11/27とアナウンスされており、この2編成が同時に見られるのは今月いっぱいということになる。

模型の仕様は従来の800系1000番台そのもので、さすがに先頭部のレタリング類はきちんと印刷されていると思うが、連結部は相変わらずの外幌レス仕様である。黄と赤を揃えて並べると「非常に映えそう」だが、とりあえず筆者はスルー予定。前述の0系やN700系に向けて予算を温存しておきたいというのもあるが、正直筆者がミッキーマウスを好きじゃない・・・のが最大の理由(苦笑)。

トミックス N700S確認試験車(J0編成) レビュー

2019年6月、トミックスよりN700S確認試験車(J0編成)が発売された。

●98670 JR N700-9000系(N700S確認試験車)新幹線 基本セット 21,500円
●98671 JR N700-9000系(N700S確認試験車)新幹線 増結セット 20,800円


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N700Sは東海道・山陽新幹線向けの新型車両で、2018年3月に「確認試験車」J0編成が登場した。現在は各種試験を行っており、2020年度に量産車が営業運転を開始する予定である。N700SのSは「Supreme(スプリーム、最高の)」からのもので、N700S系とはいわないし、かといってN700系〇〇番台でもなく、それでいて新しい形式番号が割り振られているというこれまでにない扱いになっている。

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編成記号は300系で使用されていた「J」。現在試験走行を繰り返している確認試験車はJ0編成となる。

基本的にはN700系を発展させたような車両で、特に見た目は先頭形状以外はほとんど変わらず新形式といわれてもぱっとしない部分もあるが、走行機器類は新形式と呼ぶにふさわしいほど大幅に刷新されている。従来のN700系、700系は4両で1ユニットを構成していたが、N700Sでは機器類の小型化で2両1ユニット化しており、JR東海では「標準車両」と呼んでいるが、同じく2両1ユニットだったかつての0系のように柔軟な編成構成に対応できるとしている。

同車は16両編成で落成しているが8両編成に組み替えての試験も行っており、東海道新幹線のみならず山陽新幹線や九州新幹線の500系、700系、800系の置き換えも想定していると考えられる。リニア開通後に東海道新幹線の利用客が減ったとしても16編成からの減車が容易になるし、東海道・山陽新幹線で行う予定はないものの360km/hの速度試験も実施しており、海外への売り込みも想定。まさに高汎用性の「標準車両」とえるだろう。

さて、そんなN700Sの模型がトミックスより発売された。プロトタイプは当然、現在それしか存在していない確認試験車J0編成で、N700Sが営業運転に入る前に発売されたことになる。ただ、トミックスはN700系の時も先行量産試作車Z0編成を先立って発売、量産車が登場すればそちらも発売しており、今回も同じパターンを踏んだだけだといえる。したがって、N700Sも今後量産車が発売されることは既定路線だ。

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N700系ではZ0編成や3000番台(N編成)はスターターを意識した3両基本セット+増結セットだったが(最近3両基本セット自体やらなくなった気が)、今回は基本セット8両+増結セット8両のシンプルな構成。ウレタンは先日発売の700系0番台と同じくパンタの位置を調整できるタイプが採用され、16両編成を号車順に収納することができる。

製品名は「N700-9000系」となっておりZ0編成とかぶりそうな気がするが、Z0編成の製品名は「JR N700系 東海道・山陽新幹線(Z0編成)」だったので、とりあえず重複していない。量産車の製品名が気になるところだが・・・

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付属品はこれだけ。基本と増結にそれぞれ同梱されている。

インレタは形式番号が同じく印刷済みだったN700系Z0編成と似た構成。ただし、前面窓の編成番号と禁煙マークは印刷済みになったので含まれない。Z0編成は営業運転に用いられることはなかったが、N700系では唯一喫煙ルームがない(とされている)ため、禁煙マークが貼られていない車両が存在した。

左はパンタ車の車端部に取り付ける投光器のパーツ。これはZ0編成の付属品と同じものだ。

最近の新幹線模型はバリエーション展開が主だったので、久々に新しい先頭形状の製品が出たといえる。なので、先頭部は少し詳しく見ていこう。

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「デュアルスプリームウイング」という先頭形状はなんとなくLMPクラスのレーシングカーを思わせる稜線を両側持っていて、このためにヘッドライトに至るまでのサイドラインが水平に近く、ここはN700系との大きな差といえる。3段になった青帯もこれまで以上にスピード感を演出している。

模型ではこれらをひっくるめて忠実に再現。造形についてはトミックスは本当に安定しており、まったく問題ないと思う。

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ライティングを変えてみると「デュアルスプリームウイング」の特徴である両サイドの稜線がよくわかる。

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模型はフォーカス合わせがきつい・・・ヘッドライトがきちんとノーズの造形に収まっており精度の高さがうかがえる。

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非常に小さいにも関わらず、3次曲面の中にある複雑な形状のヘッドライトも見事に再現。ノーズカバーの分割線からの距離感も含め、まったく破たんが見られない。

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模型のヘッドライトはややツリ目気味だが、正面からの見た目もいい感じだ。サイドから回り込んでいる青帯が眉毛みたいに見えるのも忠実に再現。

ところで模型の正面の写真、撮影に使用しているパナソニック「DC-TX2」の「フォーカスセレクト」という機能を使ってみた。画面各所に片っ端からフォーカスを当てながら連続撮影し、後からピントが合っている画像を選択できるというもので、合っている各ピントを合成して画像を出力することもできる。ロングノーズの車両でも先端から後方までピントが合った写真を作成できるという寸法だ。画像の継ぎ目が不自然になる事も多くてあまり多用はできないものの、上の写真は上手く撮れたので採用した。

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N700系Z0編成と並べてみる。スマートなN700系に対し、N700Sは幅広でいかつい感じ。

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1つ上の写真のような構図だとN700系の方が先端が細く見えるが、真上からに近い構図で見ると寸法的にはほぼ変わらないことがわかる。ヘッドライトの形状の違いにも注目。

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前面窓はN700系と同じパーツを使っているようだ。内部のコクピットパーツも同じ。N700SとN700系の先頭形状の違いはノーズ部分に集中していることがわかる。Z0編成では前面窓の編成番号の印刷がなくインレタ対応だったが、今回製品は「J0」が印刷済みになった。

また、この写真からもサイドの青帯がN700Sではかなり前方に伸ばされたことがわかるだろう。

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N700系でも一部編成が装備しているセンサー窓はN700Sでは1号車山側、16号車海側にあり、模型でも目立ちにくいながらも印刷で表現再現されている(乗務員室扉の少し前方にある黒い小窓)。モールドにすると量産車の時に困るし、500系のセンサーも印刷だったので特に問題はないだろう。ドクターイエローがモールド表現にできたのはその編成しかないからである。

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青帯が3段になった以外、この部分の見た目はモールドの強さを含めてN700系から変わっていない。

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実車の方はがっつりホームドアに邪魔されてしまっているが、1号車後位もロゴマーク以外はN700系と同じである。確認試験車はこれだけなので車番は印刷済みだが、量産車ではインレタから選択する方式になると思う。号車番号、禁煙車マークも印刷済みで、N700系と同じく綺麗に印刷できている。

屋根上の検電アンテナ、実車は見慣れない形状のアンテナを装備しているが模型は標準的な形状である。実車はテストのためにパーツを変えまくるので、筆者が撮影した時はたまたまこの形状だったというだけである(16号車は標準的な形状だったし)。したがって、模型が間違っているわけではない。

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N700Aと同様、ロゴマークは奇数号車に貼りつけられよく目に付く。従来のN700系と比べると柔和なロゴマークだと思う。

ただ、砂絵みたいになってしまって印刷クオリティがいまひとつなのは気になった。離れて見る分にはそれほど問題ではないし、写真は異常に拡大している事も確かだが、これまでのトミックスは印刷が少々悪いと思ったものでも、シャープさだけは譲らないと思っていたので。量産車登場後に発売するあろうカトー製品がどうなるかわからないが、かつては印刷では劣っていたカトーも力を付けてきている。この状態では印刷は負けてしまってもおかしくない。

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9号車はロゴマークが行先表示機をよける配置になっているので、海側(模型の側)は車端側に、山側(実車の側)は客用扉側にそれぞれオフセットされている。模型でもそのあたりは忠実に再現しているし、グリーン車マークなどの印刷クオリティも従来通り高い。それだけにロゴマークのザラザラ感は本当に惜しまれる。

一見同じように見えるN700SとN700系の側面だが、改めて模型を見比べ、そして実車も確認すると結構差があることに気づく。

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まず、N700Sは3号車の両側、15号車の海側に喫煙ルームの窓がない。実車写真はN700系になるが、3号車車端にある小窓がN700Sにはないことがわかる。確認試験車なので該当部分に喫煙ルーム自体がない可能性もあり、量産車では復活する可能性もあるが実際のところは不明だ。

(2019/8/10追記)
調べてみると、現在のN700系の3・15号車海側の喫煙ルームは過去の物騒な事件を受け、防護用品や医療品置き場として業務用室に用途変更されているとのこと。したがって、N700Sの上記箇所は喫煙ルームではないことになるし、量産車で復活することもなさそう。筆者はまだ未確認だけど、N700AのG47編成以降でもN700Sと同様に窓が省略されているらしい。3号車の山側は喫煙ルームがあるにも関わらず窓がなくなったことになるが、15号車と異なりサイズが小さいので省略されたのではないだろうか。

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11号車の山側にある多目的室の窓がグリーン車と同じサイズに拡大されている。N700系では普通車の大きさで正方形に近いものだった。

また、N700Sでは客用扉下部の横にあったドア点検ハッチが廃止されている。N700系ではハッチがある箇所とない個所があり、さらにその位置がZ0編成と量産車で異なっている有様だったが、N700Sではそういうことはなさそうだ(量産車で復活しなければだけど・・・)。

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実車においてもN700系とN700Sでは車体断面が微妙に違っているが、模型でもきちんと再現されている。奥がN700Sでより四角い形状になっている。ボディがすべて新規制作とはいえ、よくここまで再現したなと驚く。

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窓配置がN700系と同じ号車が多いので、窓ガラスパーツはさすがに流用しているだろと思いきや、これも新規パーツのようだ(左がN700S)。ただし右のN700系はZ0編成なので、同社のN700系では最も古い製品である。その後の量産車製品や再生産によりパーツが更新された可能性はある。

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N700Sでは高圧線が屋根内に潜ったので屋根上がスッキリしているが、E5系等と異なり車端では従来通りジョイントでケーブルを露出させて渡している。これらは模型でも再現しているがジョイント形状は全号車同じ。もっとも、N700SにはN700系にあった一部車両の大型ジョイントがあるかどうか不明なので、完璧に再現できているかは判断しかねる。

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2・15号車の屋根にはパンタ及びパンタカバー取り付けの準備工事がされており、実際8両編成のテストではパンタが搭載されたこともあるが、こんなところもモールドで再現されている。確認試験車ならではのものであり、量産車製品ではおそらくボディが差し替えられるはずだ。

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パンタグラフは似ているがN700S(右)は上部のカバー形状が異なり新規パーツであることがわかる。パンタ支えるガイシの数もN700系の2本から1本に変更されている(写真に見える範囲の話で、パンタ全体では3→2本に変更)。

また、パンタ下部を覆う前後がスロープになっている「ガイシ覆い」もN700Sでは僅かに幅が狭くなっていることがわかるだろうか?これは実車においても同様に変更された箇所であり、一見わからないにも関わらず忠実に再現。車体断面ともども、これはグッジョブだ。

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ヘッドライトの光量は十分明るく色味も全く問題ない。ただ、N700系と同様に「ヘッドライト全体が光るだけ」であり、見る角度によっては先端側が光って見えるのも変わらない。カトーのN700系はヘッドライトが非常に凝ったものだったが、N700Sはどう出るのだろうか。

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N700S(左)とN700系(右)では室内灯の保持部分が異なっており、室内パーツは新規であることがわかる。また、可動幌も一見同じに見えるが前述の車体断面変更の関係で新規パーツになっている(可動幌パーツ上部の厚みが違う)。一方、特に変える理由もないので当然だけど、座席パーツは同じパーツを使用している。

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写真小っさ・・・床下は新規制作されたもので、ここに至ってまでZ0編成の床下流用はさすがにやらなかったようだ。先頭車は新規にせざるを得ないとしても、ダクト形状をZ0編成に合わせるだけで中間車はすべて流用してきても個人的にはまったく驚かなかっただろうが、それはさすがに見くびりすぎか。

中間車は写真の2パターンしかないが、実車においても雑誌の形式写真を見る限りはこの2パターンだけのようだ。細かなハッチの有無の違いやパネルの分割線差はあるかもしれないが、同じく中間2パターンで済ませていたN700系と比べたら(少なくとも確認試験車では)忠実に再現されているといえる。実車の機器構成がシンプルになったことに救われたともいえるが、メーカーにとっても仕事が楽に?

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台車はN700系と同じ、両端の空気ばねが削られている点も同じだ。一応、集電板が改良され車輪の転がりがよくなったとのこと。写真ではわからないけど・・・

台車カバーは分割線2本のタイプで実車の中間車では2・7・8・ 9・10・15号車が該当するが、分割線1本タイプの方が数は多い。いずれにしても実車とは異なってしまうがここを作り分けていないのはカトーも同じ。トミックスのN700系製品(S・R編成除く)はすべてZ0編成の分割線なしタイプだったことを考えたら、マシになったと考えていいのかもしれない。もちろん、確認試験車としての話で量産車製品がどうなるかはわからない。

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カプラーはフックリング式からフック・U字式に変更された。左はZ0編成となるが、新幹線では通電カプラー初採用の製品である。それからすでに10年以上を経過した現在、トミックス新幹線はフック・U字式が主流になっている。

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連結部の印象もN700系からまったく変わっていない。

●総評

特徴的な先頭形状はもとより、パンタのガイシ覆いとか車体断面形状とか、言われなければ分からない個所も手抜くことなく再現、単にボディ・床下を新規制作しましたという以上に、N700Sの確認試験車を忠実に再現した製品であることは間違いない。そのおかげで、一見同じに見えるN700系との差異に気づかされる箇所も多々あり、実に勉強になる製品でもあった。

予想以上に新規率の高い今回製品だけど、先日発売の700系0番台もボディ・床下が新規制作ながら基本設計は従来の700系製品に準じていたように、今回製品も基本的には従来のN700系と同じである。

したがって、各種造形や窓ガラスの精度感とか良いところは引き継いでいる一方、無難すぎて「すげえ」と思えるギミックもない。床下がよくなったと思えばロゴマークの印刷は悪くなるなど「プラマイゼロ」な点もあって、とにかく長所・短所とも同社のN700系製品のクオリティそのもので、進化も退化もしていない。その意味では今回も良くも悪くもガワがかわっただけという印象だ。

とはいえ、実車も見た目に関してはN700系からそれほど変わっていないし、N700SもN700系のバリエーションと考えれば差が出すぎてもそれはそれで問題があるかもしれない。細かな不満はあるとはいえ同社のN700系だって水準以上のクオリティは持っているわけで、そこから変わらないのも間違っていないと考える。

なので、トミックスの従来のN700系製品に特に不満がないのであれば、今回のN700Sでも不満が出ることはないと思う。あとは「確認試験車」というマニアックな編成に興味があるかどうかがポイントだろうか。後にカトーも含めて量産車製品が出てくるのは既定路線ではあるけれど、いち早くN700Sの模型を手元に置きたいならこの機会に入手しておくのが良いと思う。

あと気になるのは過去に100系、N700系でもあったことだけど、量産車製品が今回製品(確認試験車)に引っ張られて、実車と異なる部分がどこまで出てくるかだろう。N700Sは少なくとも外見上は完成されていて量産車との差はあまりなさそうだから、そこまで大きな違いは出ないと勝手に予想(願望)しているが・・・量産車製品の発売をカトーともども待ちたい。

p.s.
今年の前半は(トミックスばっかりだけど)わりと新幹線製品が多かったが、11月くらいまでの新幹線模型の予定は800系(スルー予定)しかないので、しばらく(お財布的にも)のんびりできそう。ブログの更新頻度が少し下がるかもしれないけどご了承のほど。

小田急ファミリー鉄道展2019

ちょっと時機を逸してしまったが(1ヵ月前って逸しすぎだろ・・・)、5月25日に行われた「小田急ファミリー鉄道展2019」のレポ。

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5月下旬にして30度越え。晴天もいいところだが、撮影のことを考えると曇りの方がよかった・・・

海老名で毎年行われる小田急の恒例のイベントで、当ブログでも何度かレポしたこともあるが、毎年10月に行われるのに今年はなぜか5月に急遽行われることになった(その理由は後で知ることになる)。イベントの開催を知ったのは数日前、しかも当日は季節外れの暑さだと聞いていたし、何しろ昨年10月からそんなに時間が経っていないから、今回はスルーしてもいいかな?とか思っていた。

しかし、告知で目を疑ったのが(公式的に)初代ロマンスカーである3000形「SE(SSE)」を展示するという情報。それも、普段格納されている専用の保存庫ではなく屋外、つまりいつもの展示車両コーナーで見ることができるという。保存庫内での展示というのは過去に何度かあったし(それさえもしばらく休止していたが)、屋外展示も2007年に実績があるがその時はロマンスカー50周年記念という名分があった。なので今回はいったい何があったのか!?と思った。

とはいえ、屋外展示されるとなれば12年ぶりのことである。筆者にとってはスルーできるはずもなかった。

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目玉の「SE」と同時展示されていた最新鋭ロマンスカー70000形「GSE」。こちら側(山側)は架線柱が多いな・・・

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海側は架線中はないものの、光線状態の問題で光が反射してしまった。奥に「SE」が見える。

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先頭部にはグッドデザイン賞のロゴが貼り付けされていた。数日前にはブルーリボン賞も受賞しているが、こちらはまだなんの装飾もなかった。

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晴天により光線状態が厳しいが、赤い車体に青空がよく似合う。

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一部車両には運用1周年ロゴが貼られていた。車体の映り込みから、人の多さがわかる。

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形式写真も何枚か。人多い+架線柱などの障害物+海側は半分くらい「SE」がかぶってるなどで全号車は撮れなかったが・・・

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模型では省略されていた(Nゲージには小さすぎる)フロントピラーのエンブレムにはグッドデザイン賞のロゴが追加されていた。

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それにしても、昨年の模型のレビュー前にこれだけ撮れていたらなと思う。昨年10月のイベントは引退する「LSE」がメイン展示で「GSE」は展示されなかったし、結局海老名や本厚木て慌ただしく撮るしかなかった。

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側面の「ローズバーミリオン」と屋根上の「ルージュボルドー」の違い。

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模型でも表現されていたが、側面にある微妙な段差がハイライトとなりアクセントになっている。ツライチになる乗務員室扉には段差があるが客用扉にはない。

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連結部にある衝撃吸収機能付きアンチクライマー。

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床下にある冷却用の空気取り入れダクト。こんなところ撮る人間はそうそうおらず、ディテール取り放題よ。

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そして今回の目玉展示である3000形「SE」。この車両より前にも「ロマンスカー」を名乗った車両は存在しているが、小田急の公式的にはこれが初代ロマンスカーとされている。1957年に登場し、当時の狭軌の世界最高速度145km/hの記録を持ち、その後の新幹線にも多大な影響を与えたといわれている。

当初は8両編成だったが、後に御殿場線乗り入れ対応改造で5両編成になり、電気連結器や後継の「NSE」と共通のヘッドマークが取り付けが行われ、この写真のような顔つきに変わった。江ノ島線沿線民だった筆者にとって「えのしま」号といえばこれだったので、個人的にも思い入れが大きい車両だ。もっとも、晩年は「えのしま」で使われることもなくなり、もっぱら「あさぎり」専用車として1991年の後継車両20000形「RSE」登場まで活躍していた。

「GSE」7両(連接車11両相当)に対し5両編成と短いので、こちら側は「GSE」と顔が並ばないのだった。

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ロープが入ってしまったが、ローアングルで撮るとスピード感があるスタイルだと思う。この写真からは感じにくいが、実はものすごい数の撮影者が背後にいる中での1枚である。

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レトロというか濃いというか・・・このゴテゴテ感。窓越しに見えるグレーの受話器が味ありすぎ。

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流線型ながらノーズはそれほど長くない。「MSE」の非貫通型(扉あるけど)の方が長く感じるくらい。

「NSE」「LSE」にも引き継がれた塗装だが、車体下部のグレーには後継車とは異なり白いストライプが入らない。代わりに側版にビードがあるのが特徴で、一昔前のステンレス車・・・小田急でいえば1000形、2000形あたりで見られるが、鋼製車では珍しいケースといえる。これは「SE」が高速化志向による軽量化を徹底しているためで、外板がそれだけ薄いということになる。

先頭部が乗務員室扉のみで客用扉がないのは「EXE」「MSE」も同じだが、「SE」は先頭車両にそもそも客用扉がなく、乗降は次位の車両からするしかなかった。この乗務員室扉もかなり小さく、身長172cmの筆者でもかがまないと通れない。2007年の展示では車内も見学出来て、出口がこの乗務員室扉だったのだ。

側面のサボには「御殿場-新宿」とある。「SE」時代の「あさぎり」号は御殿場線内では急行扱いだったが、「RSE」投入で沼津まで延伸され特急となった。その後は利用客低迷で再び御殿場まで縮小(種別は特急のまま)、現在は「MSE」がその任に就いている。

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連結部は連接車であるため台車を2両で共有していることがわかる。登場した時期もあるが空気ばねではなく、なんとコイルばねだ。連接構造もロマンスカーの特徴だったが現在では「VSE」に残るのみで、最新の「GSE」では一般的なボギー車になっている。

他にこの写真から見られる特徴として、客用扉が手動だったことが挙げられる。「SE」より前のロマンスカー(1910形、1700形、2300形)は自動だったので機構だけ見れば退化していることになるが、ドアエンジンすら載せたくないほど軽量化に拘っていたといえる。手動ドアは次のの「NSE」でも採用されており、開閉はアテンダントが行っていた。降車時にはアテンダントの挨拶も行われていたから、特に観光特急の演出として手動ドアとの相性は良かったのかもしれない。なお、「LSE」以降はすべて自動に戻っている。

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これも軽量化のためだと思うが客用扉と客室の間に壁がなく、いわゆる「デッキ」が存在しない。連結部の貫通路も広めにとられていて、車内全体の見通しの良さを重視した設計になっている。

「SE」では軽量化のほかに「低重心構造」で床下が低いのも特徴だ。客用扉部=ホームの高さからスロープで少し下って客室に入ることになり、ダブルデッカー車の階下席に比べたらカワイイものだが、座席に座ると明らかにホームが近くて床下の低さを実感できた。

客用窓は固定化されているが、これは1984年の更新によるものでそれ以前は窓を開けることができた。それもそのはず、登場時は冷房すらなかったためである(後に設置された)。

ここまで書いてきて改めて思うが、この車両はいろいろ規格外すぎる。先頭車に客用扉がないとか、今では認可されないんじゃないだろうか。

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3号車の喫茶カウンター部分。当時は「走る喫茶室」といって、ワゴンによる車販ではなく座席でオーダー&届けてくれるというものだった。1987年登場の「HiSE」では端末を用いたオーダーシステムまで導入していたが、その後は利用低迷でロマンスカーも一般的な車販になってしまった。観光ロマンスカー復古を目指した「VSE」では「走る喫茶店」システムを復活させたものの、長続きせず現在は車販のみとなっている。新幹線を含め、JRでは車販すらない特急も運転されている時代だ。駅の外でも中でもカフェには困らない現代、もう「走る喫茶室」が成り立つ時代ではないのだろう。

サボに「A号車」とある(2つ上の写真では「B号車」もある)が、これは重連運転時の座席番号重複を避けるための処置である。「EXE」「MSE」のように6両編成は小田原寄り、4両編成は新宿寄りと決まっているならよいが、「SE」の場合は2編成のどちらが前後に来るのかわからない。同じようなケースは新幹線のE4系でも見られるが、「SE」の時代にはLEDによるデジタル号車番号表示機などは存在しない。なお、「SE」の重連はあくまでも増車目的であり、分割併合運転は行っていない。

ところで、隣の車両には下部のグレーがなく塗装が違っている。どういうことかというと・・・

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こちら側は逆光がきつい・・・「GSE」と並べている顔つきが異なっているが、こちらは先頭部が登場時の原型に復元されている。次位の車両までは塗装も復元されているため、編成途中で塗装が変わっているのである。

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「SE」の原形、つまり御殿場線乗り入れ改造前は重連を行わないので電気連結器を装備しておらず、ヘッドマークも上で見せた「NSE」と共用するタイプではないから、改造後と比べてゴテゴテ感がなくすっきりした印象がある。窓枠がグレーに塗られているのも原形に忠実だが、復元されたのは顔と塗装だけで前述の客用窓固定化などは晩年のままである。

「SE」が登場した時代は電車といえば「茶色の1色で箱型」が幅を利かせていた時代。そこにこんなのが出てきたら、そらもうすごいインパクトだったろうって。今回の記事で扱いたかったのはこちらだから無理もないが、「GSE」よりも写真のキャプションが大幅に多くなっていて自分でも苦笑している。改めて規格外というか、ネタが多すぎるのだよこの車両。

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上の写真にもチラチラ写っているが、「SE」と同一線上に箱根登山塗装の「赤1000形」がいた。「SE」は自走できないし、この車両の前にもロープがあるからイベント中は封じ込め状態ということになる。かといって、パンフレットには展示車として記載もされていない。

実は「SE」をここまで牽引してきたのはこの赤1000形である。イベント後も推進運転で「SE」を移動させている。「SE」を動かす車両が必要ならば、イベント映えする赤1000形でということなのだろう。行先表示にある箱根湯本・片瀬江ノ島の分割列車はすでに存在しないし、赤1000形が用いられたこともなかった。こんなネタを盛り込んでいる時点で、どう見ても「事実上の展示車」にする気マンマンである(一応、赤1000形は過去に展示された実績はある)。

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また、こちらは本当に展示車ではないが、「EXE」と「MSE」の4両編成が並んでいた。あまり見られる画ではないせいか、撮る人も多かった。

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「MSE」はいったん出庫したがすぐ後に別の編成の「MSE」が入庫したので、少なくとも筆者がいた時間帯はずっと並んでいた印象だ。「EXE」の方はしばらくして3000形(「SE」じゃない)に前方をふさがれる形となり、ずっと動くことはなかった。

かくして、イベント会場を後にした。この後ゲームやるために隣の本厚木まで移動する際(ビナウォークのタイトーステーションは混んでたのよ)、空になっているであろう「SE」の保存庫を見ていたところ、その中にはなんと通勤車両の保存車(2200形、2600形、9000形)が格納されているではないか。本厚木から戻って来た際に再度見ても同じ。通勤車両がそこにいることも驚いたが、保存庫前のレールも撤去されていたから「SE」は再格納できないことになる。

これらの出来事は帰宅してからいろいろ調査したところ、2021年に海老名に建てられる「ロマンスカーミュージアム」に関わる準備の一環ということがわかった。

「SE」はこのイベントの直後に相模大野に回送されており、おそらくミュージアム収蔵に向けて・・・あまり考えたくないが、すでにアナウンスされている中間車2両の解体を含めた「お色直し」をするのだと思う。2021年にはまだ早い気もするが、収蔵車両はほかにもあるので完成までの工程を逆算すると「SE」はこのタイミングになったのだと思われる。海老名から相模大野まで移動させるにもいったん保存庫から出さなければいけないわけで、どうせならこのタイミングでイベントをやって「SE」も屋外展示してしまおう、という算段だろう。

そして、次に「SE」を見られるのはミュージアム完成後であり、5両編成の状態で陽の下で見られるのはこのイベントが最後だったということである。その意味では来て本当によかったと思っている。

また、前述の通勤車両3両については、もともと喜多見に保存されていたが手狭になったという理由で相模大野に移動しており、さらにこのイベントの数日前に海老名に来て主がいなくなった保存庫に格納されることになった(「SE」はその前に出庫していてイベントまで検修庫で待機)。この3両はミュージアムに収蔵される予定はないが、この保存庫に格納しておけば営業線の邪魔にはならないし、「SE」がそうであったようにイベントに出すことも可能だろう。個人的にはこれらもミュージアムに常設展示してほしかったけど(特に9000形は好きなので)、いい落としどころになったのではないだろうか。

トミックス 700系0番台(C編成) 行先表示機エラー車両が無償交換対応

2つ前のトミックス700系0番台のレビュー記事で、8号車と12号車の行先表示機が他の号車よりも小さいというエラーがあると書いたが、公式よりこの2両を無償交換対応するとの発表があった。

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上がエラーの行先表示機、下が正しい形状。大きさが異なり、8号車と12号車が上の状態に該当する。

詳しくは公式を見てほしいが、問題の2両が含まれる増結セットをメーカーに送付すれば7月末以降より行先表示機が修正されたボディに交換してくれるとのこと。せっかく16両を編成順に並び替えた後で増結セットの製品状態に戻すのは面倒だが、たとえば9~16号車のうち12号車以外のどれかを8号車と入れ替えて送るとかでも(要は問題の2両が1つのブックケースに収まっていれば。その旨文面は同封した方がいいかも)よいと思うし、筆者もそうするつもりだ。

それにしても、今回リコール対応はまったく想定外で驚いた

今回の件はパーツ流用による実車との違いではなくエラー(ミス)だと思っていたものの、対応するならボディ無償交換、つまりメーカー持ち出しの金型改修になるわけで、リコール対応は絶対ないと思っていた。それは無責任なことではあるけれど、たとえ闇改修といわれようとも今後の「さよならセット」や再生産で修正するあたりが「現実的な落としどころ」だろうと。

それがまさかの無償交換。まあ、その車両を特徴づけるポイントでの金型設計のエラーというのは珍しいと思うし(少なくとも新幹線模型では筆者の記憶にはない)、さすがに放置はできなかったということか。今回はアンケートが入っていたので、ユーザの声(不満)が届きやすい環境であったことも一因なのかもしれない。筆者も送ったしね(もちろん当サイトの管理人ではなく一個人としてよ?)。

いずれにしても、メーカーの誠意は大いに感じたし納得した。ここはありがたく交換させてもらおうと思う。
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