FC2ブログ

トミックスからN700S確認試験車発売決定

トミックスからN700Sの確認試験車(J0編成)の発売が発表された。

●98670 JR N700-9000系(N700S確認試験車)新幹線 基本セット 21,500円
●98671 JR N700-9000系(N700S確認試験車)新幹線 増結セット 20,800円

(税抜き表示)

2019年6月発売予定。

201809Hamamatsu-09.jpg
浜松工場イベント@2018にて。

N700Sの量産車は2020年度(2021年3月かな)から営業運転開始予定となるが、それに先立って現在先行的に試運転を行っている確認試験車と呼ばれる編成(J0編成)がプロトタイプとなる。トミックスでは過去に100系(X0編成)、N700系(Z0編成)で試験車両を先に製品化し、後に量産車をラインナップに加えたことがあるが、今回も同様のパターンに。

製品構成を見ると8+8両編成になっていて、N700系Z0編成のようなスターター向けはあまり意識していないっぽい。量産車に移行する際に改めて紙パックの3両基本セットを中心とした構成にして、カトーが量産車を製品化するタイミングで「勝負」する予定なのかもしれない。

製品名が現時点では「JR N700-9000系」になっていてZ0編成とかぶっている気がするが、Z0編成は絶版になっているし製品名も「JR N700系 東海道・山陽新幹線(Z0編成)」だったので良しとしたのだろう。浜松工場の記事でも書いた気がするが、N700Sは新形式なのかN700系のバリエーションなのか判断に迷うところがあり、メーカーもそれなり悩んだのではないだろうか。

公式サイトでは先頭形状とパンタグラフくらいしか新規制作を言及していないが、NGI様のショップ向けの新製品発表会では「フル新規金型」とも伝えられているので現時点ではどんな製品になるのかなんとも言えない。基本的にはN700系のような手堅い仕様になると思うけど、とりあえず先頭車とパンタグラフを新規制作して中間車はすべてN700系の流用としても最低限「形にはなる」。この場合、中間車のドア点検ハッチの違いはともかく床下は相変わらずZ0編成の流用に・・・N700Sは台車カバーの形状が変わっているのでさすがにそれはないと思うけど、仮にそうなっても個人的には呆れこそすれ驚くようなことでもない。

一方で「フル新規」が本当であればドアの点検ハッチ位置まで正確になるだけでなく、床下もZ0編成の流用ではなくなると思うので期待したいところだけど、この場合確認試験車を完全再現したところで、今度は量産車が試験車(試作車)に引っ張られて実車と異なる部分が出てくるというのが100系、N700系であったことなので、また繰り返されるのではないかという心配はある。N700Sは少なくとも外見上は完成されていて量産車との差はあまりなさそうだから、ダメージは小さいかもしれないが・・・

個人的にはあまり期待せず、先頭車とパンタグラフと床下が新規で中間車ボディはN700系の流用くらいだったら合格だろうか。久々の新形式の製品だし、100系、N700系と同様に量産車の製品が出た後に絶版になる可能性大なので、個人的には押さえておきたいと思っている。

トミックス 500系「ハローキティ新幹線」レビュー

2018年12月、トミックスより500系「ハローキティ新幹線」が発売された。

・98662 JR 500-7000系山陽新幹線(ハローキティ新幹線)セット 30,000円

500kitty-01.jpg
2018年6月より運用されている「ハローキティ新幹線」が製品化。「500 TYPE EVA」と同じくV2編成が充当されている。

500系V編成のうち、V2編成は「プラレールカー」、「500 TYPE EVA」と特別仕様として活躍してきたが、第3弾はなんと「ハローキティ」。これまで新幹線では見られなかったピンク主体の「かわいらしい」色使いと、精悍な500系が組み合わされることになった。模型も実車登場から半年程度でトミックスから発売。すでに同社には500系V編成の製品があるとはいえ、「旬」を逃さない迅速な製品化といえるだろう。

前述のとおり、基本的には同社のV編成製品のバリエーション展開(塗り替え)なので改めて言及することは少なくなってしまうが(詳細はメインサイトのV編成レビューを)、ポイントのみ押さえていきたいと思う。

500kitty-02.jpg
もう、パッケージから「Kawaii(来日外国人感)」なデザイン。好きな人にはパッケージだけでもたまらないかもしれない。「500 TYPE EVA」は限定品だったが、今回は(「現美」もそうだったが)限定品指定はされていない。そのためかは分からないが、「EVA」のように特製外箱ではなく通常のスリーブとなる。

500kitty-03.jpg
パッケージ背面はハローキティ+西日本の名産品というデザイン。車体にラッピングされているものをモチーフにしている。

500kitty-04.jpg
今回は「EVA」と異なり、8両編成が号車順にきれいに収まるようになった(本来あるべき姿だと思うので「改善」とは言いたくない)。これまでの500系製品と同様に屋根上のジョイントパーツが付属するが、当然屋根上のピンクに合わせたものになっている。

500kitty-06.jpg
ピンクになっても500系の精悍さは健在。模型自体は同社の500系従来製品のバリエーションなので先頭形状等は全く同じだ。「EVA」と同様、V2編成の編成番号は印刷済みになっている。写真は省いたが、ヘッドライトは点灯させたところ電球色だった。

500kitty-07.jpg
屋根上はパンタカバーや検電アンテナも含めてピンクで塗装されているが、パンタグラフのベース部は元の青のままである。それだけに良いコントラストになっていると思う。

500kitty-08.jpg
500kitty-09.jpg
実車のパンタは汚れているが青であることがわかる。ラッピング塗装の色使いや位置関係は問題なさそうだ。「EVA」もそうだったが、号車番号、車番、禁煙マークはもとより、ハシゴ位置表記(パンタ真下の車体下部にある小さなマーク)もすべて印刷済みとなっている。したがってインレタは付属しない。

500kitty-11.jpg
500kitty-12.jpg
1号車山側は窓がラッピングされてスペシャルな雰囲気が漂う。ここのラッピング塗装も位置関係に全く問題なし。「EVA」は窓ガラスへの印刷にややズレが感じられたが今回はほとんど感じない。

500kitty-13.jpg
「EVA」につづき1号車の室内パーツは新規制作。「EVA」はカトー対策で新規にしたのであって、今回は通常品を流用すると思っていたので意外だった。それだけではなく、2号車も博多寄りは実車のような部屋状になっているのも再現。外からは全く見えないのに、非常に気合が入っていて恐れ入る。

500kitty-10.jpg
海側は一部窓が開いているのは「EVA」と異なる点。後述のステッカーと室内灯の組み合わせは効くかもしれない。

500kitty-05.jpg
未開封で撮影してしまったが、今回も車内用のステッカーが付属する。外からほとんど見えないので自己満足になってしまうが、こういうのは気分も大事である(たぶん・・・)。「EVA」と異なり海側に窓が開いているので今回は室内灯を組み込む意味が出てきたが、窓ガラスの裏に貼る遮光用ステッカーも付属する。

500kitty-14.jpg
先頭部横のハーキティ仕様の500系ロゴ。印刷はやや粗いかもしれない。

500kitty-15.jpg
ロゴ以外にも形式番号や号車番号(この写真にはない)、ノーズ横のホクロ(センサー窓)もつられて粗くなっていて、N700系くまモンラッピングのような現象が起きている。いずれも小さいので肉眼ではあまり気にならないが・・・ピンクの帯についても、ボディ側は非常にシャープながらも床下側はちょっと眠たい感じだ。

「EVA」の時は特に濃いブルーは光沢感があったが、今回は全体的にフラットで光沢感はほとんどない。

500kitty-16.jpg
位置関係は全く問題なさそうだが・・・雪落とし用の台で見えづらいが、車体下部の「V2」の編成番号は省略されている。

500kitty-17.jpg
床下底面にはサンリオのコピーライトが印刷。しかも8両すべてに。「EVA」にはこの手のものはなかったが、さすがガチのキャラクタービジネスを生業にしているというべきか。今回のレビューも画像バンバン上げてるが大丈夫だろうか(汗)。

ここからは各連結部のラッピングを8号車から見てみる。まず8・7号車間。客用扉窓ガラスのリボンも細かいながらしっかり印刷されている。
500kitty-18.jpg
500kitty-19.jpg

6・5号車間。
500kitty-20.jpg
500kitty-21.jpg

3・4号車間。
500kitty-22.jpg
500kitty-23.jpg

2・1号車間。
500kitty-24.jpg
500kitty-25.jpg

やはり、全体的な位置関係は問題なさそうだ。キャラクターの印刷はやはり粗いけど、肉眼ではまず気にならないと思う。

500kitty-26.jpg
他製品でも同じような流れがあるが、通電カプラーはフックリング式(右)からフックU字式(左)に変更された。可動幌は実車同様にグレーになっているが、「EVA」と同様に500系の通常塗装に対応した3分割パーツなので分割線が見えてしまっている。


●総評

500系V編成はこれまでに特別仕様「プラレールカー」「カンセンジャー」と出ていたが、今回の「ハローキティ」は「EVA」に続き見た目にインパクトがある製品になったと思う。見た目にカラフルで楽しいだけではなく8両編成と新幹線としてはお手軽かつ堅実な構成なので、ぜひコレクションに加えてみてはいかがだろうか

500kitty-27.jpg
前作「EVA」と並べる。編成はどちらのV2編成、実車では絶対にできない並びだ。エヴァンゲリオンとハローキティでは元ネタも雰囲気も全然違うけど、元が良すぎるんだろうが500系が纏うとどちらもカッコいい。ていうか、カッコ悪くする方が逆に技術いるやつだな(w。500系よりも新しい700系の廃車が進む中、今後も特別ラッピング仕様が続くのか予断は許さないが期待したい(また模型に課金することになりそうだが・・・)。

●おまけ・新大阪プチ遠征

「EVA」は実車を撮れなかったが、今回は実車を撮りに行ってみた。さすがに走行シーンまで狙うと遠出になってしまうので、最低限レビューに使える程度の形式写真やディテールが撮れればと思い新大阪に出撃した。

とはいえ、11月以降は休日出勤で連休がなくなってしまい、そうこうしているうちに12月中旬になってしまった。この時点のハローキティの発売予定日は「12月下旬」だったけれども、最後のチャンスと思い12月16日(日)に決定。前日は休日出勤、次の日は通常どおり仕事なので日帰りで強行という、前記事の「GSE」と同様に慌ただしい遠征となった。

500kitty-31.jpg
新横浜を8時ちょい過ぎの「のぞみ」で新大阪に到着。もはや「のぞみ」はN700系以外に乗る方が難しい。調べれば700系を選択することもできたと思うが、前述したように慌ただしい今回はそんな余裕がなかった。

500kitty-32.jpg
21番線に到着し、「のぞみ」出発後の新大阪の名物(?)20番線には700系「ひかりレールスター」がいた。存在は知っていたが、冬季に設置される雪落としの作業台(?)を始めて見る。これまでの西日本方面の遠征はたいてい夏休みとかで、冬に大阪に来るのは実は初めてだったりする。来る時期が悪いとしか言いようがないが、下回りの撮影に支障が出てしまうことに。

500kitty-33.jpg
ハローキティ新幹線は基本的に新大阪11:29発の「こだま741号」で運転されている。「V」の停目に500系の運転室あたりが来るはずだ。この日の大阪は雨の予報だったので天候が不安だったが(駅撮りなので降ってもあまり問題ないが)、午前中はわりと晴れていて、先のレールスター試し撮りではむしろ逆光気味で困っていたほど。

500kitty-34.jpg
そして、21番線から狙う場合、21番線に16両編成が居座って被られる可能性がある。実際、2011年の遠征ではN700系「さくら」初撮りでモロに食らっており、こればかりは来てみないと分からないだけに一番の懸念だった。

なので、新大阪に着いてさっそく21番線の状況を確認。ハローキティが新大阪にいるのは11:13~11:29。案内表示を見る限り、この間に回送列車等が長時間居座るようなことはなさそうだ。11:25発の「のぞみ103号」が唯一重なり、少し早めに見積もって11:20に入線してくるとしても、撮影時間は少なくとも7分あることになる。経験上、7分あれば8両編成の形式写真・ディテール撮影は十分いけるのでとりあえず安心した。

500kitty-35.jpg
1本前のN700系で8両編成分の形式写真とディテール撮影を練習。この後はお目当てが来るまで時間があり、ホーム上は寒かったので階段下りて帰りに購入する土産を物色する。

500kitty-36.jpg
11:13、時間通りにハローキティ500系が入線。久々に対峙する500系、しかも特別仕様とくれば緊張するし気分もアガる。ホーム上に人が集まり人気がうかがえる。もっとも、こちら側(21番線)は筆者くらいしかいなかったが・・・

500kitty-37.jpg
500kitty-38.jpg
8両分の形式写真とディテールを予定通り押さえることができた。ちょうど曇っていたので逆光も避けられたし、雪落とし台が邪魔してしまった下回りを除けば満足いく結果となった。

さて、この時点でもまだ昼前、翌日仕事とはいえそのまま帰るのもなんなので、大阪を街ぶらすることにした。大阪に最後に来たのは2003年だから、実に15年ぶりということになる(西日本遠征は何度かあったが、大阪の街はスルーしていた)。写真等では知ってたけど大阪駅もずいぶん変わったものだ。現在は更地になった梅田の貨物駅が当時は現役だったと思う。

500kitty-39.jpg
大阪駅近くのタイトーステーション梅三小路店は歴代「電車でGO!」が揃っていてなかなかのインパクトだった。「今のやつ」も4台くらい設置してあり、どんだけ推してんだと。

「軌跡シリーズ」のヌルいダンジョンに慣れた身にはいささか厳しい「梅田ダンジョン」を抜け大阪駅に戻り、京橋→心斎橋→道頓堀→千日前→難波と徘徊する(結局ゲーセン巡り中心だが・・・)

500kitty-40.jpg
心斎橋→道頓堀は人がとにかく多かった。日曜日に大阪というのもなにげに初めてだけどいつもこんなだろうか。海外からの観光客も増えてるだろうが・・・やっぱここは夜の方が映えるかな。この時の時刻が16:00くらい、予報通り雨が降り始めてきた。

500kitty-41.jpg
前述のとおり、15年くらい前に大阪には仕事で何度か来る機会があって、その頃に500系によく乗ったのが出戻り鉄&新幹線趣味のきっかけでもあったんだけど、加えて「大阪の街との出会い」もセットだったのだ。筆者の狭い見識でしかないが、大阪の商業施設の集積度は日本一ではないだろうか。新宿も池袋も地元の横浜も栄えているけど、ここまで集積している印象はない。そんなインパクトのおかげで、新幹線やゲーセン云々以前にそもそも筆者は大阪の街が好きなのである。

次の日は仕事だったので、今回は18:00くらいには新大阪を後にした。いろいろ店回ったり食べ歩きするなら、最低でも1泊はしないと厳しいと改めて感じた。次はもっと余裕をもって!

p.s.
メインサイト休止後、最近は普通にレビュー書いてるような気が(苦笑)。ブログは資料性という意味では閲覧性が悪いので本当は不本意なのだけど、メインサイトのよりも低コスト(手間)でできるのも確か。今の筆者はなかなかメインサイトレベルの手間をかけられる状況にないのでご理解いただければ。

本年も閲覧いただき、ありがとうございました。

トミックスからE3系1000番台新塗装発売決定

トミックスからE3系1000番台「つばさ」新塗装の発売が発表された。

●98669 JR E3-1000系山形新幹線(つばさ・新塗装)セット 22,400円
(税抜き表示)

2019年4月発売予定。

TomixE3-1000-2018.jpg
L54編成。

トミックスからは2000番台の「つばさ」新塗装はすでに発売されているが、今回は1000番台の新塗装。基本的には従来製品のバリエーション展開となる。

さて、1000番台新塗装ということは「どっち」になるのだろう。純正の1000番台L53編成か、「こまち」用0番台からの転用改造車L54・55編成か・・・公式アナウンスでは特に言及はないのが現状だ。

トミックスの1000番台「つばさ」はすでに製品があり、それらはL51・52編成がプロトタイプとはいえL53編成とは外観的には床下のダクトの大きさが少し違う程度だから、とりあえず新塗装に塗り替えるだけで成立するし、トミックスのE3系は「つばさ」ベースなので割と実車に忠実な製品になると思う(なお、従来製品のプロトタイプであるL51・52編成は新塗装化されることなく廃車となっている)。

一方、L54・55編成も14号車のボディを12号車のボディ(こちらは客用扉が身障者対応)に差し替えるだけで、特に新規ボディやパーツはなくても比較的簡単に再現できると思う。実車は12号車のパンタカバーが「こまち」時代の短いタイプをそのまま引き継いでいるので、「つばさ」仕様しかないトミックスの長いタイプのパンタカバーでは異なってしまうが、そもそも「こまち」の時点で実車と異なっているので、床下のダクトの件も含めて「想定内の実車との違い」ではある。

L54・55編成ならそのことをわざわざアナウンスすると思うので、それをしていない現状から判断するに、筆者はおそらくL53編成になると予想。つまり、単なる従来製品の塗り替え品ということではないかと。こちらの方が実車に近いとは思うけど、バリエーションとして面白みがあるのはL54・55編成だと思うので自分の予想が外れてくれるといいな(苦笑)。

ただ、L53編成なら「それしかない」はずなのに車番のインレタが付くというのは気になる。車番がインレタ→編成が選択できる→それはL54・55編成だから、という可能性は否定できない。まあ、単に印刷を省略してユーザにブン投げているだけかもしれないし、車番だけは強引にL54・55編成にできるように、という可能性も否定できないが・・・

2月の横浜模型フェスタあたりで試作品が出てくるのだろうか。筆者はL53編成ならスルー、L54・55編成なら買う感じかな。L53編成だったとしても、テックステーションで14号車ボディだけ改造パーツとして出してもらえるなら買いなんだけど・・・今後の展開を待つしかないな。

さて、近日発売の500系ハローキティ。先日新大阪まで実車の写真も撮ってきたのでブログで簡単にですがレビューやる予定。年内に公開できればいいけど・・・がんばります。

トミックス 小田急70000形「GSE」レビュー

2018年11月、トミックスより小田急ロマンスカー70000形「GSE」が発売された。

・98658 小田急ロマンスカー70000形GSE(第1編成)セット 22,800円

TomixGSE-01.jpg
今年の3月に登場したばかりの最新型ロマンスカーが早くもNゲージで登場。メーカーはこれまで「LSE」「HiSE」「VSE」を手掛けてきたトミックス。

TomixGSE-02.jpg
限定品ではないが、「VSE」と同様に特殊な装飾・イラストのパッケージとなる。製品名に「第1編成」とあるように70051Fがプロトタイプ。

TomixGSE-03.jpg
ケースに収まった姿は「赤い!」という印象。「GSE」は名鉄っぽいという人もいるがなんとなくわかる気も。7両編成ということで1つのブックケースに無難に収まる。付属品は特になくシンプルな内容だ。

TomixGSE-04.jpg
TomixGSE-05.jpg
TomixGSE-06.jpg
前面窓が大きいので照明が反射してしまって大変・・・とりあえず、造形は全く問題ないのではないだろうか。シンプルな造形だけれども各部のエッジがきちんと出ていて実車に忠実だと思う。特に展望席窓下端のエッジが生み出すハイライトは一見無表情に見える「GSE」にとって良いアクセントになっている。

TomixGSE-07.jpg
TomixGSE-08.jpg
カッコいいすね「GSE」。正面も銀色のピラーとボディのエッジとのつながりや位置関係がよく再現できている思う。ドーム状の運転室の形状も良い感じ。曲面ガラスということもあって、模型だとガラスの厚みが少々目立ってしまうが・・・

TomixGSE-09.jpg
TomixGSE-010.jpg
向きが逆になってしまったが、展望席側面の窓や扉の位置関係、オレンジバーミリオン帯の収束具合等文句なし。扉上部のRが実車よりも角ばっているが、まあ誤差レベルだと思う。

TomixGSE-11.jpg
銀色ピラーの下端、実車には「GSE 70000」のエンブレムがあるがさすがに小さすぎるためか省略されている。

TomixGSE-12.jpg
TomixGSE-13.jpg
2階運転室はシンプルなドーム形状を再現。ガラス類は若干プラの厚みを感じるががあるが仕方ないか。断面を黒で塗るとよくなりそうだ。「VSE」ではワイパーが種略されていたが(余談だが、なぜかGMの3000形キット付属のインレタに「VSE」用のワイパーも収録されていた)、今回はモールド+塗装で表現されている。

TomixGSE-14.jpg
この角度で見る「GSE」いいなあ。展望席窓下端のエッジはそのまま側面まで伸びて7両編成を貫く。「VSE」「MSE」にはシルヘッダーのような表現があったが、今回はこのエッジが側面のアクセントのようだ。

TomixGSE-15.jpg
TomixGSE-16.jpg
1号車後位のグラフィック。帯が2本に見えるが、上段は前述の側面部のエッジである(客用扉にはない)。
実車と見比べる限り(光線状態の問題でテカってしまった)、客用扉・乗務員室扉の大きさ形状、各種印刷との位置関係も正確だと思う。扉下の靴ズリは未塗装だが、新幹線などでもトミックスは伝統的に塗装を省略している。

ただ、車端の床下が若干反ってるのは気になるところ(後述する)。

TomixGSE-17.jpg
TomixGSE-18.jpg
4号車山側の車販準備室のあたり。ロゴも綺麗に印刷されていて、「GSE」の文字は白でその他はグレーというのも再現されている。ロゴ下のドアコックはモールド表現で、マイクロの「EXEα」や「MSE」に比べて節度感があると思う。それはともかく、ボディと床下の隙間が若干あるような・・・

TomixGSE-19.jpg
同じく4号車の客用扉付近を拡大。小さな形式番号に加え、小田急ロゴ、身障者対応マークもきちんと印刷され位置関係も完璧に近い。オレンジバーミリオンの帯は実車では細い線で挟まれているが模型では細すぎるためか省略されている。行先表示機はガラス表現となるが、ステッカー等は付属しないのはいつものトミックスである。

動力車はこの4号車に設定されているが、客用扉の縦長の窓からウエイトが少し見えてしまっている。

TomixGSE-20.jpg
TomixGSE-21.jpg
4号車の海側は2つの窓が並ぶ。こちらもロゴや窓の位置関係は良好といえる。それにしても、どんな格好で電話してるんだか・・・この箇所の写真はこれしか撮れなくて。

TomixGSE-22.jpg
VSE、MSEよりも大きくなった側窓はビシッとはめ込まれて精度感が高い。行先表示機はやや引っ込んでいるが普通に見る分には気にならない。実車はソリッドカラーっぽいけど、「VSE」がそうだったように模型はパール塗装風。拡大しないと分からないくらいのラメ感で不自然な感じはまったくない。

TomixGSE-26.jpg
「GSE」の空調装置は空力を意識したような形状が面白い。屋根上は「ルージュボルドー」という色で側面とは異なる。新幹線のE6系、E7系でも見られたが、屋根上の塗装は全般的に光沢が強く、深みや高級感がある。

TomixGSE-27.jpg
空調装置はメタリックになっている。実車と比べると表現オーバーな気がしなくもないが、上から見たときのメリハリには相当効いていて模型的な見栄えはかなりよい。

TomixGSE-28.jpg
シングルアームパンタは「VSE」と同じパーツのようだ。

TomixGSE-29.jpg
左から2・4・6号車。公式サイトの「情報室ページ」にもあったが、6号車はヒューズボックスが逆に付いているように作り分けされている。屋根上の実車写真はないので再現度については断言しにくいのだけど、一応筆者は「ちゃんとやっている」と信じる。妻面も凝っていて、雨どい周辺の細かい配管も再現されている。

TomixGSE-30.jpg
TomixGSE-31.jpg
パンタを囲うカバー車端部から出ている配管がリアル。貫通路から見える文字はガラスパーツにモールドされたもの。実車に沿ってのものだと思うが、貫通路のガラス扉は号車によってあったりなかったりする。

TomixGSE-32.jpg
TomixGSE-33.jpg
「VSE」に続き、床下はカバーが付く。塗装は「EXEα」の車体上部に使われている「ムーンライトシルバー」。2・6号車の海側には空気取り入れダクトがあるのが特徴で、それもしっかり再現されている。

TomixGSE-34.jpg
「VSE」と同様、座席は別パーツで向きを変えることができる。実車のシート生地は柄物となるが、模型ではブルー1色で表現。

床下はコアとなる床下パーツに外板パネルを付ける方式を採用し、号車ごとの作り分けを容易にしている。同じような床下カバー付きでもなにかと流用が多い新幹線模型でもやってほしい方式ではあるけど、この「GSE」では前述の1号車車端部の反りとか、特に動力車となる4号車は少々ガバガバな感じがあったりとか、精度があまり高くない印象が受けるのが残念。

TomixGSE-35.jpg
グレーの部分が床下のコアとなるパーツで、銀色の外板(カバー)パーツが付いていることがわかる。コアパーツには前述のダクトの「逃げ」が用意されていることもわかる。

TomixGSE-36.jpg
TomixGSE-37.jpg
実車の台車は半分カバーに覆われているのであまりよく見えないが、模型の再現度は特に問題はなさそうだ。ただ、筆者が購入した個体は3箇所くらい車輪が外れた状態だったが・・・

TomixGSE-38.jpg
TomixGSE-39.jpg
「GSE」は展望室付きロマンスカーでは初のボギー車となった。これまでのトミックスのロマンスカーはすべて連接構造だったので、同社としても初のボギー車ロマンスカーである。とはいっても一般的な姿になったといえるわけで、連結方式も一般的なアーノルドカプラーが採用されている。

ただねえ・・・実車と比べたらアレだけども、連結間隔がちょっと広すぎな気がする。

TomixGSE-40.jpg
伸縮カプラーを使用しないNゲージの連結間隔はだいたい4~5mmくらいだけど、この「GSE」は実測でなんと8mm。連結間隔がある意味特徴な(?)がマイクロエースの2400形じゃないんだからさ、と思って並べてみたらなんとほぼ同じ間隔。

マイクロ2400形は動力車の前後はもっと広いし(10mm以上ある)、連結間隔が狭い「EXE」でも動力車の前後では間隔が広くバラつきがあるのに比べると、「GSE」はすべての連結箇所で同じ間隔を保ってはいるけど・・・「GSE」はありふれた20m級ボギー車であり、構造上ここまで間隔を広げる必要はないと思うが・・・解せぬ。

TomixGSE-41.jpg
ヘッドライト・テールライトが点灯するのは当然として、展望室は最初から室内灯が実装されているのは面白い。一般的な室内灯のプリズムでは展望室は確かに届きにくいから合理的だし有難い。そういえば、カトーのNSEも先頭車にはプリズムが事前に仕込んであったっけ。

TomixGSE-42.jpg
灯火類は小さいながらも点灯。標準的な光量であまり眩しい感じはしない。写真ではやや黄色がかっているが実物はもっと白い印象がある。実車のヘッドライトもLEDとはいえ、ここまで載せた写真を見ても割と黄色がかって見えるので特に問題はないと思う。

●総評

概ね、造形と塗装は文句なし、床下の精度と連結間隔がちょっと・・・という感じだろうか。

新幹線でもそうだけど、造形に関してはトミックスは変なデフォルメがなくて個人的には好感が持てる。今回の「GSE」も同社の実力が反映された素晴らしい造形だと評価したい。また、塗装もボディはパール塗装風、屋根は光沢を強くしてソリッドとメタリックを組み合わせるなど、単調な「赤」にしていないのは非常に見栄えがするし、シンプルな「GSE」の表情付けに一役も二役も買っていると思う。

半面、床下の精度の低さはマイナスポイント。E5系で「反り」は見られたが、こういう基本的な部分はユーザ側での対処が難しいので、もう少しなんとかならなかったのかと思う。不必要に広い連結間隔もらしくない。

ただ、床下は(個体差あるかもしれないが)ぱっと見には分かりにくいし、連結間隔はTN化など対処しようはある。そうした欠点を補って余りあるほど造形と塗装は素晴らしいので、小田急ファンとしては押さえておいて損はない製品だと思う。

現時点で小田急ロマンスカーのすべてが(鉄コレも含めれば)Nゲージで出揃ったことになるので、過去の形式と並べて「ロマンスカークロニクル」やっても面白いし、3000形などの通勤車と並べて、特に高架複々線区間を再現すると「今の小田急」感がすごく出ると思う。2018年、小田急にとって複々線完成は大きな出来事だったけど、同時期に運用開始した「GSE」も「その象徴」なのだから。

●おまけ

11月末に製品が届いたのだけど、仕事が忙しかったり天候に恵まれないなどで12月1日にようやく実車を撮影。今回のレビューはけっこうギリギリだったです。

「GSE」の運用は公式サイトで確認できるとはいえ、下回りまでディテール撮影できる駅は限られているし停車時間も短いので、海老名と本厚木に停車するやつを狙っていった。

TomixGSE-43.jpg
ま、それでも本厚木では下り列車(同駅止まり)に被られて台無しだったわけだけど・・

「VSE」と比べると若干のコストダウンは感じるものの、真っ赤なボディはやはり存在感が抜群。横浜市に住んでいるとなかなか小田急を利用する機会がないのだけど、「EXEα」も含めていつか乗車もしてみたい。

トミックスから700系0番台発売決定

トミックスからJR東海所有の700系0番台(C編成)の発売が発表された。

●98667 JR 700 0系東海道・山陽新幹線(のぞみ)基本セット(8両) 21,600円
●98668 JR 700 0系東海道・山陽新幹線(のぞみ)増結セット(8両) 20,900円

(全て税抜き表示)

2019年4月発売予定。

2018700C.jpg
2014年ごろのC51編成。

トミックスの700系はこれまで7000番台(E編成)、3000番台(B編成)といったJR西日本所有車の製品ラインナップだった。それはおそらく、カトーのJR東海所有車(C編成)に対してバッティングを避けていたからだと思うが、実車の引退が迫っており、これまで東海道新幹線系統の「さよならセット」を出し続けてきた同社がC編成やらないわけないよな?と思っていたがようやく発表となった。

同じC編成といっても、カトーがC2~11編成の初期車がプロトタイプなのに対し、今回のトミックス製品は客用扉窓が高くなった中期型以降と発表されているので、一応バッティングしていない。カトー製品はかれこれ20年近く前の製品で、当時最新鋭だった700系を製品化するなら必然的に初期型になったわけだけど、トミックスは引退間際の製品化なので中期型以降がプロトタイプになったというのは、なかなか感慨深い経緯だと思った。

製品セット構成は8+8両となっていて、カトーの初期製品には例があったがトミックスでは珍しいと思う。トミックスのB編成ではTSカプラーが採用されていたので、通電カプラーになるであろうC編成では800系のような連結部の「改悪」が危惧されたが、B編成のボディはどのみち使えないから(方向幕の形状が異なる)新規制作となり、結果的には通電カプラー+可動幌という同社の標準的な仕様に落ち着いた。造形等は実績があるのでまったく心配ないし、台車も通電化に対応済みのドクターイエロー用が使えるから、まあおかしなことにはならないだろう。床下はB編成用をまるっと流用とか、並び替えができないウレタンにするといった不安もあるにはあるが・・・大丈夫っすよね!?

「客用扉窓が高くなった中期型以降」ということはC29編成以降が当てはまるけど、メインサイトの実車編も参考にしてほしいが、厳密には以下の3種類の仕様が存在していて、どれになるかは明言されていない。

①C29~32編成:側面のドア点検ハッチが「出っ張り」
②C33~54編成:側面のドア点検ハッチが「ツライチ」。700系では最多のグループ。
③C55~60編成:②に加え、1号車屋根上の無線アンテナが省略されている。最終増備グループ。

筆者は4編成しかない①ではなく、最多のグループ②になると予想。さよなら運転はすでに廃車が出ているとはいえ、最終増備車が供されると思うので③が妥当な気もするが、なんにせよ現時点では何編成になるのか不明だし、とりあえず来年4月では②で製品化しておいて、さよならセットで③を出すのではないかと。1号車の屋根を16号車の屋根に差し替えるだけで実現できるしね。まあ、これは③→②の順でも成立するし、あくまでも予想なのでハズレたら「ハズしてやんのwww」と笑ってくだされ。

その他、「AMBITIOUS JAPAN」仕様とか期待できるんじゃないかな?カトーのはスターターセットにするかステッカー表現でしか実現できなかったので・・・トミックスの焼き直し商法が逆に頼もしくなるというパターンだこれ(苦笑)。
プロフィール

友輝

Author:友輝
SpeedSphere管理人
(メインサイト(休止中))

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク