fc2ブログ

トミックスから西九州新幹線N700S「かもめ」発売決定

トミックスから西九州新幹線のN700S-8000番台「かもめ」の発売が発表された。

・98817 西九州新幹線N700S-8000系(N700Sかもめ)セット 21,780円
(税込み表示)

2023年3月発売予定。

開業前で実車の写真がないのでせめて在来線「かもめ」でも…
202209_TomixN700Y.jpg
これですかッ!わかりません!!
10年前の写真だけど885系は「かもめ」で合ってる…よね?在来線は関東周辺以外からっきしの筆者…

開業を今月中に控えた西九州新幹線「かもめ」用のN700Sがトミックスより発表された。発売は来年3月ということで、早すぎず遅すぎずという感じだ。N700Sの製品はすでにあるし、久々に開業する新幹線&新車両。模型が出ないわけがないので特に意外性もないだろう。

基本は既存のN700Sがベースになると思うが、西九州新幹線向けのN700S(Y編成)は6両編成のうえ、東海道・山陽新幹線向けの16両編成とはかなり異なる。実車の形式写真見る限り、16両編成から流用できるボディはなさそうだし、すべて新規制作になるはずだ。

N700Sのレビュー(前編後編)で書いた通り、トミックスのN700Sは一部N700系の造りになってしまっているが(試作品を見る限り、前面窓周辺やボディ断面形状は変わっていない模様)、塗装やレタリング、ロゴ類の雰囲気は悪くないと思った。

良い意味で意外だったのが思ったほど高くなかったこと。先日のE1系の値上げのえげつなさから身構えていたが、同じ6両編成の800系だと1000・2000番台の通常品が税込みで2万円ちょっとなので(ちなみに、ディズニーラッピング系限定品は3万円超えだった)、わずかな値上がりで済んだことになる。E1系は中国製だけど今回製品は国産。もはや模型は国産の方が安い時代になったのかもしれない。買う方としてはそっちの方がメリットなので、個人的には国内回帰の流れは大歓迎だ。

カトーは今のところアナウンスがないがどうなるか。同じくN700S製品があるのでハードルは低いと思うが、N700系の時はS・R編成は出さなかったし。 まあ、開業前の現時点で結論を出すのは早すぎると思うのでもう少し見守りたい。

p.s.
この製品買ってレビューするとして、実車写真どうするか。まさか長崎まで行ってこいと…

p.s.
先日発売のトミックス200系E編成はレビュー執筆中ですが、公開はちょっと先(10月以降予定)になります。

E2系200系カラー撮影リベンジ編&窓埋め状況調査など

前記事でレポしたE2系200系カラー(J66編成)の撮影、消化不良気味だったのでリベンジしてみた。また、E5系などの奇数号車への荷物スペース増設による窓埋め状況も調査してみた。

実施日は7/30。入場券を2時間ごとに買い替えつつ、東京駅で10:00~17:00まで張ってみた(特定されそう…)。これだけ長時間の調査撮影は久しぶりだ。猛暑日なのがきつかったが…

(2022/09/24 窓埋め調査一部修正・追記あり)

●E2系200系カラー・リベンジ編

この日は11:48~12:00(23番線)と16:48~17:00(22番線)の2回撮影チャンスがあり、撮影条件が良い後者をメインで狙う。前者は窓埋め調査のついでに撮るという感じで。

202208_E2J66-01.jpg
23番線は撮影条件が悪いが(東海道新幹線側から狙おうにもこの時は被られていて不可能)、一応ホーム上からは撮影してみた。夕方に本命が控えているため本当に「軽く」だ。

202208_E2J66-02.jpg
こちらは高崎駅で撮った本家、200系K47編成。

202208_E2J66-03.jpg
202208_E2J66-04.jpg
E2系1000番台は普通車は大窓ながら、グリーン車は小窓を保っていてその意味では200系に近いのだけど、こうして比べると(下段の200系は普通車)やはり雰囲気は異なる。

E2系は窓の間隔が広い(0番台ではもう少し狭かったが)こともあるが、J66編成を撮るたびに思ったのが窓の位置がずいぶん低いな、ということ。国鉄時代に設計された200系と、270km/h超で設計されたE2系ではそもそも屋根の高さからして異なっているが、上の先頭部付近の比較で見ても窓が低い=緑帯も低いことがわかる。乗務員室扉・客用扉の大きさと、それぞれにある窓の高さはほとんど変わらないが、窓と緑帯の上端の位置関係を見れば明らかだ。

202208_E2J66-06.jpg
202208_E2J66-07.jpg
前回の記事で「とにかくタイト」だと嘆いていた東京駅だが、それは朝夕の話で日中はそうでもなかったりする。

この案内表示板の写真、右側の時計は13:30あたりを示しているが、21番線・22番線とも入線時刻基準で20~30分くらい列車が来ないタイミングがあるくらいだ。ご覧の通り回送列車も省略されていないから「本当になにも来ない」のだ。

202208_E2J66-08.jpg
こんな調子なので20~23番線まで、全く列車がいないタイミングも何度かあった。コロナ禍で減便されていることもあると思うし帰省ラッシュの時期ならまた違うと思うが、朝夕のタイトっぷりから考えたら異常にも思える風景。極端すぎんだろ(苦笑)。

202208_E2J66-09.jpg
そんなわけで、このJ59編成は余裕で形式写真をコンプで来た。なんなら併結していたE3系含めて17両編成すべての形式写真を撮影しても余裕だった。

202208_E2J66-10.jpg
さて、本命の16:48~17:00はどうだろうか。対になる21番線の案内表示を見ると、17:12発「たにがわ」の予想入線時刻は17:00。もう少し早めになったとしても8分くらいは姿を見せてくれそう。今回はイケるのでは!?

202208_E2J66-11.jpg
定刻どおり入線、停車。今回は10号車側から狙っていく。筆者がいる21番線はまだまだ列車が来る気配はないが(清掃スタッフの準備動作でなんとなくわかる)、はたして。

202208_E2J66-12.jpg
202208_E2J66-13.jpg
E2系唯一の小窓車であるグリーン車を200系K47編成と比較。ホーム上で撮影したものと比べるとそこまで窓高さの違いは感じないか。

E2系と200系K編成はどちらも10両編成でグリーン車が9号車にあるのも同じ。番線が22番線なのも同じ。200系は2010年10月に撮影したもので、ある意味12年越しの定点撮影みたいなものだ。

202208_E2J66-14.jpg
202208_E2J66-15.jpg
E2系は山側、200系は海側となるが、200系は側面に雪切室ルーバーやらハッチやらがあってゴツい印象。一方、E2系は多目的室の窓があったり客用扉が車椅子対応の幅広だったりする。

E2系は「E」が付くとはいえ、どちらも形式は215形。200系K47編成のグリーン車は215-1013だから、E2系200系塗装の担当がJ63編成だったら製造番号まで一致しているところだった

202208_E2J66-16.jpg
202208_E2J66-17.jpg
1号車まで来た。まだ入線放送は入っていない。

E2系はJRマークがない分、後位のトイレ・洗面所のあたりが間延びした印象。オリジナル塗装ではここにE2系専用ロゴが入っているのでそんな印象はないんだけど。

202208_E2J66-18.jpg
202208_E2J66-19.jpg
一応前回まででも撮っているが、再度連結部なども撮る。車体間ヨーダンパのダンパ部分、ここもグリーンで塗装されていることを知る。

202208_E2J66-20.jpg
202208_E2J66-21.jpg
台車や床下もある程度は撮っておいたが、いつもより余裕があるとはいえ全車分の床下すべて撮るのは難しい。

202208_E2J66-22.jpg
1号車先頭部の表記類。床下グリーンの中(写真右下)に「J66」の表記がある。

202208_E2J66-23.jpg
202208_E2J66-24.jpg
4度目の正直。21番線の入線は17:00だったので、今回は12分間丸々、山側のみとはいえオープン状態でディテール・形式写真すべて撮影できた。夕方なので反射がきついが、とりあえず満足した結果に。

この200系も前述のグリーン車と同じく、12年前に撮影したものである。定点撮影的に見ると、停目の位置、ホーム上屋の仕様、ホーム安全柵の有無などに違いが見られるが、東海道新幹線の車両も時代を反映している。

200系の方に少し写っているが、当時はまだ300系が現役でN700系もZ50編成くらいの増備だった。E2系200系カラーが写る2022年の今はN700系(A含む)、N700Sのみ。前者の初期車はすでに廃車が始まっているのは承知の通りだ。

そして12年経っても、相変わらず同じようなことをやっている筆者がまるで成長していないことも承知の通りだ(苦笑)。

●窓埋め調査編

2年ほど前、当ブログでE5/H5系・E6系・E7/W7系の窓埋め状況を調査したことがあった。
http://speedsphere.blog84.fc2.com/blog-entry-366.html

E5/H5系・E6系・E7/W7系の普通車偶数号車への荷物スペース設置は2017年から始まり、それに伴い山側の窓が1か所埋められれたのだけど、編成の落成がその施策が行われる前なのか後なのかによって窓埋めの処理が異なっており、大きく分けると以下の2種類が存在していた。

・施策前に落成した編成(後天的な改造) → 窓ガラスにラッピング(もしくは塗装)して車体と段差がある。
・施策後に落成した編成(当初から窓埋め) → 窓部分にパネルがはめ込まれていて車体とほぼツライチ。

それぞれどんなものかは前述のリンク先やこの後の写真を見てもらうとして、当記事ではそれぞれ「ラッピング」と「パネル」と呼称するが、前回の調査時点では(読者様からの情報も含めて)以下のことがわかっていた。

・E6系、W7系、H5系は全編成が施策前に落成したので、全編成がラッピング処理。
・E7系はF18編成以前がラッピング、F19編成以降がパネル。
・E5系はU37編成以前はラッピング、U38編成以降がパネル。
(※E5系は荷物スペースが後付けか当初設置かの境界はU33編成とU34編成にある。U34~37編成は当初設置にも関わらずラッピング処理ということになる)

その後、2020年12月以降は奇数号車にも荷物スペースを設置、窓埋めも行われるようになりまたもや外観に変化が生じたので、今回改めてその辺を(E2系200系カラーの撮影と並行して)調査した次第だ。在来線ホームに行く必要がある20番線以外を周りまくったので忙しかった。

ますはE5系から見てみよう。

202208_E2J66-24U4.jpg
202208_E2J66-25U4.jpg
U4編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。なお、この後の写真も上段が偶数号車、下段が奇数号車である。

202208_E2J66-26U25.jpg
202208_E2J66-27U25.jpg
U25編成。こちらも偶数、奇数号車ともラッピング処理だが、施工が新しいせいか後者は色合いが異なっている。

202208_E2J66-28U43.jpg
202208_E2J66-29U43.jpg
U43編成。E5系の中では新しめの編成であり、偶数、奇数号車ともパネル処理になっている。こちらも奇数号車は色合いが異なっている。

今回調査できた編成は以下の通り。

   初期設置  偶数号車  奇数号車  
U1  なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
U4  なし    ラッピング ラッピング
U7  なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
U9  なし    ラッピング ラッピング
U11 なし    ラッピング ラッピング
U15 なし    ラッピング ラッピング
U20 なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
U23 なし    ラッピング ラッピング
U24 なし    ラッピング ラッピング
U25 なし    ラッピング ラッピング
U28 なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
U30 なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
U31 なし    ラッピング ラッピング
U35 偶のみ   ラッピング ラッピング
U36 偶のみ   ラッピング ラッピング
U39 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)
U42 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)
U43 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)
U44 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)

(黒)というのはパネル周囲のシールの色である。また、当日は見られなかったが現時点の最新編成、U46編成は初期設置は「偶奇とも」であり、どちらもパネルのはずである。

E5系の場合、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えていることがわかる。また、未施工の編成は見られずおそらく全編成完了しているものと思われる。

次にE6系。

202208_E2J66-30Z17.jpg
202208_E2J66-31Z17.jpg
Z17編成。偶数号車、奇数号車ともラッピング処理である。

202208_E2J66-32Z17.jpg
偶数号車でありながら初回は荷物スペース設置が見送られた12号車だが、奇数号車への設置タイミングで例外的に海側に設置されている(定員が少ないせいかも)。

今回調査できた編成は以下の通り(サンプル少ない?)。

   初期設置  偶数号車  奇数号車  
Z3  なし    ラッピング ラッピング(2028/9/24追記)
Z13 なし    ラッピング ラッピング
Z17 なし    ラッピング ラッピング
Z21 なし    ラッピング ラッピング
Z22 なし    ラッピング ラッピング

E5系と同様、奇数号車の窓埋め処理は偶数号車と揃えている。こちらも全編成完了しているようだ。

続いてE7系。

202208_E2J66-33F15.jpg
202208_E2J66-34F15.jpg
F15編成。偶数号車はラッピングだが、奇数号車はパネルになっている。

202208_E2J66-35F20.jpg
202208_E2J66-36F20.jpg
F20編成。偶数、奇数号車ともパネル処理だが、パネル周辺のシールの色が異なっており、偶数号車は茶色っぽい。

今回調査できた編成は以下の通り。

   初期設置  偶数号車  奇数号車  
F4  なし    ラッピング パネル(黒)
F6  なし    ラッピング パネル(黒)
F12 なし    ラッピング パネル(黒)
F15 なし    ラッピング パネル(黒)
F11 なし    ラッピング パネル(黒)
F19 偶のみ   パネル(茶) パネル(黒)
F20 偶のみ   パネル(茶) パネル(黒)
F21 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)
F26 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)
F28 偶のみ   パネル(黒) パネル(黒)(2028/9/24追記)
F30 偶のみ   パネル(茶) パネル(黒)
F32 偶奇とも  パネル(茶) パネル(茶)
F33 偶奇とも  パネル(黒) パネル(黒)
F41 偶奇とも  パネル(黒) パネル(黒)
F42 偶奇とも  パネル(茶) パネル(茶)

E5系・E6系とは異なり、奇数号車の窓埋め処理はすべてパネルになっており偶数号車と揃っていないことがある。パネルの(茶)は当初は車体のアイボリーに近かったが、汚れや経年で濃くなったのかもしれない。こちらも全編成施工完了しているようだ。

E7系は2019年の台風による大量廃車の影響か一部編成番号が前後していることがありややこしい(F32・33・41・42は2021年落成だが、F28編成は2022年落成だったり)。

他社互換車両はどうか。W7系。

202208_E2J66-36W10.jpg
202208_E2J66-37W10.jpg
W10編成は偶数号車はラッピングで、偶数号車は荷物スペースの設置自体は終わっているものの、ブラインドを下ろしているだけでラッピングもパネルも施工されていない
(2022/9/24修正)後日W10編成を改めて見たところ、この撮影時にはたまたまブラインドが下がっていただけで未施工でした…

202208_E2J66-38W11.jpg
202208_E2J66-39W11.jpg
W11編成は偶数号車はラッピングとなるが、奇数号車はまだ荷物スペースすら設置されていなかった。

今回調査できた編成は以下の通り。

   初期設置  偶数号車  奇数号車  
W1  なし    ラッピング 未対応
W4  なし    ラッピング 未対応
W5  なし    ラッピング パネル(黒)(2028/9/24追記)
W10 なし    ラッピング 未対応(2028/9/24修正)
W11 なし    ラッピング 未対応
W12 偶奇とも  パネル(黒) パネル(黒)
W14 偶奇とも  パネル(黒) パネル(黒)

最新ロットのW12・14編成(多分W13編成も)は当初から偶数奇数でパネル施工されているが、W11編成以前の奇数号車は未だに荷物スペースすら設置していない編成があることがわかった。もしかしたらパネルで施工された編成が他にあるかもしれないが、この日見ることはできなかった。今後奇数号車に荷物スペースが設置されるのは間違いないが、外観の処理はパネルになるのかラッピングになるのか、はたまたブラインドだけになるのか。今後の推移を引き続き追ってみたいと思う。

(2022/9/24)W5編成は奇数号車がパネル化されていることを確認。他の編成も順次そうなると思われる。

最後にH5系。

202208_E2J66-41H1.jpg
202208_E2J66-42H1.jpg
H1編成。偶数号車・奇数号車ともにラッピング処理となる。段差になっているシール部分までグリーンで塗装されているのはE5系にはない特徴。

202208_E2J66-42H3.jpg
202208_E2J66-43H3.jpg
H3編成。偶数号車はラッピングだが奇数号車はまだ荷物スペースは設置されていなかった。

今回調査できた編成は以下の通り。H5系はそもそも本数が少ない(H2編成は先日の地震被害で離脱)。

   初期設置  偶数号車  奇数号車  
H1 なし     ラッピング ラッピング
H3 なし     ラッピング 未対応
H4 なし     ラッピング ラッピング(2028/9/24修正)

E5系と同じく偶数・奇数号車で処理を揃えているが、W7系と同様に荷物スペース未設置の編成がある模様。こちらもいずれ設置されるだろうが、おそらくH1編成と同様の処理になるだろう。

まとめると、

E5系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は偶数号車と揃えた処理。
E6系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車もラッピング処理。
E7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は全車パネル処理。
W7系→偶数号車は時期によりラッピング・パネルがあり、奇数号車は一部未施工の編成がある。
H5系→偶数号車は全車ラッピングで、奇数号車は一部未施工の編成がある。

となる。W7系・H5系はまだ途上という感じなので引き続き調査してみたい。

●その他

今回も「その他」気になった点ををいくつか。

202208_E2J66-44.jpg
W7系の最新ロットW14編成で増設された車椅子対応スペース。N700Sと同様、座席を装備していないだけで外観には変化がない。

202208_E2J66-45.jpg
202208_E2J66-46.jpg
E2系200系カラーに隠れがちだが、E3系L66編成には山形新幹線30周年ラッピングが施されている。全車両の形式写真が撮れたがこの日は日差しがキツく、E3系の車体形状で影ができてしまう。

202208_E2J66-47.jpg
運転室内にホームセンターに売ってそうな謎のダクトが設置されていた。

編成番号が一致していることも含め、J66編成と連結したら映えそうだ。筆者が追っていたときには見られなかったが、J66編成との組み合わせがあってもおかしくはない。

202208_E2J66-48.jpg
202208_E2J66-49.jpg
今回は東海道新幹線側には行かなかったが、最後にN700系の話題。

JR東海のN700系(X編成)は初期車を中心にかなり廃車が出ているが、JR西日本のN700系(K編成)は未だに初期車が現役で走っている。K1・9編成(落成時はN編成)はX編成初期車と落成時期はほとんど変わらないにも関わらず、である。山陽新幹線エリアでもいまだに500系、700系E編成が現役だし、物持ちが良いというかなんというか。

N700Sも来年度増備車から一部変更点があるらしいし、調査のネタは尽きなさそうだ。ただ、なるべく暑くない時期に…

E2系200系カラーの調査(やや敗北気味)といろいろ調査撮影

今回はE2系の200系カラーのレポート。このところ模型ばっかりだったので久々の実車記事だ。

202207_E2J66-01.jpg
どっちもJ編成。

東北新幹線開業40周年を記念し、E2系のうちJ66編成が初代車両である200系の塗装(アイボリー+グリーン)に変更されて話題になっている。

臨時列車だけでなく通常列車でも活躍中だが、どの列車に充当されるかは前日の22:00に公式サイトで発表されており、かつての200系K47編成のように他の編成と共通運用でいつ来るかわからないよりははるかに狙いやすい環境にある。運用がわかったところで撮影条件(時間帯や天候)が悪ければ思い通りにいくわけではないが、筆者もこの情報を利用して3回ほど狙いに行った。場所はおなじみ、東京駅が中心である。

●7/8

この時期の土曜日は臨時列車(「なつかしのあおば号」)としての運用が多く、(撮影の)混雑が考えられたのでなるべく通常運用時に撮るべく平日休みを利用、この日を選んだ。

あまり朝早く動きたくないし、暗くなる夜を避けた有効時間帯となると、この日は9:12~9:24、13:48-14:00の2本が該当した。前者は21番線なので向かいのホームから狙えるが、後者は20番線なのでそうはいかない(東海道線ホームから撮れなくはないが見上げる構図になるうえ下回りにはフェンスがかぶる)。

とりあえず前者をいつもどおり東京駅で撮ることにした。

202207_E2J66-02.jpg
21番線にE5系U4編成、22番線にW7系W3編成が並ぶ。東海道新幹線側はN700Sの調査で割と最近に来たことはあるが、東北新幹線側は久しぶりだ。

予定通りなら、このE5系が出た後に200系カラーのJ66編成は入線してくることになる。

202207_E2J66-03.jpg
うおおお、来た!W7系が被っているが、この後どいてくれることはわかっている。

202207_E2J66-04.jpg
W7系が出発し、いよいよその姿を現していく。

202207_E2J66-05.jpg
まだW7系が写っているが、ほぼ編成全体を収める。

これはスマホで撮ったもので、筆者はスマホのいかにも「作りました」という感じの発色はあまり好きじゃないんだけど、暗い部分もきちんと発色していて、今回撮った中ではこの写真が一番きれいに撮れてたような気がする。ここまで撮れてしまうと、安価なコンデジ市場が縮小してしまうのも頷ける。

通常の塗装と異なり先頭部はほぼアイボリー1色となるわけだが、E2系の複雑な造形、特に側面のブリスターフェンダー(筆者が勝手にそう呼んでる)のラインがよりはっきり出ていると思う。

202207_E2J66-06.jpg
塗装は美しいのだが、ヘッドライトを覆うガラスの曇りがすごい…旧型プリウスやヴィッツとかでこんなになってる個体を見ることがあるが、なんかもうカー用品屋でリン○イのヘッドライト用クリーナー買ってきて施工したくなる。

202207_E2J66-07.jpg
先ほどW7系が出て行ったばかりだが、朝の東北新幹線ホームはかなりタイトなので筆者がいる22番線にもほどなく次の列車が入ってくる。「巻き」で各部ディテールを撮りまくる。

202207_E2J66-08.jpg
かつて200系がリニューアルされたときはE2系に準じた塗装に変更されていたが、今度は逆にE2系が200系の塗装を纏うことになるとは。ネットで初めて情報を得たときはエイプリルフールかウソ電かと思ったE2系200系カラー。

新幹線に限らず塗装変更された鉄道車両はいくつもあるが、筆者はもともとのデザインに合わせたオリジナルの塗装を超えるものは少ない(下手すりゃ似合ってないものまである)と思っている。E2系もその例外ではないと思っているが、こうして実車を見ると想像していたよりもスタイリッシュで、このカラーに関しては結構「似合っている」。仮にE2系がデビュー時からこの塗装だったとしても違和感なかったかもしれない。

202207_E2J66-09.jpg
今回塗装変更されたJ66編成は1000番台なので座席2列で共用する「大窓」である。200系は客用窓が座席列ごとに独立した「小窓」だったしE2系には雨樋がなくその部分の緑帯もないから、正直なところ雰囲気はあるものの、そこまで200系を再現できているわけではない。

この手の塗装で大窓だったのは0系0番台くらいで、特に青梅鉄道公園に保存された0系は一時期ではあるが実際に200系カラーをまとったことがあるので(今でも先頭部の塗りわけにその面影が残っている)、今回のE2系を見てそれを連想した人も少なくないはずだ。筆者も当然そうなのだが、

202207_E2J66-10.jpg
大窓で窓回りが塗装されていて、かつその中央にブラインド用のレールがあるという点で、試験車両951形のような雰囲気も感じた。

青梅鉄道公園の0系だとか、951形だとかはこの記事もどうぞ。
http://speedsphere.blog84.fc2.com/blog-entry-406.html

202207_E2J66-11.jpg
E2系の車端床下カバーの形状の関係で仕方がないが、連結部は塗り分けに段差ができてしまっているのが残念。

202207_E2J66-12.jpg
9:12~9:24と12分間停車(東北新幹線ホームでは標準的)しているJ66編成だが、とにかくタイトなので先ほどW7系が出て間髪入れずに次の列車の入線放送が入る。1号車から急ぎでディテール・形式写真を撮っていたものの、あっという間にE5系に被られてしまい3号車の形式写真まで撮るのがやっとだった。

この後J66編成は「やまびこ」として仙台で折り返し、再び東京駅に戻ってくるのだが時間帯は前述の通り13:48~14:00と申し分ないものの、発着番線は20番線なので撮影条件はよくない。

そこで、この列車は東京駅14:00発「やまびこ」となるので、宇都宮駅(14:48着)まで移動してそこで狙うことにした。J66編成に乗るのも一興だが、それだと撮れないので先行列車で最低でも30分ほど先回りしておく必要がある。幸い時間はたっぷりあるので昼食を東京駅内で済ませて向かうことにした。

ところが、切符買った後に13:48~14:00は20番線から21番線に変更されたことを知る。わかってたら切符買わなかったのにと思ったが後の祭り。まあ21番線だったとしてもまた被られるリスクもあるし、今回はそのまま移動することにした。

202207_E2J66-13.jpg
E5系U29編成で宇都宮へ。

14:00くらいに着いて、ターゲットが来るまで適当に撮影する。ただし、宇都宮は駅の前後は開けているものの、ほぼ直線で周りのビル影も出るので条件はあまりよくない。「やまびこ」も停まるので通過列車もあまり来ない印象。

202207_E2J66-14.jpg
14:48定刻、「つばさ(L67編成)」に引き連れられてターゲットがやってきたが逆光が酷くて認識困難(涙)。

202207_E2J66-15.jpg
なかなか派手な組み合わせだが、「つばさ」も400系旧塗装に塗り替えていたら完璧だったかも。

E3系「つばさ」と200系の組み合わせはほとんどなかったはず(当時E3系「つばさ」はL51・52編成の2本しかなくレアだった)。後に「つばさ」の相手はE4系になったため、200系と組み合わされる「つばさ」はやはり400系旧塗装のイメージがある。

202207_E2J66-17.jpg
202207_E2J66-18.jpg
通過線を持つ駅は東京駅よりも形式写真撮影に向いているが、この列車(「やまびこ」+「つばさ」)は通過待ちがなくすぐに出発してしまう。タイトさは先ほどの東京駅以上であり形式写真も10・9号車しか撮れず、残りは動画で撮るしかなかった。

正直、宇都宮までわざわざ出てまでの成果は得られなかった。この後は湘南新宿ラインのグリーン車で横浜までそそくさと退散した。

●7/17

2回目の挑戦。今回は土曜日だが臨時列車ではなく通常運用である。

202207_E2J66-19.jpg
この日の東京駅停車時間は17:48~18:00で21番線。前回と同様に22番線から迎え撃つことになるのだけど、22番線の案内を見ると17:52発、次の18:08発は入線が17:56。J66編成は12分間東京駅にいるとはいえ、22番線からは17:52~17:56の4分間しか姿を晒してくれないことになる。

過去にもこのパターンは何度も出くわしているが、朝夕あたりのホームフル稼働状態は本当に厳しい。

202207_E2J66-20.jpg
入線してきたやつをホーム中ほどから狙ってみたがこれが限界。すぐ左にはE7系(前述の17:52発「たにがわ」)が停まっているのでこれ以上アングルを後方にすることができない。

202207_E2J66-21.jpg
E7系が出発しJ66編成がその姿を現す。22番線から狙うの前回とは同じだが、今回は10号車側から狙う。相変わらず「つばさ」を組み合わせての運用である。

202207_E2J66-22.jpg
202207_E2J66-23.jpg
202207_E2J66-24.jpg
今回はグリーン車を含んで(宇都宮でも撮ったけど)ディテール撮影できた。

202207_E2J66-25.jpg
しかしながら、どうやってもタイト。E7系が出てJ66編成が姿を晒したあと、体感では1分経たずに次の入線放送が流れはじめる。8号車形式写真を撮ったあたりで次の列車(E5系)が入線、撮影時間はあっけなく終了する。

入線時刻・出発時刻というのは「列車が完全停止する時刻・動き出す時刻」である。例えば出発時刻であれば今回のように10号車付近で構える場合、1号車がここを通過するまでの加速時間が含まれるし、完全停止する時間であればもう少し手前からの減速時間が含まれる。先ほど「4分間姿を晒す」と書いたが、実質2分程度しか晒してくれないのである。

202207_E2J66-26.jpg
今回はやむなく21番線側に回ったが当然床下は撮れないし、夕方なので西日が当たりすぎて満足のいく記録にはならなかった(あれこれ撮るには被写体が近すぎる)。前回は1~3号車、今回は10~8号車。今後のJ66編成がどう運用されるのかわからないが、次回は4・5号車、次々回は7・8号車という感じで、来る回数増やして2~3両づつ刻んで撮影していくしかないかも?

●7/23

E2系200系カラー、3度目のチャレンジ。この日は東京駅11:00着で回送と、回送で東京駅にきて17:08発の2本を狙うことにした。前者は11:00~11:12で22番線。被られるリスク承知で21番線から、後者は日暮里で屋根上を狙うことにした。

202207_E2J66-27.jpg
当日の21番線(筆者がいるホーム)の案内表示。J66編成が11:00~11:12ということは、入線と同時に中段の「つばさ」が出発することになるが、単独「つばさ」は神田寄りに偏って停車するのでそもそも被られる心配がなく、この影響は無視してよいだろう。次の11:20発は「はやぶさ・こまち」でホームいっぱいに停まってしまうが、-12分すると11:08入線予定なのでJ66編成は少なく見ても6分程度は撮影チャンスがあることになる。それでもタイトなことには変わりないが、過去2回に比べたら相当マシな感じがした。

202207_E2J66-28.jpg
狙う位置は1号車からで、初の山側からの撮影となる。この日は猛暑&日差しが強く、ノーズ部に影がかかってしまうので停止直前でいったんシャッターを切る。停目が思いっきり被ってしまったが…

202207_E2J66-29.jpg
これは完全に停車したところ。懸念していた通り、ノーズ部に屋根の影の境界が来てしまった。曇る様子はまったくない。

202207_E2J66-30.jpg
202207_E2J66-31.jpg
それでもなんとか先頭部や連結部のサイドビューを撮っていく。影に入っているとはいえ全体的に明るいので発色もよく、これまでで一番マシな環境かもしれない。クソ暑い以外は…

202207_E2J66-32.jpg
202207_E2J66-35.jpg
宇都宮で撮った時から気づいていたが、屋根上のジョイントやケーブルヘッドなどはアイボリーではなく明るいグレーで塗装されているようだ。オリジナルのE2系はボディ・屋根上は同じ色(飛雲ホワイト)なので200系カラーの屋根上はアイボリーだと思っていたが、その辺は(雨樋がないとはいえ)200系っぽく仕上げた感じか。

夕方のやつは日暮里で屋根上を狙うので、その辺も明らかになるだろう。

202207_E2J66-33.jpg
202207_E2J66-34.jpg
パンタグラフはガイシやベース部はオリジナル塗装時と変わらないものの、アーム部は赤からグレーに塗り替えられている。

E5系やE7系もそうだが、アーム部が赤やピンクで塗装されているのは「雪の中でも目立つように」という、北国を走る新幹線ならではの機能的・合理的な理由によるものなのだが、J66編成はそれを捨ててまでグレーで塗り替えていることになる。雪の中で…といっても、200系をはじめとした下枠交差型パンタの車両はグレー(というか銀というか)だったわけで、実際にはそれほど困らないのかもしれない。いずれにせよ、200系の雰囲気を出すためにパンタアームも塗り替えたのだろう。

202207_E2J66-36.jpg
21番線の次の入線は11:08と踏んでいたが、実際にはやや早めの11:06くらいには入線してきた。それでも5分くらいは撮影できて実際1~6号車までいけたので、過去の2回と比べたら相当マシな状況だったと思う。

今回のE2系200系カラーは東北新幹線開業40周年を記念してのものだが、次の50周年(2032年)はどうなるのだろう。予定通りなら札幌まで開通しているし、さすがにE2系は引退、E5系の次の車両が走っているはずである。その時は今のE2系のようなポジションになるであろうE5系が200系塗装の対象になるかも?

先ほどの列車は回送でおそらく田端で夕方まで休み、東京駅17:08発で再び走る。この間適当に撮影しつつ、この17:08発の屋根上を狙いに日暮里へ。東京駅への入線時刻を見越して30分以上前に現場に着いていたが、待てど暮らせど来ない。ダイヤ乱れもないようだしどうしたんだろうか。

202207_E2J66-37.jpg
東京駅の発車時刻を過ぎてから下り列車として突然姿を現した。どうやら回送自体はもっと早く行っており、上野で待機していたようだ。

肝心の屋根上とボディの色の差は…わ、わからねぇ(汗)。まだ明るいとはいえ日はかなり傾いており、色がはっきり出ないのだ。

202207_E2J66-38.jpg
でもまあ、側面から見たときにパンタカバー準備工事の突起はアイボリーだったから、その上端にある屋根板の溶接ラインが塗りわけの境目でしょうね。

202207_E2J66-39.jpg
先頭部の屋根上だと若干色調の差があるように見える。もっと明るい時間帯で狙うべきか。

というわけで、のべ3日に渡りJ66編成を追いかけてみたが、最終日以外はgdgdだった気がする。いや、最終日でさえ半端な結果だったので正直敗北感がある。一応、模型のレビューに困らない程度には撮れたとは思うけど(もっとも、前記事で書いた通り価格によってはスルーの可能性はある)。

この塗装はまだまだ走りそうだし、近いうちにリベンジする予定だ。

●その他ネタ撮影

久々の東京駅撮影だったので、J66編成以外にも気になった点をピックアップして締める。

202207_E2J66-40.jpg
202207_E2J66-41.jpg
202207_E2J66-42.jpg
コロナ禍に伴う減便の影響かもしれないが、ミニ新幹線車両(E3系・E6系)の単独運転が結構増えたように思う。「つばさ」の単独運転は以前からあったが、E6系による単独「はやぶさ」はかなり異質に感じた。前述の通りミニ新幹線勢は神田寄りに停車するから、E2・E5系の形式写真・ディテール写真には都合がよいこともある。

202207_E2J66-43.jpg
202207_E2J66-44.jpg
日暮里で偶然E6系Z1編成の屋根上を撮ったのだが、パンタ周辺に何かの装置や投光器らしきものが配置されていた(上が12号車、下が16号車)。

Z1編成が営業運転に入りたての時期にも屋根上を撮っているがその時は量産車と変わらなかったから、何らかの理由で装置を再搭載しているのかもしれない。E5系U1編成も同じようになっているのかが気になる。

202207_E2J66-45.jpg
202207_E2J66-46.jpg
W7系の最新ロット、W12編成を見ることができたが、台車カバーや先頭部スノープロウ側面に号車番号が表記されていた。この表記が見られたのはW12・14編成のみで、W13編成もおそらくそうなのだろう。逆に他の編成(W11編成以前とE7系)ではこの表記は見られなかった。W7系だけの可能性はあるが、そのうち他の編成にも波及するかもしれない。

その他、E5/H5系・E6系・E7/W7系の窓埋め状況の調査も行ったが、それらも載せると記事が長くなりすぎるのでいったんここまでとする。

トミックスからE1系新塗装 発売決定(だけども嫌な兆候…)

トミックスからE1系上越新幹線・新塗装の発売が発表された。

・98815 JR E1系上越新幹線(Max・新塗装)基本セット 28,380円
・98816 JR E1系上越新幹線(Max・新塗装)増結セット 25,080円

(税込み表示)

2023年2月発売予定。

202207_TomixE1-01.jpg

従来製品をもとに、フック・U字型カプラーへの変更、新型モーター搭載、号車番号をインレタから印刷済みに、といったリニューアルがなされる模様。

正直なところ、従来製品から大きな変更がないので今回は記事にしなくてもいいかな?と思い、メインサイトのトップページにある発売予定表用のデータベースにデータ入力していたところふと気づいた。

なんか、ずいぶん高くね?

と。

E1系新塗装の従来製品(92834、92835、生産中止予告あり)がフル編成で37,180円(税10%で計算)だったのが、今回製品は53,460円(税込み)と、16,000円以上の値上がりとなっている。今回製品の変更点からしてそこまで価格に反映されるほどのものはないと思うし、従来製品が発売時税率5%だったことを考えると(33,800円になる)、えらい値上がりだといっていいだろう。

模型が全体的に値上げ傾向にあることも確かで、マイクロは数年前から言わずもがなだし、比較的安価だったカトーでさえN700Sや今後発売される300系では相当値上がっている。なのでトミックスだけをことさら責めるつもりもないが、ここ最近の発表(E5系・E6系など)でも比較的安定していただけに、「トミックスよ、お前もか」と感じずにいられなかった。

専門外なのでそれらの従来製品がどうだったのかはわからないが、同時発表の183系やキハ35も高く感じたし、コロナやら戦争やらで模型に限らず値上げラッシュの中、何とか持ちこたえてきたがもう限界という感じなのかもしれない。E1系は公式に中国製とあるので、ロックダウンの影響とかもありそうだ。

ちょっと気になったので、ここ最近の製品をいくつかピックアップし値上がり具合を簡単に調べてみた。フル編成時の合計金額と、それを編成両数割る=1両当たりの価格を算出。動力車とかコストが高い車両もごちゃまぜのかなり大雑把な計算だが、まあイージーに見てもらえばと思う。

まずは件のトミックスE1系から。

202207_TomixE1-02.png
※税込み表記でない製品は10%で計算(黄色セル)。1両当たり価格は小数点以下切り捨て。テーブル組むのが面倒だったのでExcelを画像にして貼り付け。右側の罫線が切れてしまったがご容赦を。
※E1系新塗装今回製品は2023/2の間違いです。画像なので修正に手間がかかるため、ここで訂正させていただきます。

旧塗装限定品は新塗装旧製品に対して1,300円ほど値上がっているが、特製パッケージだったりする限定品なので妥当な線ではある。問題はやはり今回製品で、前述のとおり16,000円以上も値上がりしており、1両当たりでは新塗装旧製品に対して1,300円以上値上がって4,455円になっている。

この1両あたりの価格で仮に16両編成の製品が出た場合、4,455×16で 71,280円(!)になってしまい、 もはやマイクロ並みの高額商品となる。実際にはある程度調整されて7万円以下に抑えてくるだろうが、それでも6万円越えは避けられそうにない。ちなみに、N700S量産車(2021/5)は16両編成で 49,170円、1両当たり 3,073円である。2万円近い値上げは覚悟した方がよさそうだ。

前回(だと思った)製品化発表されたE5系・E6系も見てみる。

202207_TomixE1-03.png
202207_TomixE1-04.png

どちらも値上がり傾向にはあるが、ここ最近にしてはまあまあ許容できる値上がり率。改めて今回のE1系から牙をむいてきたことがわかる。余談だが、車体が小さいE6系の方が1両あたりの金額が高いのは意外。

他社の状況も見てみよう。まずはカトーから。

202207_TomixE1-05.png

価格だけ見ると結構上がっているように見えるが8,000円ほどの値上げであり、1両当たりでも500円程度である。実際「結構上がっている」のだけど、前述のトミックスE1系の値上がりを見た後だと大人しく感じてしまう。ちなみに、2022/10発売予定の300系は46,530円で、N700Sよりも若干安い。

すでに数年前から高額化しているマイクロエースはどうだろうか。

202207_TomixE1-06.png

300系で比較してみたが最新製品の価格はダントツである。1両あたりの値上がりは1,200円に満たず意外な気もするが、そもそも10年前の製品の時点で5万円をオーバーするほど高かったからである。

それにしても、改めて値上げラッシュの波が模型にも及んできたなという印象。割引店で買ってもキツイ領域に入りつつある。筆者も来年以降、購入品を絞ることになると思う(なお、今回紹介のE1系はスルー予定)。各社値上げせざるを得ない事情があるのは理解するし、筆者はなんでも「安くしろ安くしろ」という考えは嫌いだ。けれども、現実問題として(生活必需品でもない)模型に出せるお金には限界がある。買う側にも事情はあるのだ

なにより嫌な傾向なのが、仮にコロナや戦争が終わって原材料とかが安くなったとしても、こうして値上がったものはその価格が維持されることはあっても、値下げされることはまずないことだ。

鉄道模型はそもそも贅沢な趣味だけど、学生でもなんとかなるレベルの認識だった。だが、こうした値上げラッシュ…マイクロはともかく、カトーやトミックスといった古参メーカーまでもが容赦なく大幅に値上げしてくるのを見ると、なんかステージが変わったなと感じる。いよいよ高所得者(無論、筆者は対象外だ)のみが楽しむ「贅沢な趣味」になっていく前触れなのかもしれない。

そうなったらどうしようか…新製品のレビューやめて手持ちの模型を改造して楽しむとか、そっちにシフトしていくのも悪くないかもね。わからんけど。

トミックス700系「ひかりレールスター」 レビュー

2022年6月、トミックスより700系「ひかりレールスター」が発売された。

・98769 JR 700-7000系山陽新幹線(ひかりレールスター)セット 25,080円
(税込み表示)

202207-Tomix700E-01.jpg
久々にリニューアルされたトミックスの700系「ひかりレールスター」。

700系「ひかりレールスター」はJR西日本が所有する、8両編成の「E編成」と呼ばれる700系である。従来走っていた0系の「ウエストひかり」を置き換える目的で2000年3月から新大阪~博多間で運行されたのが始まりである。九州新幹線が全通し「みずほ」「さくら」が登場すると「ひかりレールスター」は徐々に減少、その後は500系とともに山陽新幹線内の「こだま」に活躍の場を移している(実車の詳細はメインサイトに譲る)。

「みずほ」「さくら」が登場した約10年前、筆者は「ひかりレールスター」は早晩消滅すると予想していたが(そのつもりで乗り納めもしていた)、2022年6月現在、「ひかりレールスター」は朝方の上り2本だけでさすがに「風前の灯火」という印象だけども、いまだに運用は残っているし700系の16両編成(C・B編成)はすでに全車引退している中、E編成は16編成すべてが健在。山陽新幹線限定運用なので走行距離が少なめということもあるが、かなりしぶとい編成だと感じる。「こだま」としてならまだまだ活躍するのだろう。

模型としてはトミックスが2003年2月に発売したものが初めてで、これはカトーがすでにC編成(JR東海)を製品化していたのでバッティングしないようE編成を選定したということもあるだろう。

最初期製品は当時のトミックス標準的な仕様で、改良型フックリングカプラー+可動幌、車端の客用扉の窓ガラスが入っていない、ヘッドライトは黄色LEDというものだった。ほどなくセット構成が基本+増結セットに改められている。

2010年12月にリニューアルがなされ、通電カプラー(フックリング)化、車端の窓ガラス追加、フライホイール動力への変更が行われた。そして2022年6月、通電カプラーをフックU字型に、行先表示機のモールド化、新型モーターの採用といった内容で最新のリニューアルが行われることになった。

E編成はトミックス以外から発売されたことはないが、このように時代に合わせてリニューアル(アップデート)されながら現在に至っている。まとめると以下のようになる。

・第1世代(2003年2月) フックリングカプラー、車端窓ガラスなし、8両セット→途中で基本+増結セットに変更
・第2世代(2010年12月) 通電カプラー(フックリング)、車端窓ガラス追加(行先表示機除く) フライホイール動力に変更
・第3世代(2022年6月) 通電カプラー(フックU字)、行先表示機をモールド化 、新型モーターに変更

---------------------------------------------------------------------
(2022/7/22追記)
読者様コメントより、第1世代ではセット構成が変わった際に、黒染め車輪から通常の車輪に変更されているとのこと。

(YUUKI 様、情報提供ありがとうございます)
---------------------------------------------------------------------

今回紹介するのは2022年6月に発売された第3世代である。第2世代はスルーしたが、所持している第1世代はいろいろ仕様が古いのでこのたび「買い替え」のつもりで購入、レビューすることにした。第1世代の製品は持っているので、どの辺が新しくなったのかを比較しながら見てみたいと思う。

なお、今回製品も従来製品をベースとしていることから、例に漏れずメインサイトのレビュー記事も参考にされたい。また、今回はあまりボリュームのある記事ではないのでご了承のほど。

202207-Tomix700E-02.jpg
8両フル編成1セットというシンプルな構成。もっとも、基本+増結セットの形態をとっていたのは第1世代のみである。当時のE編成はまだまだ新しく、スターター向けの構成が成り立っていたからかもしれない。

202207-Tomix700E-03.jpg
付属品はインレタのみで後付けのガイシパーツなどはないが、これは従来製品も同じである。

含まれる編成はE13・14・15編成となる。第1世代の基本セットはE15編成の車番が印刷済みだったが、それ以外は今回製品を含めてすべて印刷無し、インレタ表現になっている。

E編成は最終増備のE16編成を除けば外観の変化はほとんどないのに(このへんの詳細はメインサイトを)、これまで3世代のインレタすべてがE13~15編成を継承しており、他製品がリニューアルで編成が変更されることが多いことを考えると珍しいといえる。E1~12編成は当初4・5号車間のケーブルヘッドがなかったからかもしれないが、後にケーブルヘッドが増設されてE1~15編成の差異はほとんどなくなったはず。なんらかのこだわりがあるのか。

---------------------------------------------------------------------
(2022/7/5追記・修正)
この件、読者様からのコメントにより新たな事実が判明したので追記する。

それは、E1~12編成とトミックスがひたすらプロトタイプとしているE13~15編成では、4・5号車間のケーブルヘッドの形状が異なるというものだ。前者が途中でケーブルヘッドを増設したというのは既知の情報であり、メインサイトでもそのように書いているが、形状に違いがあるというのはこれまで書籍でもネットでも見たことがなく、筆者も初耳でかなり衝撃的な情報だ。

手持ちの画像には比較できるような同じ画角の写真がなく苦戦したが(E編成が東京駅にでも来てくれれば速攻調査なんだけど…)、一応エビデンスになりそうな画像をほじくってみた。

202207-Tomix700E-31.jpg
202207-Tomix700E-32.jpg
上がE12編成。下がE16編成。動画からの切り出しなので画質が悪い(しかもブレてる)のはご勘弁を。また、E13~15編成の動画がなくてE16編成になってしまったが、当初からケーブルヘッド増備は変わりないのでおそらく見た目も同じだろう。

こうして見ると、明らかにE12編成の方がガイシ位置が高く、ケーブルヘッド本体の長いことがわかる(末端部が屋根上滑り止めを跨いでいる)。また、ガイシ直下の屋根切り欠きもない。

202207-Tomix700E-33.jpg
202207-Tomix700E-34.jpg
完全に同じ画角にはできなかったが、右上に写っているケーブルヘッドの高さに差がみられる。明らかにE7編成(上)の方が高いことがわかる。

これらは300系のパンタ撤去車は8・9号車間の屋根車端に切り欠きがないので、ケーブルヘッドを高くして対処した事情と似ている。E1~12編成も当初は4・5号車間は直ジョイントだったので切り欠きがなかったわけだが、切り欠きを新たに設けるより、ケーブルヘッドを上げる方が簡単ということだろう。同じような対処になったのは道理である。

ちなみに、E2系のJ51~53編成とJ54編成以降にもケーブルヘッド有無の違いがあり、こちらは特に改造されなかったが、もしされたとしたら300系、E編成と同じような感じだったかもしれない。すでにJ53編成しか残ってなく、それすら風前の灯火という感じなので実現はなさそうだが…

トミックスがこれまでE13~15編成をインレタに収録していたのは、こうした事実考証に基づいているという認識で間違いないだろう。「いわれてみれば」という感じではあるけど、筆者もそこまで考えが及ばなかった。

というわけで、これでE編成の新しいバリエーション増やせますネ…って、E編成のさよなら運転がE1~12編成で行われたら「さよならセット」で実現の可能性はあるのか。

(らんきち様、情報提供ありがとうございます)
--------------------------------------------------------------------

禁煙マークは印刷がないので面倒なのは否定できないが、時代の変遷に応じた姿を再現できるメリットもある。E編成はデビュー時~2004年4月までは1・3・4・7・8号車が禁煙車で、2004年4月に5号車、2011年3月に2号車が加わっている。

車椅子対応マークもインレタ表現となるが、こちらは7号車固定なので印刷済みでもよかった気がする。

202207-Tomix700E-04.jpg
左が今回製品、右従来製品(以降、すべて第1世代)。

第3世代となる今回製品はあくまでも「リニューアル」であり、基本的には従来製品と同じである。特に今回は新規パーツはまったくないため、造形などは寸分の違いもなくグレーの色味程度しか違いを見いだせない。

もっとも、第1世代の発売から20年近く経っているとはいえ、特に作り直す必要はないと思えるほど優れた造形を誇っていたこともよくわかる。

(2022/7/4追記)
読者様より、両者のワイパー形状が微妙に違うように見えるというコメントをいただきました。改めて見比べると確かに差があり、今回製品はワイパーの関節部分がやや下方に移動し、根元側のアームがやや短くなった感じです。ただ、両者ともJR西の700系としては正しい形状であると判断します。どちらが実車に近いかは…正直、実車写真は画角などの問題もあって判断が難しいです。

202207-Tomix700E-05.jpg
202207-Tomix700E-06.jpg
上が今回製品、下が従来製品。先頭部の乗務員室扉周辺を見る。

前述のとおりボディは同じなので乗務員室扉や客用扉モールド感もまったく同じである。ただし、写真右の方にある座席表示機はガラス表現からモールド表現に変更されている。また、号車番号の印刷済みになった(第2・3世代)。

ただ、乗務員室扉前方にある「Rail Star」のロゴは大きさが少々異なる。

202207-Tomix700E-07.jpg
停目のポールで見づらいが、ロゴと乗務員室扉との距離感は従来製品の方が近いと思う。ただ、高さについては今回製品の方が近く(「Rail Star」の下端と乗務員室扉のノブ上端から)、ロゴ自体の大きさも適正化されているような…気がする?判断が難しい。個体差があるかもしれないが、印刷位置がもう少し後方に寄るとよかったかも。

第2世代についてはホビーサーチさんの画像を見る限り、第1世代のそれに近いようだ。

202207-Tomix700E-14.jpg
202207-Tomix700E-15.jpg
上が従来製品、下が今回製品。

優れた造形を持つトミックスE編成だが、先頭部横のパーティングラインが目立つという欠点があった。こうして見比べてみると今回製品は少し目立たなくなったかな?という気がしないでもないが、不満を感じないレベルかどうかといわれると微妙だ。写真は1号車海側で山側および8号車もこんな感じ。8号車山側だけは比較的目立たないなど、箇所による個体差もある。

ボディがそのまま流用された第2世代はともかく、今回製品は行先表示機で金型に修正が入ったので、もしかしたらノーズも修正してくれるのではと期待していたが(もしかしたら修正はあったのかもしれないが)そうはならなかったようだ。メインサイトの記事で10年前に、ここの改善は期待薄と書いていたのだが現実になってしまったようだ。

202207-Tomix700E-08.jpg
202207-Tomix700E-09.jpg
上が今回製品、下が従来製品。1号車後位をチェック。

こちらもモールド感は全く同じで、座席表示機と行先表示機のガラス表現→モールド表現が大きな違いとなる。従来製品は見てのとおり車端の行先表示機にはガラスを入れる余地が全くなく、車端の客用扉窓にガラスが入った第2世代でさえここはフォローされなかった。後に発売された700系C編成も同じ問題を抱えていたが、後の「さよならセット」でモールド表現に変更、このたびE編成にも反映されることになった。

筆者はメインサイトに記事で10年前からここはモールド化した方がよいのでは?と主張していたので、実現はC編成の方が先だったとはいえ、E編成にも波及したのは感慨深いものがある。

誤解のないように書いておくけど、筆者は当サイトの影響によるものだとは全く思っていない。そもそもメーカーもこんなところ見てないだろうし(苦笑)、よしんば見ていたとしても、ある程度の大きさの企業が個人サイトの意見を取り入れるというのは常識的にあり得ない。要するに、今回の修正はメーカー(トミックス)が自ら問題点を認識し、真摯に改良に臨んだというのが筆者の考えだ。だけども、形はどうあれ(当サイトが何の役になってなくても)、自分が願っていたものが実現したことには変わりなく、その意味で「感慨深い」という表現を使わせてもらった。加えて、先ほど書いたようなメーカーの姿勢に感服したというのも、今回製品の購入動機の一つである。

その他、従来製品は基本セットのものなのでE15編成の車番が印刷済み。前述のとおり、今回製品はインレタ表現となる。また、先頭部と同様にここの「Rail Star」ロゴも大きさに差がある。

202207-Tomix700E-10.jpg
実車を見る限り、今回製品の方が近そうだ。窓回りのダークグレーに対してロゴはやや下寄りであること、車端と客用扉との間隔を見比べても、である。そう考えると、先頭部ロゴの大きさも適正化されているのかもしれない。

202207-Tomix700E-12.jpg
202207-Tomix700E-13.jpg
上が今回製品、下が従来製品。2号車新大阪寄りの比較。

こちらも行先表示機と座席表示機のガラス表現→モールド表現の変化および、号車番号と車番の印刷の変化がわかるかと思う(従来製品の2号車は基本セットに含まれていた)。

行先表示機はモールド化されたが、C編成は実車が幕式なのでまあまあよかったが、E編成はLED式の黒パネルなのでそのままでは半端といえば半端である。しかも、内部の塗装もあまりきれいではない。

自然に見せるなら黒で塗りつぶすか(走行中は消灯している)、ステッカーを貼るかということになるが、700系のJR西車はトミックスしか出していないので他社製品からの流用とかができない。ステッカーを自作するかサードパーティ製を購入して対応するにしても少々面倒ではある。

もっとも、従来製品は特に車端部の行先表示機はそんな対策すら困難だったから、モールド化されただけでも相当マシになったといえるだろう。

202207-Tomix700E-16.jpg
202207-Tomix700E-17.jpg
上が今回製品、下が従来製品。

従来製品では可動幌に干渉するため車端の窓ガラスがなかったが、今回製品はしっかりガラスがあることが確認できる。なお、このガラスは第2世代ですでに実現している。また、その際に車端部の行先表示機はガラスなしだったのは前述のとおりである。

202207-Tomix700E-18.jpg
ついでにここ(7号車)のロゴも見ておこう。やはり、ロゴの大きさ自体は今回製品の方が適正なようだ。ただ、高さ位置については従来製品の方がそれっぽい。大きさはともかく、印刷位置は若干個体差が出るようだ。

202207-Tomix700E-19.jpg
左が今回製品、右が従来製品。

連結部は可動幌の形状など見た目には変わっていないが、カプラーは従来製品の「改良型フックリングカプラー」から現在の主流である「フックU字型通電カプラー」になっている。ちなみに、第2世代は「フックリング式通電カプラー」が採用されていた。

同一形式・同一編成の製品でかつ、限定品を挟まない通常製品でという条件なら、2回のリニューアルで3種類の歴代新幹線用カプラーを装備したのは今のところ700系E編成くらいではないだろうか(ちゃんと調べてないで書いてるので、もしかしたら他にあるかも…)。

202207-Tomix700E-20.jpg
202207-Tomix700E-21.jpg
上は動力車で下はトレーラー車、それぞれ左が従来製品、右が今回製品。

動力車では床下パーツの車端にあるバーの位置変更(従来製品ではカプラーの下を取っている)、トレーラー車では座席パーツ(下写真の青い部分)への突起追加が行われている。もっともこれらは通電カプラー化された第2世代の段階で行われていた可能性が高い。

また、こうして見ると車内パーツの色は自由席・指定席ともに変わっていないことがわかる。自由席車の座席の色が微妙なのは相変わらずということだ。

202207-Tomix700E-22.jpg
左が今回製品、右が従来製品。

塗装は色味・光沢とも大きくは変わらないが、ライトグレーと黄色帯は従来製品が明るめ、窓回りのダークグレーは今回製品が明るめに感じる。わずかな差でしかないけど、従来製品はコントラストが強くメリハリがあり、今回製品は落ち着いた雰囲気になったといえそうだ。

こうして見ると、ロゴの大きさ、行先表示機の表現に差があることが改めてわかるかと思う。

202207-Tomix700E-23.jpg
今回製品は屋根上の号車番号は印刷済みとなる。第1・2世代ではインレタ表現だった。第2世代の段階で印刷済みであり、第1世代のみがインレタ表現である
(2022/7/4修正)読者様のコメントにより、第2世代はインレタ表現とのことでしたので修正しました。
(ゆのまち様、情報提供ありがとうございます)

屋根上は第1世代の頃から3号車・6号車の大型ジョイントを表現しているなど再現度が高く、それらは今回製品にも引き継がれている。

202207-Tomix700E-24.jpg
奥が今回製品、手前が従来製品。

前述のとおり屋根上はパンタ周辺を含めて従来製品から変わっていないのだが、パンタカバーの色は結構異なっている。従来製品はコントラストになっていて模型的な見栄えはするもの、実車に近いのはボディ塗装と差がない今回製品の方である。

202207-Tomix700E-25.jpg
どちらも従来製品となるが、筆者の所持品は2号車と7号車(手前)で色味が異なる。といっても元からこうだったわけではなく(同一個体で撮影したメインサイトのアーカイブではこんな差はない)、7・8号車はリビングで飾っていたのでカバーが紫外線で黄変したのだろう。ボディはまったく影響を受けていないのは塗装されているからであり、逆に言えばパンタカバーは無塗装ということである。

今回製品はボディと同色になったが、無塗装なのか塗装されているのかはたして…たぶん無塗装だと思うが。

202207-Tomix700E-26.jpg
202207-Tomix700E-27.jpg
上が今回製品、下が従来製品。

今回製品ではようやくヘッドライトが電球色LEDになった。従来製品は(たぶん第2世代も)黄色LEDだったので、ようやく面目を保った格好だ。光量も十分、変な光漏れも一切ない。

ちなみに、パーツを共用しているであろうC編成は最初期製品が黄色LED、後に発売された限定品(「さよならセット」「AMBITIOUS JAPAN!」)は電球色LEDという組み合わせである。

●総評

基本的には従来製品と同じ=メインサイトで書き尽くしているのであまり書くところはなく、このところのN700S、300系のレビューと比べると、久々にライトなレビューに落ち着いた。

前述した通り、筆者が今回「買い替え」にいたったのは行先表示機の修正で、それを行ったメーカーに感服したというのが大きい。

此方も買わねば…無作法というもの…

ということだ。

唯一ノーズ横のパーティングラインには不満があるところで、ここさえ修正されていたら「今回製品はE編成模型の決定版」とまで書くつもりだった。つまり、今回製品は残念ながら「決定版」にはなれなかったと思っている。それでも、行先表示機以外にもヘッドライトなど良くなったところはいくつかあり、まあ第1世代は仕様が古すぎるとしても、買い替えた価値は十分にあったと思っている。

もともと第1世代の頃からよくできた製品であり、さらに改良された今回製品は今からE編成の模型が欲しいという人にも問題なく勧められる製品だと思う。8両編成というのも比較的手軽でよい。

「ひかりレールスター」としての700系E編成はそろろろ終わりが見えつつあるが「こだま」としてならまだまだ走ると思うので、興味があればこれを機に自分のラインナップに加えるのも悪くないと思う。
プロフィール

友輝

Author:友輝
SpeedSphere管理人
(メインサイト(休止中))

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク